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大規模な支払い不能危機の淵に立たされる日本経済
http://www.asyura2.com/16/hasan107/msg/565.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 4 月 17 日 01:33:44: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


 黒田日銀の「異次元金融緩和」政策は、財政を増大させても、市中(非日銀)での国債積み上げで金利が上昇したり、政府の債務履行がドタバタ(国債費の急増)にならないようにする「国債サイクル管理」が目的であり、アベノミクスは、それを政治的に表現したものでしかない。

 そういう意味で、日本がタイトルにあるような「大規模な支払い不能危機の淵に立たされる」ことがないようにする政策が、アベノミクスなのである。

(どうであれ最終的に政府債務履行は可能だが、土壇場で対応するとみっともないだけでなく、悪性インフレにつながる可能性もある)

 デフレは経済成長にとって好ましくないが、悪性インフレに較べれば、国民生活の水準維持に貢献する経済事象である。

 問題は、デフレ基調の継続が設備投資の衰退を招くことで、悪性インフレを準備することにある。

 日本経済の問題は、「大規模な支払い不能危機の淵に立たされる」ことではなく、供給力(生産性)の衰退により、長寿命化(少子高齢化)に対応できなくなることである。

 供給力の衰退は、悪性インフレ(と円安=インフレ要因)をもたらし、国民生活をより過酷な状況にする可能性が高い。
 それの解消ないし緩和に貢献するのは、国際経常収支の大幅な黒字だけかもしれない。


※関連参照投稿

「寸止め」という選択肢:安倍首相がもう「4年の猶予」を手に入れたいと願うなら、消費税増税凍結→衆参同日選挙
http://www.asyura2.com/16/senkyo204/msg/481.html

「どうする消費増税:5月段階で1ドル=100円を超えて円高が進みその水準が定着すると迷いも...」
http://www.asyura2.com/16/senkyo204/msg/269.html

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大規模な支払い不能危機の淵に立たされる日本経済[スプートニク日本語]
2016年04月16日 20:30
タチヤナ フロニ

ブルームバーグ通信は、世界の価格変動(ボラティリティ)の中心は、徐々に中国から日本へと移りつつあると指摘した。経済学者や投資家達は、日本経済における大規模な危機を懸念している。巨額の公的債務を抑制し、「三本の矢」を推進力に極めて低い経済成長率を引き上げようとの安倍政権の4年に渡る試みは、どうやら失敗に終わったようだ。この事は、アベノミクスの破綻を意味するものではないのだろうか?

スプートニク日本のタチヤナ・フロニ記者は、ロシアの経済誌「エクスペルト」の分析専門家、セルゲイ・マヌコフ氏に意見を聞いた-

「元IMFの主任エコノミストで現在ワシントンのピーターソン国際経済研究所で働いているオリヴィエ・ブランチャード氏は、日本は今急速に、深刻な支払い能力危機に移行中だと見ている。またIMFや世界銀行といった金融組織やエコノミストの大部分も、日本経済に対するそうした否定的観測を口にしている。

3年前、安倍首相は、日本を長く続く不況から脱却させると公約して政権の座に就いた。そして彼のアベノミクスといわれる経済改革が、実際、肯定的な効果を持っている事は、多くの人々に示された。日本の新たな奇跡とまで言われたものだ。しかし奇跡の期間は、大変短いものだった。今もますます多くのエコノミストが、外国人も日本人も含め、全体としてアベノミクスは、その破綻を示したと指摘するようになっている。

アベノミクスの基礎に置かれたのは、円安だった。日本銀行は、絶えず数千億を日本経済につぎ込んだ。そうした強力な流動資産の流入は、東京の証券市場で時に、真の陶酔を呼び起こし、主要企業の株は相当上がり、86%という数字さえ記録した。当時は、日本の新たな奇跡だと語られたものだった。

しかし、人工的に作られたこのブームは、長くは続かなかった。今の日本銀行の主な夢は、インフレ率を2%にまで上げる事だ。そうした目的を持って今年1月、日銀はマイナス金利を導入し、皆をひどく驚かせた。この決定は、日銀内部の分裂を呼び起こした。マイナス金利導入に際しての投票では、5対4と支持派はかろうじて勝利した。

この政策は、商業銀行の収益性を疑わしいものとし、様々な国々の市場下落を招いた。日銀が主な目的とした円安の代わりに、円の対ドルレートは思いもかけず7%も上がってしまった。

しかし日銀指導部は、マイナス金利は、インフレ率が期待する2%にまで上がるまで据え置くと主張している。その際日銀は、今後国債を買ってゆくと発表した。そのため80兆円という途方もない資金を費やす考えだ。つまり重大な措置を講じているという事だ。しかし、それによって必要な成果は得られない。

