★阿修羅♪ > 経世済民105 > 854.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
国民生活を破壊する日銀…退職金減額・住宅ローン金利高騰・ATM手数料上昇の恐れ(Business Journal)
http://www.asyura2.com/16/hasan105/msg/854.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 2 月 25 日 00:26:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

               日本銀行(撮影=編集部)


国民生活を破壊する日銀…退職金減額・住宅ローン金利高騰・ATM手数料上昇の恐れ
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13961.html
2016.02.25 文=鷲尾香一/ジャーナリスト Business Journal


 日本銀行のマイナス金利政策の導入で、黒田東彦・日銀総裁が政策目標として呪文のように唱えている「デフレ経済からの脱却」が夢に終わることが確実になった。むしろ、「デフレ経済への回帰」が決定的になったといえるかもしれない。

 1月29日に日銀が金融政策決定会合で「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を決定し発表してからわずか11日後の2月9日、10年物国債指標銘柄利回りが債券市場でマイナス0.035%まで低下し、史上初のマイナス金利を付けた。
 
 この10年物国債指標銘柄利回りは一般に「長期金利」と呼ばれているもので、住宅ローンの金利を決める際の基準金利になるなど、われわれの生活にも密接に関係している。確かにマイナス金利を付けて以降、すでに住宅ローン金利の引き下げなどが出始めており、一定の金利低下は期待できそうだ。

 しかし、マイナス金利を日本よりも先に導入したスイス、デンマークの前例を見ると、貸出金利は住宅ローンを含めて高止まりしており、一部には金利引き上げの動きまで出ている。銀行はマイナス金利で利ザヤが縮小しているため、収益確保のためこのような行動に出ている。また、ATMなどの手数料の引き上げの動きが起きている。残念ながら、日本でも同様の動きになる可能性は十分に考えられる。黒田総裁も「ATM手数料の引き上げの動きなどが起こることはあり得る」と述べている。

 それより問題なのは、保険や年金といった個人のセーフティネットが崩壊する可能性だ。そもそも、保険や年金など長期間の資金運用の中心は国債となっている。リスクが少なく、確実に運用実績を上げられるためだ。その国債がマイナス利回りになれば、運用は崩壊する。生命保険は予定利率の引き下げが市場金利の低下についていけず、逆ザヤ状態が拡大するのは間違いない。配当金の支払いができない状況に陥るのは確実だ。

 すでに、生保各社は運用方針の見直しを行っており、より高い運用実績を目指して外国株や外国債券での運用比率を高めようとしている。しかし、こうした運用は為替リスクを抱えることにもなり、運用に失敗するリスクも高まる。年金運用も、ほぼ同様の状況になっている。

 個人だけではなく、企業にも影響は及ぶ。マイナス金利により、運用実績が上がらなくなれば、企業の資産運用も影響を受ける。その最たるものは「退職給付債務」だろう。つまり、退職金支払いのための積立金だ。計画通りに運用が進まなければ、退職金の支払いに支障が出てくる可能性がある。

■実質的なデフレ状態?

 そもそも、日銀がマイナス金利政策を導入した理由のひとつには、低金利を背景とした消費の活性化がある。しかし、住宅ローンや自動車ローンが超低金利になり、消費が促進されたとしても、それは本来健全な金利状況下では支払わなければならない金利を割り引いていることであり、つまりは住宅や自動車の価格が割り引かれていることとなんら変わらず、結局は物の価格が値下がりしていることと同じであり、詰まるところは「デフレ状態」ではないか、との議論もある。

 安倍晋三首相や黒田総裁、それらに連なる人たちのように「生活に不安のない」、あるいは政権を応援することで利益を受けている人たちにはわからないだろうが、庶民の生活感はもっと切実なのだ。年金制度や保険制度が崩壊する可能性を秘め、退職金まで減額や不払いの可能性を生むマイナス金利制度に賛成はできないだろう。

 そもそも、消費が活性化しない原因のひとつは、将来への不安があるため。年金制度が崩壊しかねず、将来の生活設計に不安を持っていることが、高齢化と相まって少子化を生んでいる。まずは、庶民の将来の生活に対する不安感を取り除くこと、少子化脱却を最優先に政策を行うことが、マイナス金利政策のような無益な政策で経済をおもちゃにするよりも、確実にデフレ経済を脱却する道に通じるだろう。

(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年2月25日 00:50:45 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[813]

>実質的なデフレ状態?

