http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/883.html
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「紀伊民報 福島山火事で『放射性物質飛散』 コラムで陳謝」 (毎日新聞 2017/5/8)
https://mainichi.jp/articles/20170509/k00/00m/040/055000c
和歌山県南部の夕刊紙「紀伊民報」(本社・同県田辺市)が、東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域で発生した山火事に関し、放射性物質の拡散を指摘するコラムを掲載したところ、福島県の被災者らから「風評被害を助長する」などの声が寄せられ、8日発行の9日付同欄で「心配をかけ、迷惑を与えた」と陳謝した。
問題のコラムは2日付1面の「水鉄砲」。東電元社員の情報を基に「放射能汚染の激しい地域では森林除染ができておらず、火災が起きれば花粉が飛ぶように放射性物質が飛散するという」と記述し、不安に応える政府の情報発信や報道が少ないことを批判した。被災者らから「不安をあおるな」などの意見が寄せられたという。
同社の石井晃編集局長は取材に「記事によって迷惑を受けたということに対する陳謝。1週間以上消火できず、飛散を心配する人がいるのは事実で、記事内容を訂正したわけではない」と説明した。 先月29日に出火した火災は50ヘクタール以上を焼き鎮圧状態になったが、鎮火していない。
福島県によると、常設のモニタリングポストが示す空間放射線量の数値に目立った変化はないが、記事のような放射性物質の再飛散を懸念する情報がネット上などで確認できるため、出火後に現場近くの放射線量も測定を始めた。総量に異常はないという。大気中のちり内の放射性セシウムの濃度も過去2年の原発周辺の観測最大値を超えていない。
内堀雅雄知事は8日の定例記者会見で「県としてやることは正確な情報の記録、発信に尽きる」と話した。【藤田宰司、尾崎修二】
---------(引用ここまで)----------------------------
問題になった紀伊民報のコラムを次に引用する。
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「山火事と放射能」 (紀伊民報・水鉄砲 2017/5/1)
http://www.agara.co.jp/column/mizu/?i=332963
今朝、パソコンのメールをチェックしていたら、知人経由でこんな情報が届いていた。
▼4月29日午後、福島の原発事故の帰還困難区域の森林で火災が起き、今も鎮火していない。放射能汚染の激しい地域で山火事が起きると、高濃度の放射線物質が飛散し、被ばくの懸念がある。東北、関東、北信越、静岡、愛知の人は最低限、次のような自己防衛の対策がオススメという内容だった。
▼内部被ばくしないよう換気はしない。外出時は二重マスク。家庭菜園にはしばらくビニールシートをかぶせる。雨が降ったときは必ず傘を差す。1週間ぐらいは毎日朝昼晩、みそ汁を飲む……。
▼その記事を当地に配達される全国紙でチェックすると、毎日新聞の社会面だけに小さく「帰還困難区域国有林で火災」とあった。29日夕、陸上自衛隊に災害派遣を要請。福島、宮城、群馬3県と自衛隊から計8機のヘリが消火を続けた。30日夕までの焼失面積は約10ヘクタール。福島県警は雷が原因の可能性があるとみている、と伝えていた。
▼この情報を最初にアップしたのは東京電力で賠償を担当していた元社員。現地の事情に詳しい彼によると、放射能汚染の激しい地域では森林除染ができておらず、火災が起きれば花粉が飛ぶように放射性物質が飛散するという。
▼原子炉爆発から6年が過ぎても、収束がままならない事故のこれが現実だろう。政府も全国紙も、この現実にあまりにも鈍感過ぎるのではないか。(石)
「福島の火事」 (同 2017/5/8)
http://www.agara.co.jp/column/mizu/?i=333170
2日付の当欄に書いた「山火事と放射能」について「いたずらに不安をあおるな」と、数多くの批判を頂いた。福島県内の農家からは「自家測定の数字には変化がない。なのにあんな記事が出ると風評被害が助長される。大変な迷惑だ」とおしかりがあった。
▼福島県の地方紙などからもコラムの意図について取材があった。「不安をあおる気は毛頭ない。帰還困難区域に指定され、除染のできていない山林で火災が起き、地上からの消火活動も制限されている。そういう実情がほとんど伝えられてこない状況に不安を抱いた」と記者に説明すると「よく分かりました」と納得していただけた。
▼しかし、福島県の発表では火災現場周辺の空間放射線量には大きな変動がなかった。火災は8日目に鎮圧され、新たな拡散は心配するほどではなかったというのだ。そうなると、僕の不安は杞憂(きゆう)であり、それによって多くの方に心配をかけ、迷惑を与えたことになる。まことに申し訳ない。陳謝する。
▼だが、福島第1原発の事故で汚染され、そのまま放置された地域での山林火災への対応、常に放射性物質の飛散量に気を配って生活している人たちのこと、内部被ばくリスクなどについて考えると、いまも心配でならない。そうしたことについて政府の関心が低いように見えることにも変わりがない。
▼こうした問題を含めて、今回の事例を糧に、より確かな情報を伝えていきたい。(石)
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森林火災が起きれば放射性微粒子が拡散されることは、科学的にも証明されており真実である。
政府・福島県の測定がデタラメであることは誰も知っている。
より危険なアルファ、ベータ核種は測定していない。
このコラムの記者の不安は、杞憂ではなく当たり前である。
陳謝する必要は全くない、というか陳謝してはいけない。
危ないものを危ないと科学的に指摘すると、「不安をあおる」と非難されるのはおかしい。
こんな風潮を許すべきではない。
ジャーナリストがこんな屁たれだから、世の中は悪くなる一方なのだ。
もっとしっかりしてもらわないと困る。
(関連情報)
「浪江の山火事デマ拡散 専門家ら「まどわされないで」 (福島民友)」 (拙稿 2017/5/3)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/851.html
「火災が放射能を拡散させたチェルノブイリ事故 (PALGE・越後ジャーナル)」 (拙稿 2017/5/2)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/846.html
「福島の山火事により、関東一円の放射線量が上昇」 (拙稿 2017/5/2)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/839.html
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