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（写真）質問する本村伸子議員＝18日、衆院国交委

　日本共産党の本村伸子議員は１８日の衆院国土交通委員会で、三菱自動車の燃費不正問題について、企業任せの国交省の姿勢を追及しました。

　同社は２５年前から法令と異なる方法で燃費データを測り続けるなど３段階で不正を行っていました。本村氏は２５年も違反を見抜けなかった同省は「監督官庁としての責任を果たしていない」と批判。石井啓一国交相は「自動車メーカーとの信頼関係を前提に、これまでは特段のチェックを行わなかった。不正を防ぐ対策を幅広く検討したい｣と述べました｡

　本村氏は、同社が過去にもリコール隠し、欠陥隠しなどの不正行為を繰り返してきたと指摘。横浜で大型トレーラーのタイヤが外れ親子３人に直撃した死傷事故では、設計上のミスが原因だったのに、同社が一貫して整備不良と説明し、国交省もうのみにしてきたとして、「（国交省は）教訓をどう導き検査体制の見直しを行ってきたのか」と追及。同省の藤井直樹自動車局長は、ユーザーからの情報収集などリコール体制強化をいうだけで、企業任せの姿勢に変わりがなかったことが明らかになりました。

　さらに本村氏は、責任は三菱自動車の経営陣にあるとして、下請け中小企業を含む労働者への損害補償などは同社の責任で負担させるよう求めました。

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自ら自動車を操縦しないから、それの「面白さ」が分からないのだ。つまり、自動車の魅力を引き出すことができないと言うこと。これが「燃費、燃費」のことしか頭にない自動車づくりしかできない発想になってしまい、益子会長は経営陣に対し、やたら怒鳴っていたと言う。

燃費しか頭にない益子会長では、操縦して楽しい自動車づくりはできない。確かに燃費は新車を買う上での重要なポイントになるのではあるが、自動車の魅力はそれだけではない。操縦して楽しいか。購入して「よかった」と言える自動車でなくてはならない。

当方の経験も交えて書くと、当方は子供の頃からフランスのシトロエンに憧れていた。先進的な、未来からやってきた自動車。それがシトロエンだった。しかし日本では、輸入車は高い。働くようになってから、西武自動車系列のショールームにも友人と見に行った。しかし、当方の当時の給料では、とても買えるものではなかった。

その後、人生にいろいろなことがあって、外国に出ることになった。ニュージーランドに行ってみたら、数は少ないものの走っているではないか。それも日本と違い、現地の交通事情に適合した右ハンドル車である。お目当ての小型車、シトロエンGSをある日、見つけたら、「For Sale」と書いた紙をつけてある。勇気を出して話しかけてみたら、売りたいのだという。当方は、買いたいと申し出た。個人間売買の成立である。

このシトロエンGS。当時読みふけっていたカーグラフィックに書かれていたとおり、秀逸な操縦性と乗り心地は日本車と異次元のもので、室内も広かった。結婚したての白人の妻と、大喜びした。しかし、よいことばかりではなかった。

このシトロエンGSの弱点は、小型車なのに燃費の悪いことだった。1,221ccしかないのに、1ℓのガソリンで11kmしか走らない。これは良いときの数字で、冬なんぞ10kmを割り込むことも。とにかく燃料費がかかる。妻は不思議に思っていたね。
「あなたは一流の自動車生産国の出身なのに、どうして他の国の自動車を買ったの ? 」

●後からシトロエンの愛好家クラブに入って知ったことだが、シトロエンGSの燃費は、メーカー発表の数字が実際の燃費と大きくかけ離れていた。今日の三菱の軽自動車と全く同じ状況に置かれていたことになる。この燃費の悪さは、水平対向エンジンを採用したところに原因があるとされた。しかも空冷。ますます条件は悪い。エンジンは1ℓ級だが、燃費は2ℓ級。まるで詐欺である。

ところがシトロエンGSは、それでも売れたのである。他社では採用しない先進技術を満載しており、優れた操縦性と乗り心地。じわっと効く秀逸なブレーキ。広い室内。何といっても、四輪独立サスペンションに、四輪ディスクブレーキ。ハイドロニューマチックのサスペンション。(要するに油気圧式。)操縦性が優秀だったのは、センターピボット方式のステアリングを採用していたことが大きい。

シトロエンGSは、1ℓ級の小さいエンジンながら、一日中遠出しても、疲れない自動車だった。実は、これを目指したのが日本ではスバルだ。富士重工は、軽自動車のスバル360の次に登場させたのが、同社初の前輪駆動車スバル1000だった。開発者の百瀬晋六氏は、シトロエンに憧れていたと言う。そのため、シトロエンに傾注しており、水平対向エンジンを採用したのである。このエンジンは、今日に至るまで使われている。

