http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/840.html
Tweet |
鴻海の郭会長(左)とシャープの高橋社長(C)日刊ゲンダイ
シャープ社員戦々恐々? 鴻海は中華圏の有名ブラック企業
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/181889
2016年5月22日 日刊ゲンダイ
台湾の鴻海精密工業から3888億円の出資を受ける契約を結び、傘下に入ることとなったシャープ。3月期決算時に、2559億円の赤字を計上した日本の大手電機メーカーに、外資からの救いの手が差し伸べられたわけだが……。
この鴻海、実は典型的な「ブラック企業」として中華圏内では有名なのだとか。2006年に英サンデー・テレグラフ紙が調べたところ、同社の中国法人である「富士康」(フォックスコン)は、工場の従業員の平均月収が約1万3400円(!)。そのうえ労働時間は1日平均15時間を超えるという過酷さだったという。その状況は改善されておらず、2010年以降、16人の工員が飛び降り自殺を図るという異常事態となっていた。ほかにも、2011年には成都工場で死者を出す爆発事故を起こしていたり、2013年には江蘇省昆山工場の河川汚染が問題になったり。何かと「ヤバイ」経歴を持つのが鴻海なのだ。
そんな企業の傘下に入ることになるシャープは、大丈夫なのだろうか。
企業M&Aアドバイザリー業務などを手がけるプロジェクト・オーシャン株式会社代表の早川智也氏が言う。
「基本的に大きな成長途上にある会社は、鴻海に限らずブラックな側面を突かれることが多いんです。日本のユニクロもしかりですよね。もちろん本当にブラックな部分は許されませんが、メディアが過剰反応している部分もあるのでは?かつて日本を支えた誰もが知る電機メーカーが海外企業、特にアジア企業に買われるとなると、日本国内からアレルギーが出るのも当然ではないでしょうか」
とはいえ、シャープの経営や社員の今後は楽観できないように見える。
「鴻海の郭会長は、日本企業を買ったからといって、今までのスタイルを変えるような甘い経営者ではないと思います。何よりもまず大事なのは、シャープを利益を出せる体質に戻せるかどうか。鴻海は、法令で許された範囲内でリストラを実行して、再建を図るのでは。そもそもシャープの旧経営陣が時間をかけて事業規模の適正化や効率化を進めるべきだったのに、先延ばしにしてきた。その改革を、鴻海がやるだけのことでしょう」
たとえ大量リストラの大ナタが振るわれても、それは鴻海がブラックゆえではなく、本来はシャープがやるべきことだった、という指摘だ。
早川氏は「不摂生を続けて手術が必要になったとき、その外科医がたまたまアジア企業だったという状況ですね」とも表現したが、確かに米アップル社など知名度のある欧米企業に買われていたら、ここまで不安にならなかったかもしれない。
いずれにしても、外科医がヤブ医者でなければいいのだが……。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民108掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。