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マイナス金利と銀行の収益減 頼みの「海外貸出」にも暗雲か
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/cat228/2016/05/22/post-863.html
サンデー毎日 2016年5月22日号
「2月のマイナス金利導入後、2カ月で100億円の減収だ。さらにマイナス幅が拡大されるようなら、本格的な対応を検討する必要がある」(メガバンク幹部)
マイナス金利は銀行が日銀に預ける当座預金にマイナス金利を適用することで、融資などで市場にお金を回そうとするものだ。現行水準はマイナス0・1%で、法定準備を超える超過預金分だけが適用対象となるため、「金融機関への影響は軽微」と日銀は説明する。
しかし、マイナス金利導入に伴い、貸出金利が一段と低下する一方、預金はマイナス金利にできないことから銀行の利ザヤは縮小する。同時に国債の利回りは残存期間が10年を超えるレンジまでマイナスとなっており、有価証券運用による収益確保もままならない。金融機関にとっては"八方ふさがり"の政策だ。
そこで、銀行が頼みの綱にしているのが海外貸出。「国内がダメでも、海外があるさ」ということである。日銀の統計によれば、2月時点のドルベースでみた海外貸出の伸びは、大手行で前年比1割程度(実額で8兆8000億円程度)、地域銀行で同2割程度(同4400億円程度)増加している。マイナス金利の影響が大きい地域銀行ほど、海外に活路を見いだそうとしている様子がうかがえる。
だが、ここにきて悩ましい課題も浮上している。
「大手行の貸出先を地域別にみると、北米、欧州向けが堅調に増加する一方、アジア向けは経済成長率の減速などから資金需要が下振れする中、横ばい圏内の動きにとどまっている」(日銀)という。
さらに、邦銀の外貨調達コストの上昇も懸念されている。特に米国が利上げに動く中、ドル調達コストは上昇傾向にあり、海外貸出の収益を圧迫しかねない。
安倍首相、黒田日銀総裁の「アベクロ」コンビ、そろそろアベノミクス見直しの時機ではないか。
(森岡英樹)
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