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原油供給過剰 17年も IEA見通し、価格低迷長期化の可能性
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM22H0A_S6A220C1FF8000/
2016/2/22 20:59 日経新聞
【パリ=竹内康雄】国際エネルギー機関(IEA)は22日公表した中期石油市場リポートで、2017年も原油の供給過剰が続くと予想し、価格低迷が長期にわたる可能性を示した。世界経済の減速を受けて、21年まで需要の伸びは穏やかになると予測した。産油国やエネルギー企業にとっては厳しい状況が続きそうだ。
世界の原油供給は需要を14年と15年に日量90万バレル、200万バレル上回った。IEAは16年も110万バレルの供給過剰が続くとした上で、17年には需給のギャップがほぼ解消されると見通した。だが「積み上がった膨大な在庫が価格の押し下げ要因になる」と分析。価格が上昇に向かうには過剰在庫が解消してからになるとの見解を示した。
原油需要は15年は前年から160万バレル増加した。IEAによると「近年では最も大きな伸び」で、価格下落で消費が増えたためという。21年までの伸びは年間平均120万バレルにとどまる。景気減速に伴い、需要そのものが減るからだ。19年か20年には世界の総需要は1億バレルを超えるという。
石油輸出国機構(OPEC)全体の石油収入はピークだった12年の1兆2000億ドルから15年には5000億ドルに減り、16年には3200億ドルになる可能性がある。アルジェリアやナイジェリア、ベネズエラは経済の縮小に直面しており、IEAは石油部門への投資能力の減退や安定供給が損なわれるリスクを警告した。
原油生産への投資が急減している現状に警戒感を表明した。15年は前年から24%減り、16年は17%減になる見通し。サウジとイランを除けばほとんど生産能力の余裕はなく、需要が増えたときに供給が不足する事態を避けるために、投資を続けるべきだと主張した。
当面の原油価格はどうか。米国指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物価格は足元で1バレル30ドルを挟んだ値動きが続いている。先週、サウジアラビアやロシアなどが「増産凍結」で合意。これを受け値上がりする場面もあったが、上昇は続かない。
産油国の合意についてIEAは「OPECの市場シェアを明らかに維持・拡大しようとしている」と解説した。市場では「中途半端な合意内容だ」(三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至氏)との見方が多い。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之氏も、「イランの扱いなど不透明な点が多く相場に与える影響は中立だ」とみる。ただ、産油国が結束する姿勢を見せたことは評価しており、「米国の原油生産が緩やかに下がり始めており、需給が改善に向かう兆しも出ている」と指摘。今後3カ月の原油価格は「1バレル25ドル〜40ドル後半の値動きの荒い展開になる」と見ている。
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