http://www.asyura2.com/16/hasan107/msg/325.html
Tweet |
TPP審議入り
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52791198.html
2016年04月07日 在野のアナリスト
週刊新潮が中吊りで『パンドラの箱を開けた民進党の山尾政調会長…』との見出しをうち、今週号でも山尾氏を追及する記事を載せるようです。ただ先週号でも気になったのは、山尾氏のケースを異常とするものの、他の政治家を調べた形跡がなかったこと。これは山尾氏を狙い撃ちして調べた、としか思えませんが、今週号では菅官房長官も並べてきた。結果、与党も追及しなければならなくなり、むしろパンドラの箱を開けたのは新潮側となります。安倍首相が毎年600万円近いガソリン代を計上していることを『異常』と報じなければ、先週号がウソになってしまいます。最初から比較のために、安倍首相や閣僚も含めて調査し、正常な例として記事をまとめていたら、こんなことになっていなかったのでしょう。もしかしたら新潮が開けたそのパンドラの箱、最後に残っているのは白紙の領収書、になるのかもしれません。
官邸では第4回国際金融経済分析会合が開かれ、ジャンティロール教授が招かれました。氏のバブル代替の理論では、長期金利が成長率を下回る状況は資源が有効に利用されていない、バブルを生み易い状況、とします。その結果、株や不動産でおきたバブルの代替として国債でバブルが起きているのでは? と日本では懸念される。重要なことはバブルはいずれ弾ける、ということです。国債バブルが弾けたとき、金利の急上昇で資金繰りが急速に悪化し、また国も利払い費の増大に財政を圧迫される。遠くない未来、それが起こることを予感させますが、会合は冒頭以外が非公開で、内容が伝わりません。むしろ国民がもっとも知るべき情報なのかもしれません。
そんな知るべき情報がもう一つ、国会審議がはじまったTPPです。黒塗り資料で、会談内容は不明。それどころかタイトルまで黒塗りで、その上に切り張りする、という徹底ぶりです。これでは違う資料を黒塗りで提出しても、わからないでしょう。「公開しないと国と国が約束した」としますが、これは不平等条約を政府がむすぼうとしても、チェックできない前例になりかねないものです。国会が承認するまで内容は非公開、など異常な条約であることがこの時点でも明白です。
米国ではすでにTPP反対が主流です。米国の雇用が奪われる、として国民に反対の声が根強く、大統領候補でも米共和党のケーシック氏ぐらいしか賛成ではない。トランプ氏が過半数を獲得できない場合、すべてリセットして再投票ですから、ケーシック氏が勝利する可能性はあります。ただし、現状ですら泡沫扱いのケーシック氏が大逆転したら、半年に亘る候補者選びは何だったのか? 米国民とて疑問を抱くことでしょう。また民主党のクリントン氏が勝利したら、現実路線に立ち返ってTPP容認に動く、などという観測もありますが、楽観に過ぎます。就任直後から茨の道になる、議会と対立するそうした選択肢をとる可能性は、ほとんどありません。
米国が履行しなければ発効されないTPP条約、現状では政府もやる気がないのでしょう。米大統領選が今の状況になるとは、予想もしていなかった。そんな甘い見通しで通常国会を始めたことが、ここに来て痛撃になっています。しかし安倍政権、こうした見通しの甘さは常のことであり、ここに来てそれが目立ち始めただけのこと。将来を壊すことばかりしているので、過去の情報もだし渋る。時間軸に自信のない政権であることが、すべての根本にある致命的欠陥です。
今日は急速に円高にむかっています。G7前後で、介入できるものならしてみろ、という外国人投資家の自信がそこには見え隠れする。急激な変動には介入できる余地を残すものの、そうならない範囲ではしっかり円高に動かしてくるのでしょう。そして円高となれば、TPPで関税障壁が撤廃されると、続々と日本企業は海外脱出することにもなるのでしょう。見通しの甘い政府による、今が壊れて行く過程。それが起こっているとするなら、パンドラの箱に残されているのは、無謀のツケ、ということになるのかもしれませんね。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民107掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。