スバルも水平対向エンジンに起因する燃費の悪さに苦労した。しかし、それを上回る魅力があることを市場にアピールしたのである。同社の真摯な自動車づくりは世界から高い評価を受け、今や日本のプレミアム・カーに君臨している。経営者が、他社と一味もふた味も違う個性的な自動車を、長年にわたって育て上げてきた成果だ。

●自動車の免許を持たず、自動車を操縦する楽しさを知らない、三菱の益子会長からは、このような自動車は生まれてこない。問題はそこなのである。操縦しないから、操縦して楽しい自動車をつくれと開発者に言えない。燃費のことしか頭にないから、「燃費」をお題目にした命令しかできない。これでは経営者失格ですね。

★当方のシトロエンGSですが、ニュージーランドにいた間は、これでずっと通しました。それから移住しましたが、愛好家クラブのメンバーに託しました。今なお健在だそうです。シトロエンもあれからプジョー支配が強まり、プラットフォームやパワートレインの統合で水平対向エンジンを失い、愛好家たちは当時の製品に乗り続けています。当方は現在は、上級車種のシトロエンCXに乗っています。
(註　これも燃費、よくないです。)

三菱は、益子会長が権力の座にいる限り、魅力ある製品を送り出せないでしょう。これに対して、トヨタの「御曹司」社長は、操縦が好きで、休みは自ら自動車整備に汗を流し、またレースに出場したりしていますが、全然別タイプの経営者ですね。今のままでは、三菱は他社を凌駕する製品を出すことはできず、日産に翻弄されて、単なる「日産車の組立工場」に成り果てる可能性が高いと思います。いずれ日産のディーラーと三菱のディーラーが統合されるような気がします。

　消費者が自動車を購入する際、価格やデザインに加え気になるのが燃費などの性能ですが、その燃費のデータが長年にわたって偽装され販売され続けていたとなると、それは文字通り国民を裏切る行為です。燃費偽装が最初に発覚した三菱自動車の偽装は拡大して、ほとんど全車種に広がっています。社長が引責辞任を発表しましたが、それぐらいで怒りはおさまりません。軽自動車メーカーのスズキでも偽装が明らかになりました。安全性や経済性を後回しにして、“もうけ第一”で国民を脅かす、大企業の不正行為は許されません。
机上の計算などで水増し

　三菱自動車の燃費偽装は最初、同社が生産し自社製として販売したり、日産に納めて日産が販売したりしていた合計４車種の軽自動車についてでした。自動車が一定量の燃料でどのくらい走行できるかの燃費の計算で、国の規定で定められたのとは違う方法を採用し、しかも実際に走行させるのではなく、机上の計算などで算出していたというものです。データを改ざんした例もあり、偽装は悪質です。屋外で行うべき測定を屋内で行ったなどのスズキのデータ偽装もほとんど全車種です。

　偽装は会社ぐるみで長期にわたっており、三菱自動車は軽自動車の生産を中止、経営再建のため、日産から巨額の支援を受け入れ、事実上傘下に入るなど、まさに企業としての存続が脅かされる事態に発展しています。

　自動車の燃費はガソリンなどの消費量に直結し、自動車の安全性や経済性、環境への負荷などに関係するため、その引き上げへ各メーカーがしのぎを削っています。多少割高でも燃費のいい車をと購入した人も少なくありません。競争が厳しい軽自動車ではとくに激烈です。燃費がいいと税金などの優遇も受けられるため、その偽装は利用者だけでなく、国民全体をも欺くことになります。

　三菱自動車は国土交通省への報告のなかで､｢経営陣からの強い燃費向上の期待を背景として｣(同社プレスリリース)､偽装が行われるようになったとしています。実際の安全性や経済性より競争に勝ち、利益を上げることを重視する“もうけ第一”の極みです｡

　重大なのは三菱自動車の場合、過去に製品の回収が必要な「リコール」や欠陥を隠し、それが原因となった死亡事故まで起こして批判されてきたのに、今回また燃費の偽装を防げなかったことです。開発部門の改革が遅れたなどの指摘もありますが、問題の原因を担当者や担当部門に押し付けることはできません。偽装がいつから、だれの指示で行われてきたか、事実の究明と責任の明確化が不可欠です。
不正防ぐ国の責任形骸化

　不正がまかり通らないようにするには、国の責任が重要です。ところが燃費問題では、国の検査はメーカーが提供するデータをそのまま使うなど、検査体制の形骸化も明らかになっています。政府が原因究明とともに、不正を根絶する責任を果たすべきです。

　自動車業界だけでなく、マンション建設でのくい打ち偽装や羽田空港などでの液状化対策の改ざんなど、大企業の不正が後を絶ちません。国民の安全を脅かす大企業の不正根絶のため、企業まかせの姿勢は根本的に改めるべきです。

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