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年収を上げるために、毎日「自分に問いかけるべき」ただ1つのこと 組織の「内向き仕事」に価値はない!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48706
016年05月25日(水) 木暮太一 現代ビジネス
「給料を上げたい」と思っていても、なかなか上がらないというあなた。そもそも、給料を上げるには何をすればいいのかを理解しないまま、ただ漠然とそう望んでいるだけではありませんか?
実は、「給料を上げるコツ」というものがあるのです。経済ジャーナリストで、累計130万部を売り上げたビジネス書作家の木暮太一さんが、その「コツ」をまとめた『自分の給料をいまより上げる方法』が話題です。
その中から、給料アップのために必要な「基本の思考法」について触れている部分を特別公開!
■お金が好きな自分を認めなさい
自分の給料に不満を持っている人はとても多いですよね。だからこそ、毎年春闘で「もっと給料を上げろ!」と叫ばれているわけです。つまり、みんなもっとお金が欲しいわけです。
しかし一方で、「お金が好きですか?」という質問に対して、ためらいなく「YES」と言える人は、ごくわずかです。みんなお金が欲しいくせに、お金が嫌いなフリをしています。
「お金がすべてではない」「お金のためにやっているんじゃない」と口にし、さも「お金なんてどうでもいい」と思っているかのように振る舞います。
ですが、それではあなたは稼げる人にはなりません。
給料を上げるための方法を考える前に、まず「お金が好きな自分」を認めてください。これができていないと、何をやっても自分でブレーキを踏んでしまい、結局、給料を上げることができなくなります。
お金はとても大切です。自分の市場価値を上げ、給料を高くするためには、まずお金が好きな自分を認めてあげてください。すべては、そこからです。
■「高くつく」自分を作りなさい
給料を決めている要素は、
1 年齢・勤続給、2 職務・能力給、3 業績・成果給、4 総合判断
でした。さらに、会社の業績がプラスマイナスで反映されます。また、業界の特色によって給与水準は変わっています。これが給料の正体です。
ここからあなたができることは何か? 一番考えやすいのは、
・景気がいい業界を見極めること
・業績がいい会社を見極めること
です。その業界、その企業に実際に行くかは別にして、「給料」という尺度を考えるならば、業界分析・企業分析は欠かせません。
■労働力の価値を落とさない
次に考えられるのは、
・労働力の使用価値を高めること
つまり、あなたが優秀になって会社の業績に貢献することです。優秀な人材になれば、その分、査定で給料が増えます。また仮に転職することになったとき、雇われやすくなります。
ただし、繰り返しお伝えしているように、これらは給料に対して「プラスα程度」の影響しか持ちません。最も重要なのは、
・労働力の価値を高めること
です。あなたが仕事をするための体力・知力をゼロから作り上げるとしたら、どのくらいコストがかかるかで労働力の価値は決まっています。
そのコストを高めること、つまり「自分」という労働者をゼロから作り上げるときにできるだけ高いコストがかかるようにすることが最も大切です。言い換えると、「企業があなたの代わりを連れてこようとすると、非常に高くつく」という状態を作らなければいけないのです。
すでに説明したように、技術革新や時代の変化によって、あなたが持っている能力は、機械やシステムに置き換えられていきます。あなたが行っている仕事は、どんどん軽く゛なっていくのです。
それに対抗するべく、行動しなければなりません。これから僕らは、労働力の価値が下がらないようにすること、むしろそれを引き上げていくことを必死に考えていかなければならないのです。
労働力の価値を落とさないために、あなたの代わりを連れてこようとすると非常に高くつく、という状態を維持するために、身につけていただきたいことが17つあります。今回は、そのうちの二つを紹介しましょう。
■いまの自分を振り返って「成長し続けているか?」考える
『不思議の国のアリス』をご存じですよね。では、その続編は知っていますか?『鏡の国のアリス』です。どちらもおとぎ話ではありますが、この『鏡の国のアリス』に、とても興味深い示唆があるので紹介します。
あるとき、アリスは赤の女王(ハートの女王のことです)と一緒に走っていました。しかし、いくら走っても、場所が変わっていないことに気づき、不思議に思います。そこで女王はこう言いました。
「ここではだね、同じ場所にとどまるだけで、もう必死で走らなきゃいけないんだよ。そしてどこかよそに行くつもりなら、せめてその倍の速さで走らないとね!」
つまり、
「いまの力を出し切って、”現状維持”」
「前に進みたいのなら、それ以上の力を発揮しなければいけない」
ということです。
この指摘はもはや鏡の国の話ではありません。現実の話です。鏡の国にいる赤の女王が、現実社会に生きる僕らにあてたメッセージなのです。
