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人工知能が進歩するほど「格差」が拡大する理由 AIに仕事を奪われる人が急増
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48355
2016年04月10日(日) ドクターZ 週刊現代 :現代ビジネス
■格差は確実に拡大する
人工知能(AI)の周辺が騒がしい。ロボットが人間のように考え、「心」までも持つ時代がまもなく到来するとあって、新規参入する企業が続出するほどの盛り上がりを見せている。
AIはこれからの時代を牽引する新産業の代表格のように扱われているが、AIによってもたらされるのは輝かしい未来ばかりではない。実は、すでに世界全体を覆っている「格差社会化」を拡大させるリスクをはらんでいることをご存じだろうか。
AIの進歩は日々、目覚ましい。最近では囲碁の人工知能が世界のトップ棋士であるイ・セドル九段を圧倒した。
AIについては、自動運転技術も急速に技術発展を遂げている。現段階でも高速道路なら自動運転は可能。気になる交通事故のリスクについても、海外の自動運転の実験では人間による運転より事故率が低い結果が出た。
かつて飛行機で、自動操縦と人の操縦のどちらが信頼できるのかという議論があったが、現在ではほぼすべてが自動操縦で済むようになっている。いずれ、自動車も同じようになっていくだろう。
こうしたAIの発展にともなって、海外ではシェアード・エコノミー(共有型経済)という考え方も広がっている。一例をあげれば、ネットで配車を申し込むと、現地までドライバーが車で迎えに来てくれて、目的地まで連れて行ってくれるというもの。
日本ではまだタクシーが主流だが、海外では一般人のマイカーを活用した配車サービスを行う「Uber(ウーバー)」や「Lyft(リフト)」という会社が急成長している。
■失業率は増えるが、GDPは変わらない
こうしたAIとシェアード・エコノミーの融合が進むことによって、2030年には4億人が利用する「自動運転によるシェアード・カー時代」が到来すると言われている。これは2030年には、総人口の約30%が65歳以上となるなど、高齢化が進む日本にとっても朗報。病院への通院や、要介護者の移動などが格段に便利になるだろう。
なんというバラ色の世界か、と思われるかもしれないが、ここに一つの「落とし穴」がある。こうした先端技術が普及すればするほど、職を失う人が急増するからである。
実際、自動運転車によるタクシーサービスが普及すれば、現在のタクシー運転手はほとんどが職を失う。当局発表モノなどであれば、人工知能は記事を書くこともできるので、そうした単純作業しかできない記者たちも仕事を奪われる可能性が高い。実際に一部のメディアではすでに、「AI記者」が実用化されている。
人間の仕事がAIに奪われることで、失業率は当然増える。だがGDP(国内総生産)が低下するかというと、実はそれほど変わらない。なぜなら人工知能を利用する会社はどんどん儲けるからだ。AIに取って代わられる仕事の人には酷な言い方かもしれないが、「儲ける人が変わるだけ」。そして、貧富の差がますます大きくなっていく。
では仕事を失わないためにはどうするべきか。これからは人工知能を管理する技術を身に着けることが必要とされる。人間がAIを監視する役割につき、共存共栄を図っていければ、人工知能も自動運転も、日本がこれから迎える人口減少社会のために役立つだろう。
『週刊現代』2016年4月16日号
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