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雑感。世界にあふれる不安な話
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2016年04月10日 在野のアナリスト
五輪のエンブレムが発表になりました。A〜D案までありますが、気になるのはA案だけ色づかいが特殊、残りが似たような配色であること。またD案は朝顔のイメージですが、こうした象形は国際五輪委から禁止されているのでは? という点です。もし朝顔でもよいのなら、桜や富士山の象形でもよかったはずです。桜や富士山はダメで、朝顔はいい理由がよく分かりません。実は募集要項にも、こうした象形の使用について明確に記載がなく、14000件の応募といいながら、そのほとんどが使用できないものだったのでは? との疑いもあります。五輪組織委の森元首相の顔をみるたび、胡散臭く感じてしまうのは、もうこの手の選別で、いくら透明性を増したとはいっても信用がないためなのでしょう。
世界はふたたびきな臭い話が溢れています。ギリシャの国際債権団が改革状況の審査を中断しました。先にWikileaksが暴露したように、IMFは欧州連合が決めた支援策に必ずしも合意しておらず、火種がくすぶる状況に変わりありません。独国ではタックスヘイブンに資金を移している企業への優遇措置を停止する、といった規制強化案を検討し始めています。税逃れは許さない、という態度ですが、この動きがすすめば企業は減益要因となってきますし、投資マネーも縮減する可能性がある。タックスヘイブンを通じたマネーの流れが停滞し、課税されるとなれば投資を手控える層もでてくるからです。特に企業など、業態を拡大して投資してきた層には厳しいのでしょう。
露国やブラジルなど、一部の新興国は現状、安寧を得ています。一時期より原油安も下げ止まりが見えており、増産凍結の協議がうまくいくことに欠け、資金がもどっているためです。しかし仮に増産凍結で合意できても、合意破りをする国がでてくるのが、産油国のこれまでです。そもそも需要見通しが正しいのか? を含めて、今の安寧は、実は楽観、悲観の循環の一つでもあるのなら、ふたたび資金流出に見舞われる懸念がでてくるのでしょう。そのタイミングは今週の合意内容、その辺りでまた転換点がでてくるのかもしれません。
米国の2月卸売り在庫が0.5%減となりました。2月の小売は伸びていないので、余計に気がかりです。生産調整なら、16年の2Qには生産で好調、となるのでしょうが、今のところ季節調整の影響という評価でまとまっているようですが、これがドル安による海外から米国への出荷を抑制しているようなら、それは米国への輸出の多い国には打撃となっているはずです。米国経済も堅調とされながら、どこか不安も漂う中、ドル安の功罪はこれからなのかもしれません。
さらに世界各国で囁かれだした年金不安。日欧がマイナス金利に陥る中、運用を糧とする年金、保険業などはかなり深刻な打撃となっているはずで、将来の社会不安に直結してきます。ここに来てパナマ文書が5月にも本格的に公開される。政治家の脱税疑惑が、その国の政治を混乱に貶める可能性すら指摘できます。英国のキャメロン首相しかし、中露も同様でしょう。いくら情報統制で抑えこんでも、どこかから情報が入り、国民は知ることとなる。国民には年金不安が、政治家などの富裕層はタックスヘイブンで資産を増やしている、などとなれば間違いなく、怒りの矛先は政治に向かうでしょう。これは日本も同様です。今のところ政治家の名前はありませんが、企業の名前はでています。国民には課税強化、企業は法人税の引き下げ、と使い分ける安倍政権の下、企業への怒りの矛先が向かいかねない。不買運動や利用をしない人が増えれば、それは新たな社会不安ともなってくるでしょう。世界は今、タックスヘイブンの問題から、タックスヘルの時代へと転じるのかもしれません。税制の考え方、よくよく注意しないと今後も政治の混乱を生みかねない問題となってくるのでしょうね。
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