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日銀は失敗を認めるべき 決断求められる安倍首相(Wedge)
http://www.asyura2.com/16/hasan106/msg/312.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 3 月 05 日 16:37:55: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

              日本にも求められる金融政策の進路変更(iStock)


日銀は失敗を認めるべき 決断求められる安倍首相
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160305-00010000-wedge-pol
Wedge 3月5日(土)12時10分配信


 世界経済の失速感が強まる中で、先月OECD(経済協力開発機構)は各国に財政政策への検討を促す報告書を発表し、IMFも同様の要請を行った。その直後、G20財務相・中銀総裁会議では「政策総動員」といった勇ましい声明を通じて金融政策偏重の傾向を修正する方向性が打ち出されたが、具体的な中身は何もなかった。

■変化する英米の金融政策の方向性

 だが確実に変化しているのは、英米の金融政策の方向性である。米国FRB(連邦準備制度理事会)は利上げ路線が修正を迫られ、追随すると見られていた英国中銀の利上げ傾斜姿勢も完全に崩れた格好になっている。特に興味深いのは、米国における主流派エコノミストの内部分裂である。

 具体的には、インフレ率はいずれ上昇に向かうとの期待を抱き続けるイエレン議長、フィッシャー副議長、ダドリーNY連銀総裁らと、長期停滞期におけるデフレを懸念すべきだというサマーズ前財務長官やクルーグマン教授らの、真っ向勝負の対立である。

 昨今では債券市場を味方に付けた後者の勢いが優勢であり、前者は追い詰められつつある。景気動向には不透明感もあり、その論戦は終わった訳ではないが、FOMC(連邦公開市場委員会)メンバーの中でもセントルイス連銀のブラード総裁のように、積極的な利上げ派から慎重派に転向宣言する向きが現れた。3月以降のFOMCは見ものである。

 日本でも、安倍晋三政権誕生以来リフレ派と反リフレ派が金融政策論戦を続けている。前者の代表として黒田東彦総裁は2%のインフレ目標を掲げ、物価が上昇すれば執拗なデフレマインドが払拭されて日本経済を成長軌道に乗せることができる、と主張してきた。それに対し、無理にインフレを起こしても成長につながる訳ではなく、デフレ・スパイラルになるような状況でなければ深刻な問題ではない、と見るのが旧来の日銀を代表する反リフレ派であった。

■いつブレーキはかけられるのか?

 現状を見れば、リフレ派の劣勢は明らかだ。マネタリー・ベースを膨らませればインフレになる、といった議論は完全敗北を喫した。また日本経済にとっての恩恵である原油価格の下落を目標未達の主犯に挙げてあたかも災いのように語る姿は、一般国民には異様に映るだろう。

 だが、依然として日銀の緩和強行路線にブレーキはなかなか掛からない。その金融政策決定会合では、現行の政策方針への賛成・反対構造が5対4で事実上固定化されており、FRBのような柔軟性は乏しいからだ。

 黒田総裁の論調は明らかにダッチロールの様相を強めている。1月の国会で「マイナス金利は想定していない」と述べた1週間後にマイナス金利を導入し、2月には「マネタリー・ベースの拡大では期待インフレ率は上昇しない」と、就任時の主張をまるで180度転換させるような発言をしている。

 市場には「日銀の信用力に警戒信号が灯り始めた」との見方が出てきた。そして先般のG20の席上でも「日本の金融政策は通貨切り下げ競争を加速しかねない」と指摘されていたことも明らかになっている。

 筆者は黒田総裁が投入した派手な量的緩和には反対の立場だが、急激な円高圧力に対して非常手段としてのマイナス金利を導入することには賛成であり、2011年12月号の「ウェッジ」誌上でも、マイナス金利導入を提唱したことがある(『マイナス金利で円高阻止を』)。また、日本のリスク・テイク意識を覚醒させるためにも、一時的なマイナス金利は必要悪かもしれない、と思っている。

 ただし、その金融政策の単なる延長上に日本経済にとって最大の命題である「潜在成長力や一人当たりGDPを向上させる姿」を描くことはできないだろう。2%という全く理論的根拠のない物価上昇率目標と非現実的な目標時期を掲げる限り、財政ファイナンスに直結する量的緩和と市場機能を破壊するマイナス金利の二本立ての金融政策が、精査されることなく延々と継続される可能性は高い。

