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アメリカの建前と本音
http://www.globaleye-world.com/2016/04/1119.html
2016.04.18 13:10 GLOBAL EYE
先のG7外務大臣広島会合で発表されました声明をみますと、核問題では具体的な中身に踏み込んでおらず、それをロシアに付け込まれている姿があります。
<宣言文抜粋>
いかなる国も核兵器の実験的爆発を行うべきではなく、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効を達成すべく全ての国は遅滞なくかつ無条件でCTBTに署名・批准すべきである。
優先事項として、我々は、ジュネーブ軍縮会議に対し、核兵器又はその他の核爆発装置に用いるための核分裂性物質の生産を禁止する条約についての交渉を即時に開始するよう要請する。
以上の内容となっていますが、この包括的核実験禁止条約(CTBT)ですが、一体いつ国連総会で採択された条約なのかという点と、誰が批准していないかという点なのです。
国連総会で採択されたのは1996年であり、今から20年も前になり、そして主要国で誰が批准していないかとなりますとアメリカとなります。
肝心のアメリカが批准していない条約を他国に守れと言っているのがアメリカなのです。
これを受けてロシア・プーチン大統領は以下のような声明を発表しています。
「CTBTは今日まで未発効で、条約の未来は国際社会の全員が地上からの核兵器廃絶に向けて行動するかに懸かっており、発効に必要な批准をしていない8カ国に特別な責任がある」
「(アメリカを始め未批准国が)世界の安全保障問題解決へのリーダーシップと全権を主張している」
G7外務大臣声明文で記載された【包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効を達成すべく全ての国は遅滞なくかつ無条件でCTBTに署名・批准すべきである】と一体誰に向かって言っているのかとなれば、声明文に署名したアメリカとなります。
どう考えましても、おかしな内容となっています。
自分(アメリカ)に向かって「無条件でCTBTに署名・批准すべきである」となっているからです。
このような状態でもあり北朝鮮は再度核実験を行う準備を進めているとされており、これを果たして西側が非難できるのかということになり、それをプーチン大統領は指摘しているのです。
アメリカのいうことを100%信用して動いていれば日本は梯子を外されるかも知れません。
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