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黒田日銀の悪あがき:日銀マイナス金利を導入
日銀は将棋で言うと、昨年のアメリカの金利引き上げで完全に詰んでいる状態だった。後は静かに投了する時を選ぶだけだったのだ。なのにまだマイナス金利で悪あがきをしている。
この黒田の最後っ屁が、日本経済破綻のジャンを鳴らしてしまった。
これにより金曜日(マイナス金利の発表の翌日)、日本の株価が上がったが、私には断末魔の悲鳴としか聞こえなかった。多くの人もそう思ったことだろう。
後は下げ続けるだけだ。
黒田日銀の金融緩和策には端から出口などない。単なる無軌道に過ぎなかったのだ。
もうどうしようもない所まで来てしまった。
NISAなどというものをこしらえ、庶民のなけなしの預金を投資に回させるなど詐欺のようなものだ。ここで株価を下げさせる訳にいくまい。
日銀は買い続けなければならなくなっている。破綻するまで続ける気か、少なくとも黒田が辞めるまでは続けられるだろう。
しかし世界の流れは、アメリカの金利引き上げでガラリと変わった。資金がアメリカに流れる中で、日本の株価維持など不可能だ。
黒田さんの退職金や俸給や、日銀職員の給料を全部でも足りない大借金の出現だろう。
マイナス金利にしても日本の銀行は貸す所がない。有効な投資先がないため企業がお金を借りないのだ。あるいは財務状況の悪い企業が多く、貸せないのだ。
日本の国債も日銀が買い占めるため、日本の金融機関は、国債を買えなくなっている。
日本の金融機関は飯の種がなくなっている。
しかも金利の付かない国債など誰が買うだろうか。今年は泥棒天国だ。タンス預金が増えるから。
銀行から預金が流出し、貸し出し資金が枯渇するかもしれない。
マイナス金利で貸し出しを増やそうとしたのが逆に貸し出し資金が銀行からなくなるというおそまつが現出しそうだ。
日本はこれで極端に悪くなっていく。この3月中にもなんらかの異変やショックがあるかもしれない。
またデフレの定義を繰り返すが、実体市場の資金が著しく少なくなり、生産量に比べ消費が不足しているため、縮小デフレ循環が起こっているのである。
それは金融市場で起こっているわけではない。実体市場の消費者にお金を送らなければデフレは解消できない。
そのため、金融政策は、消費者の担保を増やしたり、消費を増やす政策を取らなければならない。
しかし低金利は、個人の預金金利を引き下げ、購買力を下げたり、担保価値を減少させるものであるため、消費購買力をさらに削ぐことになる。
銀行は担保価値が下がったところにお金を貸さない。
だから貸し剥がしをすることになる。デフレ下のマイナス金利になんの利も理もない。
国内に投資せず、外国の金融資産への投資が主になるだろうが、この混乱期に安定した投資先等ある訳がない。再び銀行の倒産が、想定内になってきた。
今年は、銀行の経営状態の悪化が日本の中小企業の足を引っ張りそうだ。
実体市場は、銀行不安があると売上が確実に減少する。山一証券の倒産劇や、取り付け騒ぎをまだ覚えている人達が大勢いるだろう。
これで完全に分かったであろう。デフレ下での低金利や金融緩和は、デフレ促進策であり、なんら効果がないということが。どんどん付加価値を減らして、名目GDPを減少させているのだ。
日本はこの25年間、馬鹿げた低金利や、金融緩和という政策に付き合わされ、とうとうここまで落ちぶれてしまったのである。
世界も、リーマンショック後、デフレにもかかわらず馬鹿げた低金利や金融緩和という日本の物まね政策を取ったが為に、現在の混乱を呈しているのだ。
諸悪の根源は日本にあるのだ。世界の混沌は、アメリカや中国などの世界主要国が日本の低金利や、政策をまねたことから起こっている。
デフレ下の低金利や、成長戦略、公共投資など何の意味もない、デフレを促進する害悪なのだ。それをまねた世界も、50歩100歩、物笑いの種だが。
黒田をさっさと辞めさせ、すぐにマイナス金利を止めさせ、再び金利を引き上げ、消費者の担保価値を高めるべきである。
このままでは、破綻へ一直線である。
デフレ下では個人預金を高くする方が理がある。貸し出し金利は、企業の倒産防止のため、低くするする必要があるが、あくまでもデフレ下では、預金を高く保つのが基本である。
