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意に沿わぬ配属先や度重なる出向に、心をくじかれる人もいる(※イメージ)
「派遣さんの気持ち理解を」正社員が派遣されたまま放置…異動に翻弄される社員〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160324-00000000-sasahi-bus_all
AERA 2016年3月21日号より抜粋
会社員人生を大きく左右する「人事異動」。なかには意に沿わぬ配属先や度重なる出向に、心をくじかれる人もいる。
大阪の百貨店で働いて19年目になる大田由貴さん(仮名・42)は短大英文科卒。学校に来る求人などから50社以上受けたが、就職試験は惨敗。やむを得ず、アルバイトを始めた。
23歳の時、百貨店の販売促進部のアルバイトに応募した。仕事内容は洋服の販売で、もともとアパレル業界の就職を狙っていたこともあり「やりたいことができる」と思った。ところが配属先は経理部。「アルバイトとして採用されたのだから仕方ない」と自分に言い聞かせた。
3年目、人事部に呼ばれた。
「辞めるか、出向先に行くか。どちらかにサインして」
とまどいながらも、翌日から百貨店の取引先である運送会社の経理部に出向した。そしてまた3年後。「百貨店に戻ることで進めている」と通告を受け、再度百貨店の経理部へ。アルバイトのまま数年おきに取引先と百貨店の経理部を行き来し、33歳で販売促進部へ配属。嘱託社員の契約になった。最初に販売促進部の募集に応募してから、10年もの月日が経っていた。
「企業コンプライアンスに違反するから嘱託社員になったのかな、という認識です。正社員も異業種に突然飛ばされている職場なので、今後もどうなるかわからない」
一方、安定志向が特徴のゆとり世代。ここなら堅実と思って選んだ会社が全く違っていたのは、高橋裕子さん(仮名・25)だ。
四年制大学社会学部卒業後、人材派遣会社へ正社員として就職した。
「まずは派遣さんの気持ちを理解しなくてはならない」
人事部に言われるまま、携帯電話キャリアショップへ出向した。そして派遣会社正社員の経験は一度もないまま、ショップ店員としての日々が2年目に突入している。
「1年間の研修という約束でした。それ以降は本社勤務になると聞いていたのに、なしのつぶてです」(高橋さん)
友人には「気楽だから派遣でいい」「アルバイトでも十分に生活費は稼げる。プライベートな時間もあっていい」と、最初から就職活動に熱心でない人もいた。「希望通りの仕事ではないから」「上司が横暴だから」という理由で、入社早々、辞めた友人もいる。
しかし高橋さんとしては、せっかく人材派遣会社の「派遣側」に正社員で入ったのだから、会社を辞めるような冒険はしたくない。文句を言って人間関係が悪化し、いづらくなるのも面倒だ。一方で、望んでいない仕事が続くことに、そろそろ心が折れそう。限界かな、とも感じている。(ライター・羽根田真智)
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