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楽天モバイルが3月から一部エリアを対象にスタートしたローソンでの受け取りサービス (c)朝日新聞社
驚くほど安い“格安スマホ” 専門家に聞いたメリット・デメリット〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160513-00000187-sasahi-sci
週刊朝日 2016年5月20日号より抜粋
月々のスマホ代をもっと抑えたい──。そんなあなたに朗報です! 通話・通信料金だけでなく端末代も驚くほど安くなる「格安スマホ」に乗り換える人が増加中だ。初心者が押さえておくべきポイントを解説しよう。うっかり見逃すと本当に損ですよ。
「ここまで安くなるなら、もっと早く乗り換えたらよかった」
都内在住の会社員、仲野咲貴さん(30)。大手キャリアのNTTドコモと契約しスマートフォンを使っていたが、この3月に「格安スマホ」に乗り換えた。
「電話もネットもそこまで使っていないのに、月々の支払いが8千円以上と高すぎた。思いきって大手キャリア以外のサービス業者に切り替えました」
選んだのは、インターネットサービス事業会社、楽天が運営する「楽天モバイル」。その理由は「身近な友人が使っていて、安心感があったから」。ドコモからの切り替えや加入申し込みはすべてネットで行った。
「電話もネットも、ドコモと変わらずスムーズに使えています。電話番号もドコモで使っていたものを移行できるので、知り合いへの連絡も必要ない。なのに月額料金は2千円強と、6千円近く下がりました」
楽天モバイルのように、通信サービスを安価に提供する「MVNO」と呼ばれる事業者が、ここ数年急速に増えている。MVNOとは、通信インフラを自社で持たず、他社から借りて音声通話やデータ通信のサービスを提供する事業者のこと。音声通話込みの基本料金が平均1600円〜と、キャリアに比べ大幅に安い。これまでは、スマホや携帯を使うには、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア3社いずれかと契約するのが一般的だった。しかし、こうした事業者の広がりとともに、大手キャリア以外と契約する人が増加中だ。
まず大手キャリアと格安スマホとの違いを説明しよう。何と言っても圧倒的な差は利用金額だ。MMD研究所が2月に発表したスマホ月額料金の調査によると、大手キャリア利用者の平均月額料金は7433円、対して格安スマホ利用者は平均2067円。何と月々、5千円以上も安くなるのだ。
「安かろう、悪かろうではないか?」。そんな声が聞こえてきそうだが、驚くなかれ。格安スマホシェア上位5社の満足度調査によると、不満を感じているのはわずか2.9%。料金の安さ、通話・通信品質の項目では7割以上が「満足」と答えている。つまり、多くが大手キャリアと比べても、遜色なく使えるということだ。
格安スマホのデメリットを挙げるとすれば、どんなことがあるのだろうか。携帯ジャーナリストの石野純也さんはこう言う。
「一つはキャリアが提供するメールサービス(@docomo.ne.jpなどのメールアドレス)が使えないこと。Gmailやプロバイダーのアドレスを取得するか、LINEなどで代用する必要があります。迷惑メール対策でキャリアメール以外の受信拒否設定をしている人もいるので、不便さを感じることがあるかもしれません」
とはいえ、メッセージのやり取りは、今やLINEが主流だ。
「もうひとつは、12〜13時の昼時間帯に、一部で通信速度が落ちる傾向にあると言われていること。ただしこれは回線の混雑具合や加入サービスにもよるため、一概には言いきれません」
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