貸し出し金利と個人の預金金利の金利差を大きく取れば良いのだ。銀行は一時苦しいかもしれないが、消費の増大により、貸し出しが増えれば解消できるだろう。
今のような低金利はさらなる消費の停滞を招き、マイナス金利は、銀行の業態を縮小させるだけだ。低金利の住宅ローンで、銀行は飯が食えるのか。
良くもここまで馬鹿をやるかという思いだ。経済原理など何一つ分かっていないのだから、自分の都合の良い部分や理論だけをいいとこ取りされては困る。
とにかくマイナス金利は日本の終了の合図だ。
もし良いことがあるとすれば、このマイナス金利による変動が消費税引き上げをできない経済状態まで落とすことだけである。
デフレ下の消費税引き上げは大恐慌、デフレスパイラルを起こす原理であるため、絶対にしてはいけない。
このマイナス金利の混乱で、消費税を引き下げられればまだ日本にチャンスが残る。
デフレ下のマイナス金利に何の理もない。経済の破壊だ。銀行システムの破壊だ。
銀行にお金が集まらないで、銀行は貸し出しができるのか、お金の無い銀行が何を担保に日銀から融資を受けるのだろうか。
ローン金利がさらに安くなって、銀行は経営できるのか。
下記に今まで2千6年から頃から書いてきた日銀に対するブログを集めて見ました。
多すぎて読み飽きるでしょうが、参考になれば幸いです。当時は何を馬鹿げたと思っていた方も今になればなるほどと思われるかも知れません。
一言主
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi
http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou
スマートフォン用 siawaseninarou.blog.so-net.ne.jp
2千15年5月7日:日銀物価2%目標を延長
2千15年3月20日株バブルを一刻も早くつぶせ
2千14年11月27日、日銀黒田バズーカの終焉
2千14年11月7日、金融緩和策の崩壊
2千14年6月10日、アメリカ金融帝国崩壊の道筋
2千13年5月7日、円安の悲劇2
2千13年3月26日、円安の悲劇1
2千12年11月14日、日本の病気、金融緩和
2千12年10月26日、もう止めろ日銀の金融緩和
2千12年10月1日、物笑いの種をまたひとつ増やした日銀
2千12年9月20日、量的緩和を雇用改善まで続けるナンセンス
2千12年4月5日、インフレターゲットの危険性(単なるバブル)
2千12年2月5日、恥の上塗り、二重塗りの日銀
2千11年10月25日、資金が消費者に回らない日銀の大失敗
2千11年10月4日、世界をつぶす日銀の低金利と金融緩和
2千10年10月13日、日銀:再びのゼロ金利と金融資産の購入
2千10年9月24日、日銀、なぜこんな政策を取るのか
2千10年3月12日、日銀はどこまで景気の足を引っ張るのか
2千9年10月29日、なぜ必要なところにお金が回らないか
2千9年9月2日、ゼロ金利の害悪
2千9年7月21日、日銀の遁走
2千9年3月19日、世界の財政出動と低金利の行く末
2千9年2月18日、チェンジだG7、金利を上げろ
2千8年11月4日、まだやるか、低金利政策
2千8年3月14日、無意味な日銀の独立性
2千7年12月27日、日銀福井総裁の失敗の総括
2千7年10月26日、低金利はデフレに役だったのか
2千7年10月2日、見込みのない日本経済:低金利を続ける限り
2千7年8月29日、低金利の行く着く先は、デフレ下の完全雇用
2千7年8月11日、日銀は利上げを積極的にするべきである。
2千7年4月25日、壮大な日本の低金利金融緩和策の失敗
2千7年2月23日、日銀の利上げ、ひとまず少し前進
2千7年1月30日、自らの失敗にもがき始めた日銀2千7年1月18日、日銀はさっさと金利を引き上げよ
私は首尾一貫して利上げを主張して来ましたが、日本政府は首尾一貫して利下げをしています。どちらが正しいかは、もはや明らかでしょう。
一言主
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