客観的原因と並んで、純粋に日本的特殊性が、そこにはある。国民の高齢化、そして急速に進む労働人口の減少だ。人口動態学的予測によれば、日本の人口は、2060年までに8600万人にまで減る。つまり、今の人口の事実上三分の一が失われるという事だ。昨年第4四半期のGDPは、ほぼ1,5%減少した。国民の実質収入は、すでに4年連続で減っている。それゆえ日本人が、お金を消費するのを急がず、まさかの時のためにお金を貯蓄している事は驚くに値しない。経済学者らも、そうした形で日本人自身が、自国経済の成長にブレーキをかけているのだと捉えている。一方円高によって、経営者は、より用心深くなり、労働者の給与を上げる事に強く抵抗している。」

しかし安倍首相が、自分の政策を変更する事はないだろう。今年、経営陣と労働組合の間の交渉で、彼は、経営陣に対し、労働者の賃金を上げ、そうする事で国内に漂うデフレの雰囲気を壊すよう根気よく求めた。給与が上がれば、消費の伸びを助ける。そうなれば、日本が抱える巨額の債務を助けることになるというわけだ。ちなみに日本の債務は、およそ10兆5千億ドルで、対GDP比250%に近づいている。世界の先進国の中で、これだけ高い債務を抱えた国は他にない。

http://jp.sputniknews.com/japan/20160416/1976564.html

 

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コメント
 
1. 2016年4月17日 06:54:32 : yBQkrRTumA : UvxNb8gKnf4[1033]

 誰だ こんなアホな記事書いたのは??

 マイナス金利では 借金が多いほど 良いことだ!!

 プラス金利と マイナス金利では 善と悪が ひっくり返るのだ
 


2. 2016年4月17日 07:44:08 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[330]

>供給力の衰退は、悪性インフレ(と円安=インフレ要因)それの解消ないし緩和に貢献するのは、国際経常収支の大幅な黒字だけ

それは誤った戦略だろう。

経常収支は、主に輸出入のバランス、資本のバランスで決まるが、

国内産業の生産性が低下し、競争力と供給力が衰退していけば、いずれ貿易収支の悪化が効いてくる。

それ以外にも、原発停止やエネルギー食糧など資源反転、さらに海外n保護主義化で投資収益の減少が続けば、やはり悪化していくことになる。


確かに今の中国や過去の日本や韓国は、巨額の投資によって輸出産業を発展させ、外需依存で急激に生活水準を向上させてきたが、それには限界がある。

まず絶えざるイノベーションにより、輸出産業の生産性を向上させて、欧州のブランド産業や、米国のIT産業のような競争力と付加価値の高い産業を増やすこと(今は、トヨタなど、ごく一部の企業や産業に依存しているのでリスクが大きい)

そして何より重要なのは労働集約型の介護や育児教育といった規制で縛られた内需産業で、同様の改革を行い、より少ない労働時間と人数でより高度で充実したサービスを提供可能にすること。

さらに、財政ファイナンスのQEを正式な課税システムとすることも重要だろう。

それによって、より柔軟なインフレ率の調整や、次世代インフラ投資、そして高度な社会保障を実現することが可能になる。

そうした改革が継続すれば、通貨高を恐れる必要もなくなるし、自由貿易による恩恵を国民全体が享受することが可能になり、最終的には、働きたい人だけが働く社会が実現することになる。


3. 2016年4月17日 08:03:17 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[331]

>元IMFの主任エコノミスト ワシントンのピーターソン国際経済研究所 オリヴィエ・ブランチャード 
>日本は今急速に、深刻な支払い能力危機に移行中
>IMFや世界銀行といった金融組織やエコノミストの大部分も、日本経済に対するそうした否定的観測
>国民の高齢化、そして急速に進む労働人口の減少

金融政策への過度な依存を戒め、改革の必要性を指摘していると考えれば、間違いとは言えないが

どうも時代遅れの過去のIMFの緊縮思想に基づいている可能性が高い


少子高齢化は、内需の減少を招くので、財政ファイナンスによる高インフレリスクを抑制する方向に働くし

上で指摘した適切な金融財政政策と構造改革を行うのであれば、生産性の上昇の方が遥かに速いので、ほとんど問題にはならない。


今のIMFや世界の金融経済の主流は反緊縮姿勢を強めているので、この記事からは

米ロの中に、日本の産業衰退という方向に誘導しようとする意図をもつ集団がいる可能性も推測できるか



4. 2016年4月17日 10:34:10 : SKLssvmpSU : bqq1LCfyCG0[27]
人口減少が需要減少を招くのは、賃金格差を拡大し、低所得者層を広げつつある政策によって生じるのであって、貧乏な人々の需要が基本的な消費物では低下できないことを表現しているに過ぎない。
豊かな人々が趣味を多くし、生活スタイルをより豊かなものに向ければ、技術が進展して基本的な物の生産性が飛躍的に向上している今、それにあったものの生産へと移動していければ、成長をある程度することは自然ともいえよう。

5. 2016年4月18日 04:43:16 : MjZzIWa9w0 : Cz32qUQYFZs[6]
>>1 馬鹿か、借金はいずれ返さなくてはならんのだよ。マイナス金利は返済額が多少減るだけ。
>>2 貿易収支は既に赤字と黒字の間を行ったり来たりのアップアップ状態。
   経常収支は外国人観光客で首の皮一枚の黒字という惨状だよ。

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