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下流老人が人生を振り返る「息子の奨学金に充てる貯金はしておくべきだった」
http://nikkan-spa.jp/1060588
2016.04.17 日刊SPA!
「下流老人」とは、「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のこと。そんな「下流老人」化への兆候は40代ですでに表れるという。忍び寄る危機を回避するにはどうすべきか、現実に下流老人になってしまった方の声を聞いてみた――
◆バブル崩壊で奨学金の負担が重くのしかかり……
〜 肝付さん(仮名・73歳)〜
妻とアルバイトの次男とアパートで3人暮らし。自身の年金と、次男の収入で何とか暮らしているが、生活は苦しい状態だ。30年前までは建設業を営んでいた。
「上の子のときまでは良かった。大学さえ出ていれば学生はいくらでも働き口があった」
長男の大学卒業時の’90年はバブル末期ではあったが各企業による学生の青田買いがまだ盛んで、長男はすんなりと高給の職に就けた。
そして間もなくバブルが崩壊し、歯車が狂い始めた。次男は私立高校に受かったが、事業に陰りが見えてきたため1年目にしてすでに学費を払うのが厳しくなった。
だが不景気でも長男のように大学を出れば後は何とかなると、大学入学時には奨学金を借りた。しかし次男は就職氷河期のあおりを受け現在も、派遣やアルバイトを転々としている。無職になる時期もあり自力で奨学金を返すことは困難で、連帯保証人になっていたため、家を手放し返済に充てた。
「時の運がなかった。でも奨学金に充てるくらいの貯金はしておくべきだったのかもしれない。息子がかわいそうだから、介護にだけはならないようにしたいね」
※写真はイメージです
― [下流老人]になる人の意外な特徴 ―
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