http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/696.html
Tweet |
画一的な価値観、人生観が男性を苦しめる?(※イメージ)
清原も苦しんだ? 社会認識が生んだ男たちの“不憫な末路”〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160513-00000216-sasahi-soci
週刊朝日 2016年5月20日号より抜粋
今、男性が追い詰められている。リーマン・ショック以降、不眠や起床・出勤時の動悸など、ストレス性疾患を訴える人が増えているのだ。
なぜそこまで窮地に陥ったのか。『男はなぜこんなに苦しいのか』(朝日新書)の著者・海原純子医学博士が原因に挙げるのは、男性の画一的な価値観、人生観だ。
女性は妻や母親以外にも、仕事なども含めたすべてが自分の人格だと気づく人が増えた。一方で男性は立身出世が生きる道と思っている人が依然多いという。
「リストラや賃下げが相次ぐ時代でも仕事以外を見ていない。一回だめになると全部だめになると考え、精神的な逃げ場もない。会社内のタテ型社会に慣れきり、女性のように横のつながりをつくるのが不得手。外を意識するだけでも変わります」(海原医師)
別の視点からも不憫な姿が浮かぶ。『男が働かない、いいじゃないか!』(講談社+α新書)の著者で武蔵大学の田中俊之助教(男性学)は言う。
「相変わらず社会を駆動させる原理は男性が仕事を辞めないことになっている。日本は男性と仕事の結びつきが強すぎる。たちが悪いのは、仕事をしている限りは男性は褒められるところ。男性が家族を養い守るというイメージが強固なんです」
だが田中氏が定年退職者にインタビューをした結果が何とも悲しい。約40年間勤め上げた生活を振り返ってもらうと「何をしていたのかわからない」という回答が多かったというのだ。充実した時期を送った人にしても「あれほど人から求められた自分が、定年後は違う」とし、燃えかすのように今を否定するという。原因は、男性自身も持つ、男はこうあるべきというイメージだ。
プロ野球のスター選手だった清原和博氏。筋骨隆々、その豪快さから「番長」とも呼ばれた同氏だが、逮捕後に「本当は弱気」「優しい人間」といった、番長とは正反対の一面を関係者が語りだした。
「清原ってこういう男というイメージで相当苦しんだと思います。そのうえに男性は小さいころから競争して勝てば幸せになれると言われて育ちますが、誰も競争のゴールを知らず、何があるのかも知らない。子どもが憧れるスポーツ選手の頂点に立った清原氏ですが、称賛もゴール感もなく、意外と愕然としたのではないでしょうか」(田中氏)
定年退職後の男性にしても清原氏にしても、イメージに沿って懸命に努力したはずが、その末路があまりにも寂しい。ただ、男性個人の問題と片づけてしまうと、社会的な損失もある。田中氏はこう続ける。
「社員を使い倒すような会社には入社希望者が減り、対策を講じざるを得ない状況になっています。少子化でこれからは質のいい人材を取り合う時代。『女性活用』というのは男性中心だった日本の遅れた認識で、世界と比べても何周も遅れている。女性に限らず、誰もが気持ちよく働ける環境をどれだけ提供できるかが問われている」
社会の認識、企業の姿勢がぜひ変わってほしいものだが、個人のレベルではどうすればいいのか。田中氏が勧めるのは「会社以外の価値観に触れること」だ。例えば、子育て世代であれば多様な業種や年代の「パパ友」づくりや、趣味を通じた仲間づくりだ。この点、前出の海原医師も旧友との交流を再開するのが効果的とし「つながりが大変重要。例えば毎月第2水曜日に居酒屋で会う約束をする。行ける人だけが行き、キャンセルもOK。友人を連れていってもいいという機会をつくるのがお勧め」。一方で勤務する会社内では「欲張らないこと。同僚は潜在的にライバル関係にある。とくにリストラも横行する今は注意。1人か2人、信頼できる関係ができれば及第点です」とする。
さらに日々のちょっとした心がけでも変わる。海原医師は「今は脳や心が体を左右するとよく言いますが、体を味方につけることがすごい大事。背筋をピンと伸ばすと落ち込めなくなるし、目線もうつむくと余計に他人の目が気になるもの。目線は真っ直ぐに」。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民108掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。