■アベノノミクスの結果を直視する

 昨今の安倍政権の立場は、経済問題は日銀に任せておくという、一見日銀を信頼しているように見えて、実は責任をすべて日銀に追わせようとする、逃げの姿勢である。財政出動の余力がなく、面倒な規制緩和への意欲を失っているからだ。そして経済ペースの低迷の原因を、中国経済や原油市場など外部要因に押し付けている。

 いま必要なのは、政府が3年間のアベノミクスの結果を真摯に直視し、過ちを認めて経済政策を転換させることである。具体的には、日銀の迷走を止めること、財政政策に知恵を絞ること、そして規制緩和へのエンジンを再開することだ。民間では、金融機関がマイナス金利の時代に見合った新しい融資手法を開発することも必要である。

 日銀に関しては、インフレ目標を長期的な目途に戻し、その数値や期限に関する固定的な概念を放棄して、金融政策の自由度を取り戻す必要がある。それを黒田総裁に強く要請出来るのは、アベノミクスの責任者でありかつ日銀総裁を任命した責任者でもある安倍首相以外にいない。

 株式市場や為替市場は一時的に動揺するだろうが、現行政策を続けたとしてもいずれ市場は大きな衝撃に見舞われる可能性が高い。それは、アベノミクスが当初から胚胎していた必然の代償でもある。傷は早いうちに治療した方が賢明だ。

 また、財政赤字削減が急務の日本に財政政策発動の余力は小さいが、既存国債を超低金利の超長期や永久債などに借換えしたり、GDP連動利子の永久国債発行で成長分野へのファイナンスを支援したりすることは出来るだろう。先進国の財政問題の本質とは、新興国と違って元本のGDP比ではなく、歳出に占める利払い費用の割合であるからだ。

■民間金融にも必要な逆転の発想

 GDP連動利子の永久国債とは、株式に似たいわば成功報酬型の債券であり、民間金融機関の融資にもその方法は応用可能である。足許は厳しい環境にあるが将来性の見込める企業に対し、当初はゼロ金利を適用し、業績向上に応じて配当型の金利を支払ってもらうことを融資条件とすればよい。成長資金供給体制として、必要があれば政府がその元本の一部を保証するような手法も検討し得るだろう。

 マイナス金利の世界は、まさに鏡の国の世界であり、民間金融にも逆転の発想が必要になる。こうしたアイデアを現実化するのは容易ではないが、現状批判ばかりでは何も生まれないのも事実であろう。転換期に直面しているのは、アベノミクスだけではない。

倉都康行 (RPテック代表取締役、国際金融評論家)
 

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コメント
 
1. 2016年3月05日 20:16:18 : yBQkrRTumA : UvxNb8gKnf4[659]

 インフレ 2% = マイナス金利 −2%   である

 つまり 物価が +−0%だとして  円の価値が 2%安くなれば 

 庶民にとって インフレ2%と 同じ意味になる

 マイナス2%の金利にするのは 日銀のサジ加減一つでできて 即時有効になる

 (量的緩和は 1年くらいの遅効性だといわれていたが そもそも効果が出なかった)
  
 ===

 マイナス2%なら 日本政府は −1%で 国債を発行できる計算になる

 つまり 銀行に預けて ー2%なら 国債を買って −1%の方が 1%得になる計算だ

 同時に 政府は 国債を発行すれば発行するほど 儲かることになる

 −1%の国債を 100兆円発行しても 10年後には 90兆円になるから

 10兆円は ただで手に入ることになる

 そもそも インフレターゲット2%を言いだした政府は それだけ 国債を減額したかったのだから
 
 それが −2%の金利で 即座に目標達成だ〜〜

 ===

 政府の財政が好転して 思い切った財政出動ができるので 景気も良くなるだろう
 


2. 2016年3月06日 06:23:02 : jqrTHfaxH6 : u_anhjkxb@Y[58]
借り得になっても富の移動が起こるだけでしょ。景気を大きく左右する庶民からすればマイナス金利分社会全体の手数料が上がるだけ。金の価値が下がるからといって蓄えを切り崩して不必要なものは買わないし、仮に無駄使いして一時的に景気が良くなったとしても将来の貯蓄を食い潰すだけだから潜在的な生活保護を増やすだけだ。蓄えを削って物を買うにしても格安の輸入品だと国内消費に結び付かない。何より国民が消費したとしても企業が儲けを蓄えるから金が循環することもない。トリクルダウンなんぞ起こらない事はアベノミクスで実証された訳で。

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