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婚活サイトで知り合った異性の勧めで、ローンを組んで購入させられた投資用マンションの例。買値が相場より高く、投資利回りが期待できないとして訴訟になっている(撮影/編集部・大平誠)
婚活サイトで会った“恋人”が詐欺的な販売「君にはマンション投資が向いてる」〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160526-00000064-sasahi-soci
AERA 2016年5月23日号より抜粋
婚活サイトで知り合った“親切な恋人”に勧められ高額のマンションを買ったら、途端に恋人とは疎遠に……。そんな婚活サイトを利用したマンションの詐欺的な販売が行われているという。その手口とは。
2014年1月、国民生活センターは「婚活はサイトなどで知り合った相手から勧誘される投資用マンション販売に注意!!」という注意喚起の文書を発表している。これによれば、こうしたケースでの相談は09 年度以降13年末までに85件に達し、契約者の平均年齢は35.1歳だった。件数は女性が男性の2倍以上で、契約購入金額の平均は3012万円と、通常の消費生活相談の平均143万円(12年度)と比べて極端に高額だった。
同センターへの相談事例はこんな具合だ。
<投資コンサルタントをしていると言う男性に「資金運用の勧誘か」と聞いたところ、急に怒り出して数時間、口論になった。でも、本音を言い合えたように感じ、逆に男性を信じるようになった。「お金の使い方を教えてあげる」「君にはマンション投資が向いている」などと、源泉徴収票を持ってくるよう言われた。
「節税対策、年金の足しにもなる。家賃保証もあって、借り手がいなくても大丈夫」と勧められ、マンション販売業者の事務所で契約書にサインし、男性と売り主業者とで銀行へ行き、融資の手続きをしたが、その後、男性と会えていない>
<婚活サイトで金融に詳しいと言う男性と知り合い、食事をするようになった。「投資用マンションは確実にリターンが望める」と勧めてくるので、男性の勤務先で説明を受けたが不明点が多く、質問してもはぐらかされた。よく理解できなかったが契約書に署名捺印し、白紙委任状まで作成した。男性とは旅行の約束をし、「昔からの知り合いみたい」と言われ、すっかり信用していた。
銀行審査を受ける前、居住中の住宅のローンを組んでいることは話さないよう口止めされた。旅行は直前でキャンセルになり、預けた書類が届く頃には男性とは疎遠になっていた。解約したい>
婚活サイトで知り合った相手は、ファイナンシャルプランナーを名乗るなど資産管理の専門家のように振る舞い、年収や勤務状況などを聞き出し、消費性向を分析したうえで、売り込みをかけてくる。被害者の恋愛感情や結婚への期待から問題の発覚が遅れがちで、クーリングオフでの解約が困難になるケースが目立つという。(アエラ編集部)
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