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老後の生活費はどれくらいかかる? 実際の退職後の支出を見てみよう
https://thepage.jp/detail/20160415-00000007-wordleaf
2016.04.17 10:00 THE PAGE
老後の生活費35万円は使い過ぎ?(写真はイメージ、提供:アフロ)
老後の生活が不安なのは「わからないこと」があるからです。まずわからないことの第一が「老後の生活費=老後はいくらかかるのか」ということ。この数字が実際、どれぐらいなのかを検証してみましょう。
老後の生活費がどれぐらいかかるのかは、どんな生活の仕方をするかによって全く異なってきます。月35万円で生活をすれば1億円かかるというのは事実ですが、正直言って定年後に月35万円というのはかなり使い過ぎのような気がします。
■退職後の生活費はズバリ、3割減!
著者の1カ月間の生活費(※厚生年金保険料や健康保険料などの社会保険料や所得税などは含まない)
私の場合、退職後の生活費は現役の時に比べてズバリ、3割強減りました。図で示したのは、先日ある雑誌に公開した私の退職後のひと月の生活費ですが、だいたい22万円ぐらいです。私の場合は現在無職ではなく、自分の経営する会社から給料をもらっていますので、厚生年金保険料や健康保険料などの社会保険料や所得税などはここには記されていませんが、それらを入れても25万円は超えません。
実際にこの金額で生活できるのか? とよく聞かれますが、日常生活はこれで全く問題ありません。ただ、これでやっていける大きな理由は、
1.住宅ローンの返済が終わっているので住居費がないこと
2.子どもが独立しているので教育費は一切かからないこと
という条件がそろっているからです。
最近は晩婚化が進み、60歳時点でもまだ子どもが中学生や高校生というケースも増えていますので、その場合は教育費の負担というのはかなり大きくなるでしょうし、賃貸住宅に住む場合は、家賃がかかってきますから、この金額に当然上乗せされることになります。
私はマイナス金利時代といっても住宅ローンの返済はむしろ積極的に進めた方がよいと考えていますが、それは老後の負担を軽くしたいという気持ちがあるからです。
老後の生活費を把握するにはどうすればいいか
現役時代に老後の生活費を把握するには一体どうすればいいかということですが、ぜひやっていただいたほうがよいと思われるのは家計簿をつけることです。私も定年前の1年間と定年後の2年間、毎日支出を付けました。
最近は家計簿をつける家が減り、1割程度のご家庭しかつけていないという話も聞きます。昔に比べるとカードや電子マネーの利用が多くなって現金の出入りだけではないため、把握しづらくなっているというがその原因でしょう。ただ、最近はスマホの便利なアプリが増えてきており、レシートを撮影するだけでデータが取り込めるなど、かなり楽に使えるようになってきていますから、ぜひ活用して現時点での生活費をまず把握すべきだと思います。
教育費とローンという2つの大きな項目がなければ、通常は現役時代の7割ぐらいで十分生活できるはずです。そして仮にその金額が私の場合と同様、22万円ぐらいだとすれば、公的年金の標準的な支給金額とほぼ同じですから、日常生活費は年金だけでもまかなうことができ、貯金や退職金などの自分の蓄えは、趣味や将来の介護に備えるといった目的に充てることができます。
■生活費を増やさないようにするポイントは?
でも本当に現役時代の7割にできるのか? という疑問もあると思います。私自身がやってきたことはライフスタイルを変えて無駄を無くすことでした。私は現在経済コラムニストとして執筆活動が中心ですから家で原稿を書くことが多いため、現役時代に比べるとスーツをはじめ衣服にかけるお金は大幅に減りました。
さらに交際費も激減しています。現役時代は会社の帰りにちょっと一杯ということで行くとすぐに2000円や3000円は使ってしまいます。場合によっては月に何万円も使うこともあるかもしれませんが、退職後はほとんどなくなりました。また、広い意味での交際費ということで言えば、年賀状はほとんどリストラしましたし、冠婚葬祭の祝儀、不祝儀も大きく減っています。
よく老後のライフスタイルは「三かく」が大事だと言われます。「三かく」とは「恥欠く、義理欠く、見栄欠く」ということだそうです。これは確かにその通りだと痛感します。こういう「三かく」を実行するというのはなんだかケチくさくてみみっちい感じがするように思えますが、それは現役時代の感覚です。サラリーマンであれば現役時代の人間関係や付き合いはほとんど会社の人たちですが、退職すればそういう関係はほぼ無くなります。自分が思っているほど、人はあなたのことを気にかけているわけではありません。
そういう不都合な真実はあまり認めたくないと思いますが、これは私の経験上も明らかな事実です。そういうあまり形のない形式的なことに無駄なお金を使うよりも自分がやりたいことにお金を使ったほうがはるかに楽しいことは間違いありません。退職が近づいて来たら、モノだけではなくて支出構造も大胆に“断捨離”してみることをお勧めしたいと思います。
(経済コラムニスト・大江英樹)
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