http://www.asyura2.com/16/hasan105/msg/526.html
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日銀は、「国債サイクル維持」と「銀行経営サポート」を政策の2本柱としている。だから、銀行経営が、短期はともかく、長期的に苦しくなるような政策は実行しない。
中曽日銀副総裁は、「マイナス金利の対象にするのは金融機関が日銀の当座預金に預ける一部の資金に限定」だから、「金融機関の収益に配慮している」と言っているが、そのような説明は痛し痒しである。
なぜなら、銀行はマイナス金利導入で融資や投資に向かうようになり経済が活性化するという説明でマイナス金利の導入を正当化しているのに、マイナス金利適用は限定的で、銀行の収益にあまり影響を与えないという説明をしてしまえば、銀行は、日銀当座預金の積み増しという従来通りに近い資金運用でお茶を濁すと言っているようなものだからである。
また、黒田総裁共々、金融緩和の限界を必死に否定しているが、そんな空念仏は虚しい。
「マイナス金利のさらなる引き下げは技術的には可能だ」と言っているが、銀行の収益に配慮している限り、数字の遊び(ごく限定量の預金にマイナス1%など)を超えることはない。
日銀が「マイナス金利」政策を有効と本気で思っているのなら、10兆円規模の当座預金残高に0.1%のマイナス金利を導入するといった腰が引けた半端な内容ではなく、0.1%の利息を付けている220兆円の当座預金残高部分を「ゼロ金利」にしなければならない。
むろん、この政策を採れば、銀行経営はボロボロになり、金融市場も不全状態に陥る。
日銀は、しばらくのあいだ、銀行が購入した国債の利回りがマイナス0.05%なら、その国債を銀行からマイナス0.08%といった高い価格(低い利回り)で買うことでも銀行経営を支える。
※ 関連参照投稿
「<長期金利>初のマイナス 株安円高、日銀に誤算:「マイナス金利」導入は「異次元量的金融緩和」政策の“終わりの始まり”」
http://www.asyura2.com/16/hasan105/msg/415.html
「アベノミクス、行き詰まりへの道:政府債務の重石を軽くしたことで役割が終了、次は消費税増税延期と「再分配」政策」
http://www.asyura2.com/16/senkyo201/msg/265.html
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日銀副総裁 金融機関株の大幅下落「やや行きすぎ」[NHK]
2月13日 20時10分
日銀の中曽宏副総裁はニューヨークで講演し、マイナス金利の導入を決めてから金融機関の株価が大幅に下落していることについて、「やや行きすぎだ」と述べ、市場は過剰に反応しているという認識を示しました。
日銀が先月、新たな金融緩和策としてマイナス金利の導入を決めてから、金融機関の株価は収益が圧迫される懸念から大幅に下落し、金融市場を不安定にしているという指摘も出ています。
これについて、日銀の中曽副総裁は12日、ニューヨークで行った講演の中で、マイナス金利の対象にするのは金融機関が日銀の当座預金に預ける一部の資金に限定しており、金融機関の収益に配慮していると強調しました。そのうえで、「ここ数日の金融機関の株価の値下がりはやや行きすぎだ」と述べ、市場は過剰に反応しているという認識を示しました。
また、日銀が大量の国債を買い入れる大規模な金融緩和には限界があるという指摘が出ていることについては、「必要があれば、量と質をさらに拡大することも可能で、限界が近づいているとは思っていない」と述べました。
そして、今後の金融政策について、中曽副総裁は「マイナス金利のさらなる引き下げは技術的には可能だ」としながらも、「今は新しい政策の効果を慎重に見極めたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160213/k10010408421000.html
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日銀総裁「金融緩和策に限界あると考えていない」[NHK]
2月12日 16時40分
日銀の黒田総裁は12日午後の衆議院財務金融委員会で、マイナス金利も導入した今後の金融政策について「金融緩和策に限界があるとは考えていない」と述べ、2%の物価目標の達成に改めて意欲を示しました。
この中で黒田総裁は、市場関係者の間に今の大規模な金融緩和には限界があるという意見があると問われたのに対し、「現時点で量的質的緩和について限界があるとは考えていない。マイナス金利の導入によってむしろ、量、質、金利の3つの次元で緩和手段を駆使して2%の物価目標をできるだけ早期に実現するために一層の努力が可能になった」と述べました。
そのうえで、マイナス金利による影響について、黒田総裁は、融資の利ざやが減ることで、金融機関の収益に悪い影響が出る可能性があることを認めた一方、「金利の低下を通じて企業や個人の投資や消費が刺激されて経済全体が好循環になれば、金融機関の収益も増加する」と述べ、マイナス金利の導入による効果を強調しました。
さらに、個人の預金金利への影響については、「預金金利はさまざまなことを考慮して金融機関が決める。今回、マイナス金利が適用されるのはごく一部であり、個人の預金金利がマイナスになることはまずない」と述べ、個人の預金金利がマイナスになることはないという考えを強調しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160212/k10010407071000.html
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