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(回答先: 米ISM製造業総合景況指数:5月は51.3に上昇、生産指数は低下 サウジ新石油相、OPEC総会で加盟国の協調修復を模索へ 投稿者 軽毛 日時 2016 年 6 月 02 日 02:10:18)
フィレンツェ最富裕層、600年前と変わらず
フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
By JOSH ZUMBRUN
2016 年 5 月 24 日 06:45 JST
イタリアのエコノミスト2人が最近行った調査で、驚くべき事実が判明した。現在のフィレンツェで最富裕層に属する家は、600年近く前も同都市の最富裕層だったのだ。
イタリア銀行(中銀)のエコノミスト、グリエルモ・バローネ、サウロ・モチェッティ両氏は、フィレンツェの1427年の記録と2011年の納税データを比較した。イタリアの名字は地域性が高く、見分けやすいことから、名字に基づいて同じ家の両年の状況を比較することができたという。それらの家では、先祖の職業、収入、資産が、同じ姓を持つ子孫の現在の職業、収入、資産を予想するのに役立つことがわかった。
エコノミストの提言を集めたウェブサイト「VoxEU」で両氏は、「現在の納税額がトップクラスの家は、6世紀前に既に社会経済のはしごの最上段にあったことがわかった」と書いている。
調査ができたのは、ある財政危機のおかげだ。1427年、ミラノと戦争中だったフィレンツェ共和国は戦費で破産しかけていたため、執政官が市民約1万人を対象に税調査を実施。家長の姓名、職業、資産を調べたのだ。
そうした名字のうち約900種類はフィレンツェに現存しており、それらの名字を持つ納税者は約5万2000人いる。ある名字を持つフィレンツェ市民が全て1427年当時の同姓の人々の子孫だとは限らないが、その公算は大きい。それらの家の600年間の変遷を知るために、両氏は2011年のフィレンツェの納税データと照らし合わせた(名字を公表しないことがデータ閲覧の条件だった)。
調査では、階層が驚くほど変わっていないことがわかった。現在最も豊かな層に属するのは、1427年に靴職人の組合に加盟していた家で、当時の収入は上位3%に入っていた。絹織物業者組合のメンバーや弁護士の家はともに当時の収入が上位7%に入っており、末裔(まつえい)は現在も裕福だ。
別の調査によると、日本では士族の特権が廃止(廃刀令)されて140年たった今でも、侍の子孫はエリート層にとどまっている。カリフォルニア大学デービス校の経済学者グレゴリー・クラーク氏は著書で、資産と階層が数世紀にわたって受け継がれうることを示している。
それでも、フィレンツェの富裕層が階層を維持してきた期間の長さは注目に値する。1427年といえば、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチもミケランジェロも生まれていなかった時代だ。
フランスの経済学者トマ・ピケティ氏の理論と比べたくもなりそうだ。同氏は著書で、上位1%が富を独占し、所得格差が拡大していると書いている。だが、前出の中銀エコノミスト、バローネ、モチェッティ両氏は関連を否定している。
両氏は電子メールで論文について、「富裕層が富裕層にとどまるかどうかを示す経済移動性がテーマだ」とし、「だがこれは必ずしも、富裕層がさらに豊かになっていることを示唆していない。そのため、ピケティ氏の主張(時間とともに格差が拡大する)と直接には関連していない」という。
最富裕層は他のどの層に比べても階層移動が幾分少ないことが調査結果からうかがえると両氏は話す。これは「上流層の末裔が経済のはしごから落ちることを防ぐガラスの床が存在する」証拠だとみられるという。
両氏によると、調査は収入上位1%を占める超エリートに特化したわけではない。1427年に収入分布の上位33%に入っていた人の子孫は現在も裕福なケースが多い。これは、城や領地を数世紀にわたり引き継いでいたメディチ家の当主らよりもずっと大きな集団だ。このことから、繁盛していた皮革業者から25代ほど後の現在の末裔は、かなり暮らしぶりがいいと予想され、それは先祖たちの靴やベルト、ましてや宮殿が受け継がれているためではないとみられる。
