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あなたの職場にもいるかも(C)日刊ゲンダイ
会社にもいる“ショーンK” 転職者が使う「学歴詐称」の手口
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/177933
2016年3月25日 日刊ゲンダイ
テンプル大卒業、パリ第1大に留学、ハーバードでMBAを取得――。経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(48)のこうした経歴はウソだった。長年、テレビやラジオを通じて人をダマしてきたわけだが、彼のように学歴を詐称する輩はサラリーマン世界にも少なくない。「新卒ではなく転職者の中にウソつきがいます」とは人事コンサルタントの菅野宏三氏だ。
「私が知っているケースでは東大法卒で旧財閥系企業にいたという触れ込みの50歳の男が、実は東大卒でないことがバレたことがあります。前の会社で人事部に所属し、たしかに実務はよく知っているけど、労働基準法などの知識が弱い。そこで入社後に調べたら、私大出身者でした。大手商社系企業の採用面接を受けた40代の男は九大卒を名乗ったものの、大学時代に受けたゼミの話を聞くと、どうもおかしい。彼の指導教授の専門分野が違うのです。そこで本当に九大を出た社員と話をさせたらシドロモドロになり、次の面接には来なかった。このほか印刷屋を使って東大の卒業証書を偽造した人もいました。“卒業証書を預からせて欲しい”と頼んだら証書を置いていきましたが、その翌日、携帯に電話すると番号が変更されていた。大切な証書を取りにきませんでした」
こうしたニセモノは卒業生が少ない難関大学を詐称することがある。たとえば国際基督教大学。全学で約2700人と学生数が少ないため、転職先で同じ大学出身者に会いにくいからだ。
ニセの経営コンサルタントも存在する。「ビジネススキル研究所」代表の鶴田慎一氏が言う。
「あるコンサルタントは米国の一流大を出てトップセールスを記録した経歴を掲げ、経営の講演会を開いていました。だけど怪しい。そこで自宅を訪ねたら、豪邸に住んでいると言っていたのに市営住宅だった。よくよく調べたら輝かしい経歴はウソ。彼はその後、四国、九州と活動のエリアを変えました」
職場に1人はいるかも……。
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