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日銀が緩和を検討? 報道について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52805572.html
2016年04月22日 在野のアナリスト
為替市場が109円台前半から、一気に110円の後半まで円安にすすんでいます。株価も13時過ぎから急騰、17500円を越えました。きっかけはBloomgergが報じた、来週の日銀金融政策決定会合で、日銀が金融機関に対する貸し出しへのマイナス金利適用を検討、とのニュースです。規模やその詳細が分からないため、その効果については計り難いものの、マイナス金利で収益が下押しされる金融機関への救済と、新たな追加緩和の手段の登場に、市場が沸騰した恰好です。
しかし実は今日、朝からきな臭い動きはありました。妙に底堅く、誰かが買いを蓄えている印象もあった。昼か後場に何かでてくるか? というところでの報道であっただけに、余計に値動きをよくしました。しかしこの一報に接したとき、安倍政権はここまでやるか、との印象を強くします。それは24日の補選、そこに向けて何らかの手を打ってくるとみられている中で、16日被災地入り、17日にメディア出演と北海道入り、という第1オプションが断たれた後、この22日追加緩和示唆、23日被災地入り、という第2オプションが作動した、とみられるからです。
これが日系のメディアでなく、Bloombergであることも示唆的でしょう。マーケット情報を発信する媒体でもあり、一般紙とは信用度が異なる。日系のメディアならスクープに対して憶測も走り易いですが、外資なら余計な追及もうけない。また「検討」との報道なら、例え追加緩和は見送られても、痛手は少ない。実際に検討されていたのなら、ウソにはなりませんから。それにこのBloomberg、実はかなり曖昧な情報を発信する媒体としても、最近俄かに注目されている。逆にいえば、こうした報道の虚実は、実は藪の中ということでもあります。
しかし円安、株高となり、補選への追い風となったことは間違いありません。28日までと賞味期限の短い情報ながら、週末をまたぐときに株高であればよい。そんな割り切りのよさ、そして余震の続く中、被災地入りする安倍氏への追い風、と情報の出元を想像するに難くありません。朝方からしつこく買っていた層も儲けがでて、まさにしてやったりというところなのでしょう。
今週に入ってから目立つ日銀トレード、しかしナゼか日系の動きが重かった。大幅高しても売り、もしくは中立、売買高も膨らませない。それが奇妙に思っていましたが、今日にそれを回してきたのかもしれません。PKOというと、今では市場の価格を維持するためのPrice Keeping Operationのことをさしますが、このPKOは、Political Keeping Operationになっています。いや、逆に両方を兼ねる目的で流された情報だった、といえるのかもしれません。
その黒田日銀総裁、金融政策に限界はない、などとハト派発言をくり返します。しかしもし追加緩和をするなら、ETF購入でいくら損失が出ているのか、市場から国債を買い尽くす限界はいつなのか、きちんと説明すべきではあるのでしょう。マイナス金利導入から2ヶ月、その効果についての検証も必要です。ローン金利の低下で一般家庭に恩恵が…といっても、不動産市場に弱さもみられ、決してその効果により市場が持ち上げられているわけではないのですから。
個人的には、4月は追加緩和を見送って、6月に追加緩和するのでは? と見ています。それはここで追加緩和しても、7月の参院選のころには賞味期限切れになっている恐れが強いからです。政局に関与した、との批判があっても、メディアでさえPKOに協力する中、日銀がPKOに動いても決しておかしくないためです。選挙のためなら何でもする、例え日本が滅びても…それが安倍政権、黒田日銀の根幹にはあるのでしょう。日銀がハトの鳴き声をあげ続けますが、その声が「ホー、ホー」ではなく「崩ー、崩ー」に聞こえるのは、気のせいばかりではないのかもしれませんね。
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