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「お金だけはあるけど他には何もない…」こんな人は節約しすぎで一生を棒に振る!
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14206.html
2016.03.13 文=西山美紀/マネーコラムニスト Business Journal
お金が貯まる人や貯まらない人に取材を重ね、マネーコラムを執筆している筆者ですが、残念なことに、ときどき勘違いをされてしまうことがあります。それは、「お金を貯めることが人生の第一目的で、お金を使うことは悪だ」という勘違いです。
時に、雑誌やウェブの記事、ブログなどでは「いかに安くあげるか」「どれだけ我慢をして、いかに貯めているか」ということがクローズアップされがちです。まるで“我慢大会”をしているかのように見えることも……。お金を出すべきところでも出さず、「いかにお金を使わないで生きていくか」を四六時中考える方向に向かっていくと、豊かな未来はやってこないのでは、と危惧しています。
必要なお金を貯めることは、非常に大切です。その上で、時には思い切った大きな出費も大切。「損しちゃったな……」と感じることも含めて、さまざまな経験を重ねることで資産が増えていくと同時に、豊かな暮らしにつながっていくと思うからです。
■「お金は貯まったものの、ほかには何もない」
お金を貯めることを最優先に考えている人が忘れがちな出費のひとつに“学び”が挙げられると思います。今回は“学び”のお金について、フォーカスしたいと思います。
学びには、何かとお金がかかります。お金を貯めることを第一に考えていると、「もったいない」と感じるかもしれません。しかし、その一時的な出費を惜しんでいると、長い目で見た時の“資産”は増えず、将来的に後悔してしまうかもしれません。
以前、取材でお会いしたAさんは、「30歳になってお金はだいぶ貯まったけれど、これまでひたすら、出費を我慢することばかり考えてきてしまった。自分には何も残っていない。資格もない。転職したいけれど、特にスキルもないのでできない。ほかの人には、こんなふうになってほしくないけれど、みじめなので後輩にも言えない」と語っていました。
Aさんは、お金を貯めたい一心で、会社からどこにも寄らずに毎日家に直行。休日は「出かけたり、人に会ったりするとお金がかかるから」と、家から出ないでインターネットで節約情報を探していました。ちょっとした出費でも、時間をかけて「数十円でも安いところを」と調べまくっていたのです。
その結果、お金はたくさん貯まっていきました。しかし、自分の興味があること(日々の節約、通帳の残高が増えていくこと)の枠の外にはなんの広がりも持てていないことに、「30歳になって、はたと気付いた」のだそうです。「何か少しずつでも勉強するか、新しいことに挑戦しておけばよかった」と悔やんでいました。
ただし、Aさんは今気付くことができたので、ラッキーです。これから新しい経験を積んでいけばいいので、十分間に合うと思います。しかし、もしAさんが何も気付かずに進んでいってしまったら、将来的に資産は“増える”どころか、先細りだったことでしょう。資産とは、単に“お金”だけではないからです。
自分の資産には、知識やものの考え方、興味の広さ、深さ、面白さなどのほかに、大事な人とのつながりなども含まれます。そして、これらは“学び”によって得られることが多々あります。“学び”は、今の仕事のスキルアップだけでなく、将来的な資産アップにもつながるのです。
豊かな人生を送るには、ひたすら我慢してお金を貯めこむのではなく、適切にお金を貯めながら、同時に将来的な資産を増やしていくことが必要なのではないでしょうか。
■最大40%の受講費が戻る「教育訓練給付」とは
学びや資格取得のための費用は高いものですが、知っておきたい制度に「教育訓練給付」があります。これは、厚生労働大臣の指定を受けた講座を受けた場合に、受講費の一部が戻ってくるというものです。「一般教育訓練給付金」(いわば“基礎コース”)と「専門実践教育訓練給付金」(いわば“専門コース”)の2種類があります。
前者は、受講費の20%が戻ります。ただし、支給額の上限は10万円。雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回の場合は1年以上)の在職者(離職者の場合は、離職後1年以内に受講をスタートした人)が申請できます。もし、10万円の講座を受けた場合、2万円が戻ってくるわけです。50万円の講座なら、10万円が戻ります。
後者は、受講費の40%が戻ります。ただし、支給額の上限は年間32万円(最大3年間で96万円が上限)。さらに、受講修了後1年以内に資格取得などをして就職した場合は、受講費の20%(年間の上限16万円まで)が追加で支給されます。雇用保険の被保険者期間が10年以上(初回の場合は2年以上)の在職者(離職者の場合は、離職後1年以内に受講をスタートした人)が申請できます。
看護師や美容師、保育士、栄養士、調理師などの資格取得費用のほか、指定する大学院の費用なども含まれます。1年間で80万円の講座を受けた場合、32万円が戻ってくるわけです。
どんな講座が指定されているかは、ハローワークで一覧表が見られるほか、ウェブ上の「教育訓練講座検索システムhttp://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/T_K_kouza」でも調べることができます。何かを勉強したいと思ったら、ぜひ一度チェックしてみましょう。
■勤務先の福利厚生で補助金が出ることも
ちなみに筆者の場合は、社会人2年目くらいから定期的に何かしらの勉強に通っていました。正直、「高かったけれど、あまり意味がなかったな……」というものもありましたが、それらもひっくるめて経験となりました。
新しい学びがあったほか、違う業種や職種の人との出会いがあり、考え方や仕事の仕方が異なることもわかりました。たくさんの経験を会社の仕事に生かすことができ、さらに今の仕事にも生きています。
受講する際は教育訓練給付金を利用したほか、会社の福利厚生で補助金が出たので助かりました。学びに対する補助がある会社もあるので、ぜひ一度勤務先の制度を調べてみましょう。
20代のうちから、お金を守り抜くために節約する時間ばかり使って、大切な経験を積む機会を失っているのだとしたら、それはもったいないことです。
必要な貯蓄はした上で、使うべきところには堂々と使いましょう。学びたいと思ったことには、飛び込んでみましょう。費用の補助があれば、ぜひ利用しましょう。それが、将来的に資産を増やし、豊かな人生を送ることに必ずつながっていくと思います。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
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