順番が逆だな

昔の白川日銀時代のQEやインタゲ導入を思い出せばいい

デフレ化するリスクが高まっているから追加緩和(マイナス金利)したが、

外的ショックに対して、全然足りなかったということだ

>問題なのは、保険や年金といった個人のセーフティネットが崩壊する可能性

欧州での経験から予想されていたように、金融機関と資産家の収益が悪化するのは、当然のことだ

ただしマイナス金利も、QE同様、金融資産課税だから、その分、国家財政は改善することになり、政府の再分配機能向上(=財政拡張)を可能にする


円高デフレ不況のように、企業へのデフレ課税で、産業が崩壊し、失業者が増え、財政が悪化しているのに、

高級公務員など富裕層の実質所得や実質金利が高止まりしていた頃より遥かに良い


長期的には、今の金融機関は、大幅な淘汰と再編が必要になるだろう


もちろん投機の円高や国債バブルが過度に進み、金融システム危機や貸し剥がしなどに発展しないように、日銀と政府の金融当局は十分、注意する必要はある
(ただし、相手は狡猾な投機マネーだから、多くの場合、対応が遅れ、失敗するw)

>消費が活性化しない原因のひとつは、将来への不安があるため

これは少子高齢化が進む構造問題だから、いくら政府や日銀が頑張ったところで、どうにもならないが

少なくとも円高デフレ時代と違って、失業率は下がり、高齢者雇用も増えているから、大分改善されてきている


ま、それでも日本の高齢者は、世界の中では、かなり恵まれている

まともな知能があれば、環境が変わったのだから、これまでのような子供に依存する生活スタイルを変え

AIやロボットなど科学技術を活用しDIYで自立して効率的に暮らしていくようになるだろう


2. 2016年2月25日 14:59:53 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[1338]
Business | 2016年 02月 25日 13:47 JST
関連トピックス: トップニュース, ビジネス
政府、日銀会合当日の報道立ち入りを制限 情報漏えい問題で

http://s3.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20160225&t=2&i=1120126082&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEC1O05O
 2月25日、財務省と内閣府は、1月29日金融政策決定会合におけるマイナス金利導入の内容が公表直前に一部で報道されたことを受け、報道関係者向け情報管理強化策を決めた。写真はマイナス金利決定後同日、記者会見に応じる黒田総裁(2016年 ロイター/Yuya Shino)

{東京 25日 ロイター} - 財務省と内閣府は25日までに、日銀が1月29日の金融政策決定会合で決めたマイナス金利導入の内容が公表直前に一部で報道されたことを受け、政策が決定される同会合2日目の会合開始から結果公表までの間、所管部署への報道関係者の立ち入りを禁止する情報管理強化策を決めた。臨時会合など1日で終了する場合は会合開催日に同様の措置をとる。

金融政策決定会合には財務省と内閣府からそれぞれ1人が出席しており、日銀が情報管理への協力を要請していた。

日銀は24日、今回の情報漏えい問題を受けた調査結果について「情報漏えいが疑われる事実は発見されなかった」と発表。

同時に、機器による探査の実施などで所定外の通信機器の使用禁止を徹底する、政府・日銀それぞれが公表前に会合議論を知ることができる者を明確にして情報伝達の範囲を限定する、政策決定当日の会合開始から結果公表まで所管部署への報道関係者の立ち入りを制限する──といった一段の情報管理強化策を公表した。

http://jp.reuters.com/article/boj-media-control-idJPKCN0VY0CU


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民105掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民105掲示板  
次へ