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潜水艦、自動車、戦闘機…三菱グループの不気味なトラブルが暗示する“壊れかけたニッポン”(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/808.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 21 日 10:12:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

        オーストラリア潜水艦の受注失敗は、日本の大きな「外交的敗戦」だと語る佐藤優氏(右)と鈴木宗男氏


潜水艦、自動車、戦闘機…三菱グループの不気味なトラブルが暗示する“壊れかけたニッポン”
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160521-00065569-playboyz-pol
週プレNEWS 5月21日(土)6時0分配信


鈴木宗男・新党大地代表と、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏による対談講演会「東京大地塾」。

今回のテーマは、オーストラリアの次世代潜水艦の受注失敗はなぜ起こったのか? そして、三菱自動車の燃費偽装問題発覚から見えてくる日本の危機とは? 両者がズバリ斬る!

***

佐藤 先日、日本はオーストラリアの次世代潜水艦12隻の受注に失敗しました。このプロジェクトは、建造費だけで4兆3千億円。消費税を1%上げると年間2兆円の税収増になるといわれてます。どれだけ大きなビジネスチャンスを失ったかがわかると思います。

率直に言って、安倍政権も経団連も、みんなこの受注をアテにしていた。まさかフランスの軍事産業が受注するとは思っていなかったでしょう。オーストラリアは非核化政策をとっているため原子力潜水艦はダメ。そこで通常動力艦、つまり、ディーゼル潜水艦にするしかなかった。さらに、長距離航海作戦ができる2千tクラスの大型潜水艦を望んでいた。日本はそのクラスの潜水艦を造っているので、一番有力な候補国になっていました。

この受注問題は、中国が今、南シナ海を埋め立てて人工島を造り、3千mクラスの滑走路を建設していることが背景にあります。そこから発着する爆撃機の作戦距離は、どんどんオーストラリアに肉薄してきている。それに対して、オーストラリアは老朽潜水艦が6隻しかなくて、とてもじゃないが中国に対抗できない。そこで大型新造潜水艦12隻を買うことになった。

ここに目をつけたのが民主党政権で、武器輸出三原則を変えて、オーストラリアとの関係を強化する流れをつくった。そして、民主、自民と政権は代わっても話は進み、4兆3千億円がすんなり日本に入ってくるはずだった。

ところが、フランスがここにきて、2001年までディーゼル潜水艦を建造・運用していた実績をよみがえらせ、原潜をディーゼル艦に無理やり変更する案を引っ提げて登場。あれよあれよという間に受注してしまったわけです。

なぜ、海自が使用している新型「そうりゅう型潜水艦」が受注できなかったのか。日本もオーストラリアも参加しているTPPは、安保体制を強化するためという話だったし、武器輸出三原則を変更したのも、オーストラリアに潜水艦を売るためじゃなかったのか? 一体、どうなっているんだ!?という議論が、本来なら政財界、マスコミからも出てくるべきなのに、出てこないのが不思議です。

この受注失敗は、アベノミクス失速の原因になると思いますし、日本は受注できなかった理由を調べなければならないと思います。

鈴木 まったくそうですね。

佐藤 まず、在オーストラリアの日本大使館は何をやっていたのか? アボット前政権から現ターンブル政権に代わった後に、どのようなロビー活動をしていたのか? 中国はどのような形で、日本の受注阻止のための工作活動をしていたのか? フランスはどのようにして逆転受注につながった売り込みをしたのか?

これはインテリジェンスの大きな課題で、きちんと調べないといけない。とにかく今言えるのは、これは日本の大きな「外交的敗戦」ということです。

鈴木 その通りです。この潜水艦の話は、ただ「日本が受注取れませんでした」で収めていい話ではないですね。今、佐藤さんが言ったように、この件にはTPP、さらに2国間同盟が関係しています。アメリカに続いて、日本とオーストラリアも「2プラス2」という外務と防衛の閣僚会議を開いています。

アボット政権と安倍さんとは非常に信頼関係は厚かった。これがターンブル政権に代わった後に、外交努力をどうやってきたのか? ここのところを検証しないと本当に大変なことになります。

佐藤 鈴木先生が今、重要なことを指摘されました。今日の日豪同盟関係の異変は、明日の日米同盟関係でもあり得ます。日米関係がうまくいっていると思っていても、ある日、日豪のようにうまくいかなくなる可能性がある。さらに、日本国内にも不安材料があります。

鈴木 それはなんですか?

佐藤 三菱自動車の燃費偽装です。これは損失補償費用が数千億円単位になるかもしれませんが、それよりもこの問題は、日産がチェックを入れてきたというのが興味深い。なぜ日産はそんなことをしたのか?

日産は名前こそ日本企業ですが、もはや日本の会社ではなく多国籍企業です。だから日本人の感覚だと「三菱自動車は以前、リコール隠しをやって叩かれたから、二度と悪いことはやらないはず」と考えるところを、日産は欧米ルールで性悪説の考え方、つまり、フォルクスワーゲンがディーゼル問題で偽装を行なっていたから、他社も悪事をやっているに違いない。そこで自社も含めて洗い直したら、三菱がおかしいと発覚したのでしょう。

それから、三菱といえば、三菱重工が造っている日本版ステルス戦闘機の試作機「X2」は売れる見通しがまったくない。

三菱グループといえばイコール日本国家といってもいい。そこで造っている潜水艦、自動車、戦闘機で3つもトラブルが起きている。これは不気味な感じがします。日本のどこかが壊れかけているんじゃないかって気がしますね。

●この続きは明日配信予定。5月26日から開催される伊勢志摩サミットの注目ポイントを語る。

●鈴木宗男(すずき・むねお)
1948年生まれ、北海道出身。新党大地代表。2002年に国策捜査で逮捕・起訴、2010年に収監される。現在は2017年4月公民権停止満了後の立候補、議員復活に向け、全国行脚中!

●佐藤 優(さとう・まさる)
1960年生まれ、東京都出身。外務省時代に鈴木宗男氏と知り合い、鈴木氏同様、国策捜査で逮捕・起訴される。外務省退職後は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞するなど、作家・評論家として活躍

●「東京大地塾」とは?
毎月1回、衆議院第二議員会館の会議室を使って行なわれる新党大地主催の国政・国際情勢などの分析・講演会。鈴木・佐藤両氏の鋭い解説が無料で聞けるとあって、毎回100人ほどの人が集まる大盛況ぶりを見せる。次回の開催は5月26日(木)。詳しくは新党大地のホームページへ

(取材・文/小峯隆生 撮影/五十嵐和博)


 

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コメント
 
2. 2016年5月21日 20:37:51 : iWkDkQhXxg : w2vcAwSeRjw[42]
本丸に 密かに迫る ゴーンの手


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