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唖然!マイナス金利を嫌う銀行のあきれた「やり口」〜既得権益を守り、年2200億円の“小遣い”を稼ぐ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47952
2016年02月21日(日) ドクターZ 週刊現代 :現代ビジネス
■個人預金のマイナス金利はありえない
日銀によるマイナス金利政策の導入が決まり、銀行のアコギな「やり口」が明らかになってきた。
黒田東彦日銀総裁は4日の衆院予算委員会で、「個人の預金金利がマイナスになる可能性はないと思う」との見解を示した。だが一方で、「この政策によって、一般市民の個人預金もいずれはマイナス金利になる」という声も大きい。はたして、国民の生活に直結する個人預金の金利はどうなるのか。
本来であれば、マイナス金利政策が導入されたからといって、個人預金までマイナス金利になることはありえない。
それは、ごく単純な理由である。
一般人の個人預金がマイナス金利になるということは、預金すると手数料が取られるということである。そうなると、誰も銀行に預金はしなくなり、家の金庫にカネを保管するようになる。すると銀行は、仕入れがなくなり、潰れてしまう。だから銀行は、預金をしてもらうために、マイナス金利はつけられないわけだ。
にもかかわらず、なぜ「個人預金もマイナス金利になる」という話が出回るのか。それは銀行が、今回のマイナス金利政策を嫌っているからに他ならない。
背景にあるのは、これまでに銀行が日銀から享受してきた「既得権益」である。
■賛成派と反対派ではっきりわかる
一般人が銀行に預金すると、金利がつくのは定期預金。現金代わりの当座預金には金利はつかない。
ところが、銀行の場合は違う。日銀に当座預金すると、0・1%の金利がつく。つまり銀行は、一般市民から仕入れたほぼゼロ金利の定期預金とゼロ金利の当座預金を日銀に預け、ほとんど濡れ手で粟状態で、0・1%の金利を得てきたのだ。
この制度が導入されたのは、白川方明日銀総裁時代の'08年である。白川総裁は、日本経済よりも銀行を優遇する政策を行ったことで知られるが、この0・1%付利はその典型だ。
銀行の日銀への当座預金残高は250兆円。それに0・1%の金利が付いているので、我々のカネを日銀に預けるだけで、銀行は年間2200億円の「小遣い」を得ていることになる。
今回、黒田総裁が導入したマイナス金利政策も、対象となるのは、今後新たに積み増された日銀当座預金だけ。すでにある250兆円の0・1%付利は維持されるので、2200億円はそのままである。
とはいえ、今後、さらなる金融緩和になれば、この2200億円の小遣いも召し上げられるかもしれない。それを銀行は極端に恐れている。だからこそ、個人預金の話まで持ちだして、マイナス金利政策に批判的な姿勢を取っているのだ。
こうした構図がはっきりでているのが、マイナス金利を決定した1月29日の日銀金融政策決定会合である。
反対派には民間金融機関出身者がいたが、賛成派はゼロだった。また、賛成したのがすべて、黒田体制になってから任命された委員だったのに対し、反対した委員はすべて、白川体制での任命であった。
住宅ローン金利が下がるなど、マイナス金利政策は国民にとって悪いことではない。自分たちの利益ばかりを守ろうとするアコギな銀行こそ、批判されるべきだろう。
『週刊現代』2016年2月27日号より
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