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悪夢の暴落スタート 新年度相場は「上がり目なし」の理由
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178661
2016年4月3日 日刊ゲンダイ
1日の終値は1万6164円(C)日刊ゲンダイ
株式市場は悪夢のスタートとなった。新年度入りした1日、日経平均は前日比で一時650円近く暴落し、終値は594円安の1万6164円だった。
「今年の大発会は582円安で、その後、6日続落という戦後ワーストを記録しました。この間、日経平均は約1800円下がり、証券各社は相場見通しを下方修正したほどです。だから新年度は上昇でスタートさせたかった」(市場関係者)
そんな市場の思惑は完璧に裏切られた。IMSアセットマネジメントの清水秀和代表は言う。「1日公表の日銀短観が市場予測を下回る悪い結果でした。経済失速は鮮明になり、株は大きく売られたのです」
とはいえ600円近い下落はただ事ではない。3月下旬は1万7000円前後で安定していたのだ。
「ドレッシング(お化粧)相場が終わったのです。政府は、企業決算が集中する3月末までは株価急落を避けたかった。企業の保有する株の含み損が拡大するからです。GPIFや日銀などの“クジラ”を動員して買い支えたのでしょう。4月になれば、その必要がなくなります。分かりやすい相場操縦です」(株式アナリストの黒岩泰氏)
アベノミクス相場の最後の買い手といわれるクジラが鳴りを潜めると、日本市場から買い手は消える。
何しろ、東京市場の売買代金で6割以上を占める外国人投資家は12週連続で売り越しだ。3月2週には過去最大レベルの1兆1932億円を売り越した。今年に入ってから、3月25日までの売り越し額はナント、5兆42億円に達する(東証の投資部門別売買状況から算出)。
「この先、日経平均は年初来安値の1万4865円までジリジリと下げることになる」(黒岩泰氏)
兜町は早くも桜散るだ。
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