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GWの谷間となる5月2日、円高の流れを受け株価は大幅下落した
日銀の金融政策に振り回されないために、何をすべきか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160502-00116452-shikiho-biz
会社四季報オンライン 5月2日(月)18時41分配信
4月の日銀政策決定会合で追加緩和がなかったことで、日本市場は先週28日の後場に大きく下落した。さらに、円安を牽制する動きもあって円高に振れ、週明け5月1日の日経平均株価は前週末比518円安の1万6147円となり、引き続き大きな下落となった。会合前には追加緩和があるという見方が強く、すでに株価に織り込まれていたとみられただけに、失望感も大きかった。
22日に、追加緩和の具体的な内容までニュースとして伝えられたことで、相場が急騰していた反動という見方もできるだろう。ただ、追加緩和があるかないかは、実際にはふたを開けてみなければわからない。漏れ聞こえてくる内容については、いささか「怪しい」と見なければならないのではないか。
■ チャートを見れば織り込み済かわかる?
先週のこの連載では、「追加緩和があっても上値は限られ、上値の重さを確認して売られるのではないか」と述べた。実際、先週の動きを見ていると「織り込み済み」という判断ができたのではないかと思う。というのも、日経平均のチャートを見ると、先週25日月曜日には高値で寄り付いたものの、ジリ安となり、いわゆる「かぶせ線」という形となっていた。この形は「天井圏で出現すると当面の高値となるケースが多い」とされており、26日に安くなったことでこの時点で「追加緩和が織り込まれた」可能性が出てきていたのである。
そして、翌27日も前日と同じような展開で小動きとなり、売るに売れず、買うに買えずという感じだった。この時の投資家心理を考えてみよう。日経平均が2月の戻り高値水準まで戻っていたということで、2月の急落以降に買った株は利益が出ている可能性が高かった。しかし、利益を確保しようと考える人が増えたであろうにもかかわらず、日経平均は値持ちがよかった。それだけ「追加緩和があって大きく買われることになれば、そこで売ってしまおう」と考える向きも多かったということだろう。
冷静に考えてみると、評価益が出ている投資家は「大型連休もあるのでどうなるかわからないから利益を確保しておこう」と考えるのではないだろうか? しかも、大手電子部品株をはじめとして、3月決算企業の決算発表も本格化するタイミングだ。日銀の金融政策決定会合がなければ、「売られる週」となっていたに違いないのである。
こうした事態を想定しておくことが大切であり、周りが「追加緩和」があると騒いでいるからと言って、実際に起きていないことに振り回されることは避けたいものである。
■ 今後の追加緩和はあるか?
今回は追加緩和がなかったが、いずれは米国の利上げと日本の追加緩和が行われることは間違いないだろう。米国の企業業績への懸念も出てきているが、まだまだ消費は旺盛で上昇余地は大きい。一方、日本の金利はすでにマイナス金利ということで、ここから先の追加緩和も限りがある。しかし、金融機関の中にはマイナス金利の影響で外債投資を増やしているところも見られるなど、マイナス金利効果も出始めている。
この先、米国での金利上昇、日本での金利低下を考えると、円安に振れやすいと考えられる。そうなれば、足元の慎重な為替前提や株価も見直されてくるだろう。「5月に株を売れ」と言われるが、ここは「買い場探し」と考えてみてもいい。マイナス金利のマイナス面や慎重な業績見通しなどを過度に悲観的に反応するようなことがあれば、それは買い場ということだろう。
日経平均は1万6000円水準で下げ渋っている。ここからさらに下値をたたくには、円高がさらに進むだけでなく、実際に円高の悪影響が表面化するということが必要になる。しかし、世界的なカネ余りという状況のなかで新興国経済も落ち着きが見られてきており、リスク回避の流れはいったん収束しているのではないか。
全般的に相場全体のカサ上げも期待されるが、注目される業種、銘柄はどこになるのか。商品相場が堅調となっていることから、三菱商事 <8058> や三井物産 <8031> など大手商社株の出直りに期待している。また、スマートフォンの減退などを懸念して売られすぎた感の強い村田製作所 <6981> や日本電産 <6594> 、TDK <6762> といった大手電子部品株、引き続きNISA(少額投資非課税制度)の買いが期待される、カゴメ <2811> やキユーピー <2809> 、明治HD <2269> などの食品株も注目だ。
清水洋介/大和証券、マネックス証券、リテラ・クレア証券など経て、現在アルゴナビスでフィナンシャルコンシェルジュ
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介
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