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『殿、利息でござる!』のビンボー脱出大作戦が超奇策 殿さま役・羽生結弦の存在感もスゴい(日経トレンディネット)
http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/585.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 14 日 13:40:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

『殿、利息でござる!』のビンボー脱出大作戦が超奇策
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1031828/051100035/?rt=nocnt
2016年05月13日 日経トレンディネット



(C) 2016「殿、利息でござる!」製作委員会


 今から240年ほど前の江戸中期。仙台藩吉岡宿を舞台に、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配るという「宿場救済計画」を庶民9人が思いつき、実現に向け奔走する姿を描いたのが、映画『殿、利息でござる!』だ。



 原作は、2010年に映画化された『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史の近著『無私の日本人』の一編『穀田屋十三郎』。映画は阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡らをキャストに迎え、『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007年)以来、『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、『残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−』(2016年)など、話題作を撮り続けている中村義洋が監督し、完成した。


宿場町復興の秘策のため、私財を投げ打ち己を捨てる仲間たち



 物語は、藩が課す重い年貢により夜逃げが相次ぐ宿場町・吉岡宿を舞台に進行する。この町で造り酒屋を営む穀田屋十三郎(こくたや・じゅうざぶろう)は、人が減り、さびれゆく町の将来を心配していた。そんなある日、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)から宿場町復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。


 貸し付けるために必要な資金は千両。今のお金にして3億円もの大金だ。計画がバレれば打ち首確実な中、十三郎とその仲間たちは、ただ町のため、人のために私財を投げ打ち、己を捨てて悲願の千両達成に挑んでいく。



豪華キャストの中、存在感を示した羽生結弦



 主人公の穀田屋十三郎役に阿部サダヲ。秘策を思いつく菅原屋篤平治役に瑛太。十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)役に妻夫木聡が扮している。他にも竹内結子、松田龍平、草笛光子、山崎努、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、西村雅彦らそうそうたる顔ぶれが揃っている。



 この豪華キャストの中、話題を呼んだのがフィギュアスケートの羽生結弦の出演だ。本作が映画初出演となる羽生が演じたのは、映画のタイトルにもなっている“殿”、仙台藩藩主・伊達重村(だて・しげむら)だ。劇中ではマゲ姿を披露し、出番は少ないながらも阿部をはじめとするメインキャストとの共演シーンで、見事な存在感を披露している。




無私の心で、町のために頑張る姿に胸が熱くなる



 ポイントは、面白おかしくつづられているこの映画が、実話に基づいているということ。原作者の磯田は、本書を書くきっかけとして、ある日、手紙をもらったことを挙げている。その手紙には「映画『武士の家計簿』を見ました。私の故郷、吉岡宿にも、涙なくしては語れない立派な人たちがいました。書いてください」と書かれていた。その後、磯田は東大の図書館でこの宿場町復興を記録した『国恩記』を読み、「読むうちに涙がポロポロこぼれた」と振り返っている。


 劇中でも、十三郎らは「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課し、町のために多額のお金を出しながらも、決して、そのことをひけらかさないという姿勢を貫く。途中、西村雅彦扮する金持ちの両替屋が、この掟を聞いてガッカリするなど笑いを織り交ぜつつ、誰もが無私の心で、町のために頑張る姿には、正直、胸が熱くなってくる。


 また、ラスト近くになって、主人公の十三郎の子孫が営む、現在の酒屋が映し出されるシーンがある。いったい、どんな酒屋なのかにも注目だ。


 ハラハラドキドキ、この先どうなるんだろうと手に汗握る映画も確かに面白い。この映画はそれとは真逆。しっかりとした物語で観客を魅了し、安心して楽しめる作品だ。笑えて、それでいて、いい話。一緒に見る人を選ばない良作映画になっている。



『殿、利息でござる!』
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子
配給:松竹
公開日:宮城県で先行公開中。5月14日より全国公開
『殿、利息でござる!』:公式サイト

プロフィール
安部 偲
早稲田大学を卒業後、演劇活動を経てフリーライターとなり、映画とネットビジネスを中心に執筆。著書に「映画監督になるということ」(演劇ぶっく社)、「eビジネス用語 早わかり辞典」(日本実業出版社)がある。2001年、有限会社キッチュを設立。現在、映画情報サイト「MOVIE Collection [ムビコレ]」や、アイドル支援サイト「アイドルcheck!」などを運営中。


映画『殿、利息でござる!』予告編


【殿、利息でござる!】あらすじ 羽生結弦・初出演映画〈浜村淳・映画サロン〉2016年3月12日



 

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コメント
 
1. 2016年5月14日 17:39:40 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[353]

短期間で踏み倒されなかったのは幸運だった

https://kacco.kahoku.co.jp/blog/y_machi/45726
2013/12/06 14:00
大和町吉岡 その4 地域を救った先人を語り継ぐ

 藩制時代後期、長引く不況と厳しい年貢の取り立てにより困窮する大和町吉岡の人々を、私財をなげうって救った篤志家がいた。彼らの志を後世に語り継ぐため記されたのが「国恩記」だ。
 物語は昨年発刊の史伝「無私の日本人」(文芸春秋)に収められたことから脚光を浴び、ゆかりの地を訪れる歴史ファンが増えている。

