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東証大引け、反落 一時300円超安 G7結果や円高を嫌気
http://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_T20C16A5000000/
2016/5/23 15:34 日経新聞
23日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前週末比81円75銭(0.49%)安の1万6654円60銭で終えた。21日に閉幕した主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、特に目立った成果がなかったために失望売りが出た。円相場が前週末に比べて強含んだことも市場心理の悪化につながった。下げ幅は午前に一時320円に迫った。
G7財務相・中央銀行総裁会議では財政出動について、各国がそれぞれ判断すると確認するにとどまった。積極的な財政出動の必要性では一致できず、物足りないとの見方が広がった。
さらに円相場が1ドル=109円台後半と前週末比で円高・ドル安方向に振れ、輸出関連株への売りにつながった。輸出企業の多くは今期の想定為替レートを1ドル=110円に設定しているため、この水準よりも円高が進行すると業績の下振れ不安が高まりやすい。
もっとも売りが一巡した後は下げ渋る動きが目立った。26〜27日に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控え、一部の根強い政策期待が相場を下支えした。
JPX日経インデックス400は反落し、前週末比45.52ポイント(0.38%)安の1万2090.65だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、4.72ポイント(0.35%)安の1338.68だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7092億円と、今年最低を更新した。3営業日連続で売買代金が2兆円を下回るのは、3月25〜29日以来およそ2カ月ぶりだ。売買高は17億3082万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1018と全体の52%強を占めた。値上がりは773、変わらずは162銘柄だった。
トヨタや富士重の自動車株に売りが目立ったほか、ライオンやファストリが大幅安となった。原油安を背景に国際石開帝石や石油資源の鉱業株も下げた。値がさのファナックや京セラも安い。
一方で東エレクや日立国際、スクリンなど半導体製造装置株が逆行高となった。ソフトバンクや武田、KDDIも上げた。
東証2部株価指数は3日続伸した。エスクロAJやタカトリが上げ、朝日インテクやアートSHDが下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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