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被災したアイシン精機の子会社工場では、復旧に向けた作業が続いていた/4月20日、熊本市南区 (c)朝日新聞社
トヨタ震災打撃でGDP0.1%減少? 系列工場たった1か所の被災が大きく影響〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160427-00000192-sasahi-bus_all
AERA 2016年5月2日−9日合併号より抜粋
巨大メーカーのアキレス腱「サプライチェーン」を直撃した九州・熊本大地震。足元がふらつく日本経済に少なからぬ影響を与えるかもしれない。
愛知、岩手、宮城、東京、静岡、三重、岐阜、京都……。トヨタ自動車は4月23日にかけて、ダイハツ工業や日野自動車といったグループ企業も含む国内15カ所の完成車組み立て工場で、少なくとも生産ラインの一部を止めた。被災地から遠く離れた工場も軒並み対象となった。
25日から順次、生産を再開する予定だが、21日時点で4カ所の再開時期は未定。4月の生産が数万台規模で減るとの見方も出ている。その引き金となったのは、たった1カ所の系列部品メーカー工場の被災だった。アイシン精機の子会社が熊本市で運営するこの工場では、設備の一部が設置場所からずれるなどして生産が止まった。
トヨタに打撃を与えたのは、ドアを開閉する時に角度を一定の範囲内に調節する「ドアチェック」という部品の供給停止。一般に自動車は1台あたり2万〜3万点の部品で作られ、一つでも欠ければ完成しない。
アイシンはドアチェックを海外工場から緊急空輸したり、他社への生産委託の手はずを整えたりして対応する。しかし、トヨタは2月にもグループ企業の工場での爆発事故の影響で国内生産が止まり、9万台ほどの生産の遅れが生じたばかり。挽回のためフル稼働を続けてきたなかでのアクシデントだけに、業績への影響が懸念される。
自動車関連以外でも幅広い業種の工場に被害が出ており、サプライチェーン(部品供給網)の断絶がどの産業分野にどれだけの影響を及ぼすかは不透明。東日本大震災、タイの大洪水、そして今回の地震と、被災地の工場の生産停止が、遠く離れた場所での生産活動に打撃を与える事例がこのところ相次ぐ。
今回の地震の影響で主要メーカーの生産活動が滞れば、停滞が続く日本経済にとって追い打ちとなりかねない。野村証券の試算では、トヨタの生産が5万台減るだけで、4〜6月期の鉱工業生産は0.3%ほど押し下げられる。同じ期間の実質国内総生産(GDP)は0.1%弱減少するという。トヨタ以外でも目立った影響が出てくれば減少幅は広がる可能性がある。(アエラ編集部)
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