いまの自分を振り返って、「いつまでたっても状況が変わらない……」と感じる人がいるかもしれません。ですが、もし赤の女王の示唆が正しかったとしたら、いままで通りやっていたら”現状維持”がせいぜいです。ここから抜け出すためには、別の何かが必要なのです。
カネを稼ぐ「外向きの仕事」をやったか自問自答する
これから労働者が生き残っていくためには、「使用価値」と「価値」を持っていなければなりません。しかし、自分がこれらを持っているかどうかはなかなか判断がつきません。というより、「自分は大丈夫だ」と思ってしまっている人が多いのではないでしょうか。
労働力の使用価値とは要するに、会社に対して利益をもたらしたかどうか、です。「2‐8の法則(パレートの法則)」という有名な定義があります。これは全体の2割の社員で、会社全体の利益の8割を稼いでいること(裏を返すと、残りの社員8割は、2割分の利益しか稼いでいないこと)を示しています。
自分では利益を稼いでいるつもりでも、じつはほとんどの人が稼いでいないということです。特に大企業では、この傾向が強いでしょう。これは必ずしも無能な人が多いということではありません。大きな組織になればなるほど、「内向きの仕事」が増えるのです。
■「内向きの仕事」に価値はなし
大企業は、社員数が多く、様々な部署に分かれています。一人ひとりが判断できる範囲が狭いので、ひとつのことを決めるにも、たくさんの人に意見を聞きながら、まとめなければなりません。
要するに、ひとつの仕事に関わる人が多くなるのです。多くの人の意見を取りまとめなければならないため、「定例会議」や「根回し」、「連絡書類作り」などの作業が増えていきます。これが「内向きの仕事」です。
「内向きの仕事」は、お客様には関係なく、社内で必要だからする仕事です。たとえば「根回し」は、物事を決める前に、個別に重要人物を説得して、味方につけることですね。何とか賛成を取りつけたり、会議の場では言えない「ぶっちゃけトーク」をして、理屈抜きでお願いしたり、情に訴えて自分の味方になってもらいます。
ですが、この根回しで一体いくらのお金を稼げたのでしょうか? 答えは「0円」です。利益を生む活動ではありません。
同じように、グループ内での業務共有会議は、まったくお金を生まない内向きの仕事です。多くの会社では、毎週月曜日の午前中に、同じ部内、課内のメンバーが
現在どんな仕事をしているかを共有する会議があります。
・社内向けの連絡書類を書くこと
・社内会議の資料をきれいにファイルすること
・上司への報告書をきれいに清書すること
これらはすべて利益を稼がない行動です。もはや作業〞のレベルです。
このような行動も、会社の業務を円滑に進めるためには必要なのかもしれません。「ゼロ」にすることは難しいでしょう。でも、会議自体からは何も利益を生み出していないということも、事実なのです。
大企業では、中小企業に比べて社員数が多いので、会議の数が必然的に多くなります。また、連絡書類を作成したり、多くの関係者に「承認」をもらいに行かなければなりません。すると、社会に貢献して、利益を生み出す仕事ではなく、「内向きの仕事」に割かれる時間がどんどん増えていきます。これが「無駄な仕事が多い」ということです。
特に大企業に勤めている方は、このような利益を生まない内向きの仕事に多くの時間を割いていることでしょう。
労働者としてのあなたの使用価値は、内向きの仕事をうまくこなすことではありません。ただ、うまくできなかったり、失敗したりすると、怒られますし、「使えないやつ!」と思われてしまうかもしれません。そのため、がんばってうまくこなそうとします。
しかし、いくらうまくこなしたからといって、あなたの労働者としての使用価値が上がるわけではありません。「利益につながる仕事をしている労働者=使用価値がある労働者」なのです。
では、改めてここで質問です。あなたは、今日、利益を生み出す仕事をどれだけやったでしょうか?
■毎日自分に問いかける
自分が、利益につながる仕事をしているのか、それとも「内向きの仕事」をしているのか、一度確認してみると新たな発見があると思います。おそらく驚くほど内向きの仕事をしていることに気づくでしょう。
僕は独立したときに、自分が一日にどれくらい利益を生む活動をしているのか、エクセルに入力していました。記録をつけ始めた当初、自分が思ったほど「仕事」をしていないことに愕然としました。
仕事をしているつもりでネットサーフィンをしていたり、食後の休憩と称して、音楽を聴いていたり。意外にも遊んでいる時間が長かったのです。
かつて、痩せるための手法で「レコーディングダイエット」が流行しました。自分の体重や食事などを記録することで、明確に意識することができるのです。それと同じです。「じつはあまり意味ある行動をしていない」と明確に意識することができれば、行動を改善することができます。
自分の仕事を記録し、棚卸し〞することで、内向きの仕事ばかりに追われていないか、をまず確認することができます。
そして、「今日は、外向きの仕事をどれだけやったか?」を毎日自分に問いかけてください。
給料を上げるための考え方と動き方のヒントがここにある
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