 粗筋はこうだ。
 1766年、窮状を打開すべく茶師菅原屋篤平治と、造り酒屋穀田屋十三郎が立ち上がった。仙台藩に1000両を貸し付け、利子を町民に分配する奇策を発案した。同志を募り、屋敷を担保にするなどして金銭を工面。藩から年100両を受け取る約束を取り付けた。

 国恩記は1773年、地元僧侶がまとめた。利子の支払いは一時途切れながらも藩解体まで続いた。
 「町民が藩に金を貸し付けるなんて前例がないことなので、苦労の連続だったそうです。昔の吉岡にはすごい人物がいたことを、多くの人に知ってほしかった」。町民有志でつくる「国恩記講」顧問の相沢栄さん(91)はこう話す。
 相沢さんらは2003年、寄付を募り、篤平治らの墓がある九品寺=地図D=に顕彰碑を建てた。


 九品寺老僧の二幡俊雄さん(99)によると、国恩記は明治時代に修身の授業で教えられていたこともあり、昭和10年代に顕彰碑建立の機運が高まったが、戦争で立ち消えになったという。時の経過とともに国恩記を知る人は少なくなった。
 二幡さんはずっと気に掛けていたところ、十数年前に篤平治の墓守を代々勤めてきた地元男性の呼び掛けで、顕彰碑建立活動が再燃したという。

 語り継がなければ史実は忘れ去られてしまう。東日本大震災で問われた共助の精神を忘れないためにも、顕彰碑に刻まれた250年前の出来事を心に刻む価値はある。

  ↓九品寺境内に建てられた顕彰碑の前に並ぶ(右から)相沢さん、二幡俊雄さん、同寺住職の二幡俊道さん


  (横山寛)

http://www2.odn.ne.jp/cij80530/nakoso4.htm#ookimoiri
黒川郡大肝入
 「黒川郡は北方郡奉行の管轄下にあり、加美郡と一つの代官区をなし、黒川郡吉岡〔富谷代官所吉岡蔵場〕と加美郡中新田に代官所が置かれた。また大谷郷一一ヶ村は、宮城郡高城郷・桃生郡宮戸浜と一つの代官区をなし、代官所は高城にあった。各代官所には大肝入が置かれた。」(『日本歴史地名大系』)
 「黒川郡は総数四十九ケ村其内東部に属する羽生山崎味明不来内川内土橋鶉崎成田中村粕川大松沢の十一ヶ村を稱して大谷郷と稱し宮城郡の数村と合して一区域をなし宮城郡高城本郷に郡司代官所ありて之を統轄し又此部に属する大肝入は大谷郷をも支配せるなり故に黒川郡三十八ヶ村は自ら大谷郷と全く其管轄権を異にし一郡にして二区域となり居れるなり単に黒川郡大肝入と云ふ時は西部三十八ヶ村の支配に任ぜしものなり」(『黒川郡誌』)。
 「西部三十八ヶ村に於ける大肝入の歴代を悉く明にすること能はざれども大体に於て之を知ることを得左に之を挙ぐ
 内ヶ崎作右衛門 内ヶ崎新三郎 高橋善八郎 千坂半左衛門 千坂仲内 渡辺良七 遠藤〔浅野屋〕周右衛門 高橋藤作 渡辺作十郎 遠藤〔浅野屋〕周右衛門 浅野寿家治」(『黒川郡誌』)
 「明治三(1870)年に至り大谷郷の名稱を廃して黒川郡一圓を合併し富谷村新町に代官所を設けて之を管轄せしむ而して維新後に至り郡行政に移れり」(『黒川郡誌』)。「其成田村は之を東成田村となす西成田村は之を小野目成田村と稱したりしを之と同時に西成田村と稱する至れり」(『黒川郡誌』)。

◯納税
 「本郡において穀納収入の場所としては富谷代官所吉岡蔵場にして大谷郷は宮城郡高城本郷代官所に納めたりしなり然れども維新前にありては四日市場蔵場又は三本木蔵場に納めたりしこともあり是れ藩庁直轄の田地につき述べたるものなるも其他地頭に納入のものは各其館内備付の倉庫に運搬したるなり
 此他人足小役等の賦課あり(中略)是等の負担は普通農民としては尋常ならざるものなり加之〔しかのみならず〕町場居住の農民は伝馬徒夫と稱し公事について昼夜間断なく士人の通行貨物穀類の運搬に使役せられ(中略)吉岡宿の如きは其繁に堪江兼ね全家逃走したるもの陸続明治初年に至るまで空屋敷の多かりしを見るに至れり是等伝馬の役に当りたるものは吉岡富谷大松沢の駅場にして中村は駅場にあらざれども伝馬使役者に服したりなりし
 当時の制度としては仙台藩に於ては単に自藩に対する納税の義務あれども幕府に対しては何等納税の義務を有せざるなり然れども莫大の費用を要する場合に於ては御手伝と稱し各藩に之れが割当をなしたるものなり(中略)此の御手伝と稱する名義は幕府のみに限られたるものにあらず一定の制限外に多額の費用を要する場合は藩に於ても御手伝の名稱を以て藩内各郡村に対し賦課したること亦稀ならす」(『黒川郡誌』)。


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