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巻き返しを図っているが…(右上はカサノバ社長)/(C)日刊ゲンダイ
売上高は7割に…“マクドナルド離れ”止まらない本当の理由
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178561
2016年4月2日 日刊ゲンダイ
マクドナルドにはなぜいつも客がいないのか。閑散とする店内で期間限定の「てりたまバーガー」(360円=税込み)を頬張りながら考えてみた。全店売上高はピーク時の約7割。4000に迫る勢いだった店舗数は今や3000の大台を割っている。マクドナルドに客が戻る日は来るのか。
■肥満児を増やすメニュー
今年1月、サラ・カサノバ社長(50)が、店長など3000人を横浜に集めてミーティングを行った。3年前の社長就任以来、遅ればせながら、これが初めてのミーティングだった。
東京ディズニーランドの教育訓練システム開発を行った小松田勝氏(マネジメント&ネットワークオフィス代表)がこう指摘する。
「かつてのダイエーのように、マクドナルドは会社の規模が大きくなり、社員が傲慢になっています。前任の原田泳幸氏(現ベネッセ社長)は現場主義を掲げ、全国の店舗を歩き回った。ある日、店員が注文を間違えたのを見つけると、すぐに解決策を検討し、棚の配置を変えたこともある。しかし、カサノバ氏が店舗を回っている話はあまり聞きません」
2014年7月にチキン使用期限切れが発覚。翌年には異物混入が相次いだ。その際のカサノバ社長の他人事のような会見も、客離れを加速させた。
しかし、マクドナルドの売り上げ減は、何もチキン問題がきっかけだったわけではない。その半年前からすでに2桁に近い減少が始まっており、客離れには構造的な問題が透けて見える。
「まず、カロリーが高過ぎます。郊外型店舗を見れば、明らかに高齢者が大半の席を占めている。これは幹部社員が視察すれば、すぐに気付くはずですが……」(小松田氏)
ところが、4月の新メニューの目玉が「ビッグマック」をさらに大きくした「グランドビッグマック」だというから、どうかしている。ちなみに、「てりたまバーガーセット」(ポテトM+アイスカフェラテ)の総カロリーは1157キロカロリー。
これは吉野家の牛丼セット(並盛り=みそ汁・生野菜)の712キロカロリーをはるかに上回る。小学生が食べ続けたら肥満児へまっしぐらだ。
カロリーだけでなく、値段もバカ高くなった。セットメニューは軒並み600〜700円となり、「てりたまセット」は660円。やはり吉野家の牛丼セットの510円より割高だ。ワンコインで食べられるのは「チキンチーズバーガーセット」など3種類。コンビニが、購入した弁当を食べられるイートインスペースを増やす中、どうしたって客はコンビニの方に流れていく。
さらに、不人気の理由に昨年から話題になっている店舗の“不潔さ”がある。マクドナルドの仕事は、時給の割にきつ過ぎるとしてアルバイトが避ける傾向にある。人手不足が原因か、トイレ清掃が行き届かなかったり、ゴミが放置されていたりすることもあった。
「現在、QSC(品質、サービス、清潔さ)の向上に努めている最中であり、顧客が1人帰るたびに清掃巡回するなど指導しております」(日本マクドナルド広報室)
以前のようなブランド力は戻ってくるのか。取りあえず、「てりたまバーガー」はおいしかった。
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