調査の結果は、富裕層、中流層、貧困層など全ての層の階層移動がさまざまな時代を通じて少ないことを示唆している。
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増税延期
無責任/大歓迎/格差是正を…有権者に賛否聞く
毎日新聞2016年6月1日 21時47分(最終更新 6月1日 22時46分)
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現在の暮らしか、将来の社会保障か。安倍晋三首相が1日、10%への消費増税の2年半延期を発表した。各地で有権者に賛否(1)と理由(2)を聞くと、「景気回復を実感できない中で増税すべきではない」「膨らみ続ける社会保障費はどうなるのか」と賛否が入り交じる。【まとめ・山崎征克】
札幌市厚別区 社会保険労務士 及川進さん(36)
(1)基本的に反対(2)増税は低所得者に重くのしかかるが、延期すれば医療・介護は今より悪くなる。財源不足が続くと無料サービスも有料となり、保険料アップで企業などの負担を増やせば景気に影響し、家計にも響く。かといって自己負担を増やせば高齢者の貧困につながり、将来の不安定要素になりかねない。
茨城県石岡市 タクシー運転手 藤崎富広さん(69)
(1)賛成(2)増税すれば節約のためタクシー利用者が激減する。8%増税時も最初の3カ月間は減り、収入が厳しかった。将来の社会保障に不安はあるが、景気が低迷しているうちは増税してほしくない。
横浜市泉区 会社員 清原一人さん(53)
(1)どちらかといえば賛成(2)生活面ではうれしい。ただ社会保障がどうなるのか政府の見解は明確ではなく、しっかり説明してほしい。増税の前に議員報酬など削れるところがあり、国民から吸い上げられるだけ吸い上げるのはどうか。
静岡県島田市、団体職員、土井弘美さん(46)
(1)反対(2)国に借金があり、高齢者福祉や子育てなど社会保障の財源を確保しないで増税を延期するのは無責任だ。議員削減などで別に財源を得るなら筋が通るが、現状では社会保障をどうするかが見えない。
大阪府高槻市 主婦 村田裕子さん(31)
(1)賛成(2)景気がよくなったとは思えないので、子供が2人いる身としては大歓迎だ。社会保障費には消費税ではなく、大企業の法人税など別の財源を充てて対応すべきだと思う。
岡山県倉敷市 小売店手伝い 中埜時子さん(66)
(1)賛成(2)税率アップは客も売る側も確実に気持ちを萎えさせてしまう。社会保障の財源は必要だが消費税として一律に取るのではなく、格差是正のために「(お金を)持っているところ」から取る制度にしてほしい。
福岡市早良区 介護高齢者施設職員、林隆一さん(42)
(1)反対(2)職員不足の中、介護報酬引き上げの見込みもなくなる。延期で暮らしが助かるように見えるが介護職の給料は変わらない。高齢化が進む中、厳しい経営で地域によっては施設の閉鎖が進む。
10代有権者「社会保障不安」
選挙対策で先送りしたのでは−−。一般有権者とは別に、参院選で1票を行使できる10代の有権者に絞って声を聞くと、増税延期への批判が相次いだ。将来の社会保障に不安を覚えているようだ。収入に乏しい学生の生活実感から延期を歓迎する声もあった。
愛知県刈谷市の県立高校の女子生徒(18)は増税に賛成で、延期した時期が安倍首相の自民党総裁任期の後だとニュースで知った。「自分が嫌われるのを避けたいだけなのではないか」と厳しい。千葉県松戸市の女子大学生(19)も「参院選で勝つためという自分たちの都合で決めたのだろう」と指摘した。さいたま市の女子大学生(19)も「消費増税はやむを得ないと思っていたけれど、先送りしても大丈夫というなら、本当に必要か疑問を感じてしまう」。北海道釧路市の男子大学生(18)も「払わなくて済むならそれでいいが、社会保障の財源が将来足りなくなるのは確か。前回増税分の使途がよく分からず、納得できない。使い道を明確にすべきだ」と疑問を呈した。
一方、私立大に通う東京都豊島区の女子大学生(18)は、自宅近くの100円ショップをよく利用し、昼食代などに10円単位で気を使う。そんな生活実感から「社会保障に必要だと分かっているが、目の前のお金を見てしまう」と延期に賛成する。【まとめ・高橋昌紀】
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