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ドボジョ!(1)
“ドボジョ” は「土木」の救世主か?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160313-00000003-sasahi-ind
週刊朝日 2016年3月18日号より抜粋
女子学生が理系に進学する選択は、当たり前のものになった。理系と言っても分野は幅広く、最近はリケジョのみならず「ノケジョ」(農系女子)登場するなど、裾野が広がりつつある。さらに最近、増えているのが土木系女子「ドボジョ」だ。
2011年、松本小夢さんが建設会社に勤める女性を主人公に描いたマンガ『ドボジョ!』(講談社)で注目を集め、14年には作業現場で働く女性の写真集『土木女子!』(清文社)が発売された。国土交通省も同年、女性技術者を5年間で倍増させる計画を発表。人手不足に悩む土木業界のニーズもあいまって、今、にわかに風が吹いている。
中学生、高校生でもイメージしやすい建築の分野と比べ、土木は内容がいささかわかりにくい。上物(うわもの)である建築に対し、土木は道路、橋、水道など、市民生活のインフラにかかわるもの全般を扱う学問だ。
東京大学生産技術研究所の桑野玲子教授は言う。
「建築というとデザイナーを思い浮かべたりしておしゃれな印象がありますが、土木は土と木という言葉自体がクラシックなイメージです。近年、大学側も学生にアピールしようと、土木学科という名前をやめ、環境工学科、都市工学科など、看板を変えたところも多いです」
かつてこの分野に女性の姿はほとんどなかった。桑野教授は82年に東京大学に入学、土木工学科を経て大手ゼネコンで働いた経歴を持つが、女性はただ一人、という環境も多かった。
「東大の土木工学科は戦前からの歴史がありますが、30年ほど前に私が入ったとき、女性は史上2人目。次に女性が入ったのも5年後でした。就職しても会社初の女性土木技術者。珍しがられ、特別扱いされて、やりづらいこともありましたね」
土木の分野も、現在は女子学生の選択肢の一つになった。先ほどの文科省のデータによると、土木建築工学を学ぶ大学1年生は、1970年の172人に対し、2015年は2751人。現在、どの大学の土木系学科でも「コンスタントに10〜20%ほどは女性がいる」(桑野教授)という。
桑野教授は「土木技術者女性の会」の会長を務める。かつては少なかった土木女子だが、会には、企業や官公庁で働く技術者、研究者、学生など250人の女性が集まる。
「今は現場に女性がいるのが当たり前の時代です。防災の分野などを中心に、学んだことは人の命を守る仕事につながります。市民生活に直結する仕事なので、女性が活躍できる場も多く、目指すには間違いなくいいタイミングだと思います」
“ドボジョの風”に女子学生が乗ってくるまでにはもう少しかかりそうだが、進路選択で理系を考える女子学生にとっては狙い目かもしれない。
リケジョ、ノケジョ、ドボジョ──。さまざまな呼び方が誕生しているのも、理系で学び、活躍する女性がたくさん登場している証拠でもある。
「ミス東京理科大コンテスト2015」準グランプリに選ばれた工学部第一部2年の谷川未央さん(20)はこう話す。
「私は理系に進むことに何の違和感もなかったので、リケジョと言われても、自分には関係ない感じがしています。そう思う人が増えてほしいし、理系を選ぶことが特別視されなくなるといいな、と思います」
理系女子が当たり前になり、リケジョの言葉自体がなくなる日も、そう遠くはないだろう。
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