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負けない仕事の共通点は AIに打ち勝つ3つのポイント〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160205-00000001-sasahi-sci
週刊朝日 2016年2月12日号
AIはご存じか。愛じゃございません、今、話題の「人工知能」──。最近は言葉も理解し始め、われわれの仕事を奪いつつあり、働き方はいずれ、大転換するという。
一方、あえて全面的にAIに頼らない例もあった。
「知能列車」を開発中の鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)の判断だ。
この列車は、前方の障害物検知、運転士の眠気度検知など各部分を「子知能」が見張り、全情報が集まる「親知能」が総合的に判断し、運転士を支える仕組みになっている。佐々木君章主管研究員はこう説明する。
「AIが学習した過去の情報が総合判断に影響を与えることを避けたい。瞬時に複雑な判断がいる事故時などは、そのときの条件だけを突き合わせて判断しないといけない。だから親知能は、我々の実際の知見を集めた『巨大な判定テーブル』にとどめました」
この例も参考にAIに負けない仕事はどんなものか、と検証してみた。
「最後までなくならないのは、お客様に謝りに行く仕事とか。非常に精巧なロボットが来て上手に土下座しても、おそらく逆に怒りの火に油を注いでしまう。結局、監督とか責任の部分は人間が必要になるのでは」(AI研究者の松尾豊・東京大学特任准教授)
バーテンダーやソムリエ、映画監督、幼稚園の教員など「人との対面」が基本の仕事はやっぱり人間だ。駒沢大学の井上智洋専任講師(マクロ経済学)も「クリエーティビティー、マネジメント、ホスピタリティーが必要な職種は人の仕事になる」と予想する。
商機も生まれてくる。例えば、天候や温度に合わせた対応が必要な農業だ。過疎地域の農家でも、AIロボットを導入すれば「一騎当千の作業員」を得たに等しい。あとはどんな味や形の農産物にするかなど、企画が人間の仕事になる。
つまりAI時代に勝ち抜く仕事とは「人の感情と向き合う」「同じ内容の繰り返しではない」、そして「売れるモノを生み出す」という三つがポイントなのだ。
そんな時代を前に、忘れてはならない課題も浮かぶ。子どもたちの教育だ。東京大学大学院情報学環の山内祐平教授はこうみる。
「近代型の学校ができたのは産業革命以降。工場労働で読み書きできる人が必要になり、雇用とのマッチングで学校教育制度ができた。ところが今はそのときと同規模の大変動が起きている。学校教育はすぐには変われない。10年間は非常に難しい端境期となる」
「端境期の世代」とはつまり今学校に通う子たちだが、どうすればいいのか。実は現在進んでいる「センター試験の廃止」や「アクティブラーニング」などは、情報化やAIで変質する雇用に合わせた改革の一環だという。
「知識のうえに創造性やコミュニケーション能力、情報リテラシーなどが学校教育で必要となる。文部科学省などもそれに気付き、手を打ち始めました。いずれ一生のうちに何回か仕事を変える時代が来る。つまり学び続けないといけない。親は英会話でもいい、まず学ぶ姿を子どもに見せることが有効です」(山内氏)
また高校、大学時代に留学し、日本の価値観や社会を一度、相対化する機会を持つことも役立つようだ。AI時代を生き抜く学習は、独学は困難。企業などが開く勉強会に積極的に飛び込み、多世代のつながりをつくるのも効果的という。
いずれにせよ、AIが職場のライバルや同僚となる時代が到来する。
(本誌・鳴澤 大、長倉克枝)
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