【ＮＱＮニューヨーク＝川内資子】17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に３日続伸し、前日比１円15銭円高・ドル安の１ドル＝111円35〜45銭で取引を終えた。一時110円67銭と、日銀が量的・質的金融緩和の拡大を決めた2014年10月31日以来ほぼ１年４カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。米国の利上げペースが緩やかになるとの観測を背景に円買い・ドル売りが続いた。

　16日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果を受け、市場では米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は利上げを慎重に進めるとの見方が強まった。17日もこの流れを引き継ぎ、対主要通貨でドルを売る動きが優勢となった。

　17日発表の３月のフィラデルフィア連銀の製造業景況感指数は７カ月ぶりに好不況の境目とされるゼロを上回り、２月の米景気先行指標総合指数も前月から上昇した。米景気回復への期待が強まったが、金融政策の見通しを材料としたドル売りの勢いの方が強く、指標への反応は限られた。

　円の安値は112円ちょうどだった。

　円は対ユーロで反発し、前日比25銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝126円05〜15銭で取引を終えた。

　ユーロはドルに対して３日続伸し、前日比0.0095ドル高い１ユーロ＝1.1315〜25ドルだった。欧州市場では一時1.1342ドルと２月11日以来の高値を付けた。米国での利上げが緩やかなペースにとどまるとの見方から、ユーロ買い・ドル売りが優勢だった。

　ニューヨーク市場でのユーロの高値は1.1338ドル、安値は1.1277ドルだった。

　英ポンドは対ドルで大幅に上昇した。前日夕の１ポンド＝1.42ドル台後半から1.44ドル台後半に水準を上げた。イングランド銀行（英中銀）は17日、金融政策委員会で金融政策の据え置いたと発表した。ただ、公表した議事要旨の内容が将来の利上げを排除していない中身だとの見方が出て、英ポンドは買われた。

http://www.nikkei.com/markets/kawase/summary.aspx?g=DGXLASM7IAA05_18032016000000

え？殆どの国民はまだ分かってないって・・・・だよな