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2月16日、東京株式市場で日経平均は続伸。序盤は前日の大幅高の反動売りで一時200円を超す下げとなったが、後場には一転、上げ幅が300円を超える場面があった。株価ボードを撮影する男性。都内で昨年6月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)
日経平均は一時300円超高、ソフトバンクが下支え
http://jp.reuters.com/article/nikkei-jump-idJPKCN0VP0GP
2016年 02月 16日 15:34 JST
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。序盤は前日の大幅高の反動売りに押され、一時200円を超す下げとなったが、後場には一転、上げ幅が300円を超える場面があった。
ドル高/円安の進行や中国株の上昇などが支援材料となったが、引けにかけては伸び悩んだ。自社株買いを発表したソフトバンクグループ(9984.T)がストップ高となったことが下支え要因となった。
前日の米国市場は休場だったが、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が欧州議会で行った証言で、3月の理事会で政策緩和に踏み切る用意があると改めて表明。欧州金融株の上昇が投資家心理の改善につながった。外為市場でドル/円JPY=EBSが114円台後半まで強含んだことや、日銀によるマイナス金利適用後の短期金融市場の動向が想定内にとどまったことも不安心理の後退に寄与した。
後場には国内年金の買い観測も広がり、取引時間中としては4営業日ぶりに一時1万6300円台を回復。ただ上昇局面では戻り待ちの売りも出て、大引けにかけては伸び悩んだ。業種別では保険など金融セクターの上昇が顕著となった一方、食料品、電気・ガス、陸運などは軟調。日経ボラティリティ指数.JNIVは一時、2月8日以来の水準となる36ポイント台まで下落した。
市場からは「基本は買い戻しの動き。完全に日本株の下値不安が払しょくされたかというとまだ微妙なところがある。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に売り仕掛けも難しい」(エース経済研究所社長の石飛益徳氏)との声が出ている。
個別銘柄ではソフトバンクグループがストップ高。15日、発行済み株式総数の14.2%にあたる1億6700万株、5000億円を上限とする自己株取得を決議したと発表した。同社としては過去最大となる大規模な自社株買い発表を材料視し、1銘柄で日経平均を約83円押し上げる要因となった。
半面、キリンホールディングス(2503.T)が大幅安。15日に2016年12月期の連結営業利益が前年比0.2%増の1250億円になるとの見通しを発表したが、市場予想を下回る内容となったことを嫌気した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり965銘柄に対し、値下がりが873銘柄、変わらずが99銘柄だった。
日経平均.N225
終値 16054.43 +31.85
寄り付き 15849.47
安値/高値 15809.58─16341.56
TOPIX.TOPX
終値 1297.01 +4.78
寄り付き 1281.48
安値/高値 1276.72─1321.21
東証出来高(万株) 315864
東証売買代金(億円) 28848.3
(長田善行)
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