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事故6年、放射性物質が飛び交う福島
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2017/03/05(日) 19:47:29 めげ猫「タマ」の日記
2015年11月と16年11月の放射線量の比較から、この間に降り注いだ放射性物質の量を試算してみました。そしたら放射線量が高く汚染が酷い地域の両側での飛散量が多く、放射線量が高い地域を除染しない限り福島の放射性物質の飛散は止めるこができません。
(=^・^=)は従前の記事で福島は県境付近にある高い山の麓で放射線量が増えている旨の記事を書きました(1)。
※1(1)を転載
※2 2016年11月18日時点の値―2015年11月4日時点の値で計算
※3 集計は公表されたCSVデータを元に自作のアプリケーションで集計
※4 山の位置は地図で確認
図―1 2015年11月から12年11月までの1年間の放射線量量の増減
図に示す通り山形、新潟、群馬と福島県県境付近で放射線量が増えています。ここには飯豊山、浅草岳、会津朝日岳、燧ヶ岳等の福島を代表する高い山がります(2)。何処からか飛んで来た放射性物質が山を飛び越えることができず、降って落ち放射線量を上昇させと考えるの自然です。
放射線量が増えている場所はどこからか放射性物質が飛んできたはずです。何処から飛んで来たのか(=^・^=)なりに興味があるので調べてみました。
以下に福島県の放射線汚染の状況を示します。
※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で3月1日時点に換算
※2 避難区域は(6)による
図−2 福島の放射線量
図に示す様に事故から6年が経過しましましたが、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を広い地域で超えており、福島は汚染が続いています。そして避難区域を中心に1時間当たり1マイクロシーベルトを超える放射線量が観測されています。
原子力規制委員会は航空機で面的に放射線量を測定する航空機モニタリングを実施しています(3)。最新のデータは2016年11月時点で(4)、その前は2015年11月です(8)。放射性物質は半減期に従い減衰していきます(9)。半減期を使えば、減衰による将来の放射線量が計算でいます(5)(10)。2015年11月時点の放射線量を元に先の放射線量を計算する手法は(=^・^=)の過去の記事にある通りです。2015年11月時点の放射線量(8)を計算し(以下半減期で計算される放射線量とする)、2016年11月時点の放射線量と比較し増えていれば増えた分はどこからか飛んできた放射性物質によるものです。
(=^・^=)は以前に
毎時1マイクロシーベルトは1平方メートル当たり38.9万ベクレルのセシウム
に相当する旨の記事を書きました(11)。すると
(2016年11月の放射線量―半減期で計算される放射線量)×38.9万
で、2015年11月から16年11月までに飛んで来た放射性物質の量が見積もれます。以下に日本100名山の位置と飛んで来た放射性物質の量を示します。
※1 (4)データ(2016年11月時点)と(8)のデータ(2015年11月時点)を(10)に示す方法で半減期で補正した値で計算。
※2 100名山は(12)による。位置は地図による。
※3 @は「飯豊山」、Aは「吾妻山」、Bは「安達太良山」、Cは「磐梯山」、Dは「 会津駒ヶ岳 」、Eは「 那須岳 」
図―3 放射性物質が飛んで来た量と日本100名山
図に示す様に広い範囲で放射性物質が飛んで来ています。特徴としては
@放射能汚染が酷い避難区域の東西に広がっている。
A高い山の西側には広がっていない。
B放射能汚染が酷い避難区域ではあまり上昇している場所はあまりない。
Cだだし福島原発に近い北西側では上昇した場所がある
等の特徴が見えてきます。
@Bから避難区域の高い放射性物質が周辺に広がっています。Aから高い山に阻まれそこから先には進めなくなっています。
Cから福島第一から放射性物質が近隣の北東側に飛散している可能性がある。
福島では放射能汚染が酷い場所から飛び散り、山に阻まれ降下しています。これを阻止するには放射線量が高い場所の面的除染が必要ですが、図―2に示す様に高い放射線量のまま放置されています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の「安全」を確保するには多面的な解析が必要です。今回、(=^・^=)が実施した解析は物理系の大学生の演習問題以下のレベルだと思います。大学初級程度の放射線物理学の知識と簡単なアプリケーション作成能力があればだれでもそれ程の手間なくできる解析だと思います。この記事のエッセスは図―3ですが、アプリケーションの作成(だだし(=^・^=)作成の従前のアプリケーションの改造)から、図ー2の表示まで十数分の作業でした。福島はこのような簡単な解析もしません。不都合な結果がでそうな調査は避けている気がします。
3月18と20日にソウル(仁川)と福島空港間のチャーター便の運行が決まっていましたが、2月24日に中止が報じられました。ソウル(仁川)と仙台空港間に変更するとのことです(13)。これについて福島県の地方紙・福島民友は
「福島空港のホームページによると福島空港の放射線量は0.08マイクロシーベルトであるのに対して、ソウルは0.09マイクロシーベルトと上回る。」
と論じ(14)、韓国は無理解と非難しています。以下に福島空港付近の放射性物質の降下量を示します。
※ (4)データ(2016年11月時点)と(8)のデータ(2015年11月時点)を(10)に示す方法で半減期で補正した値で計算。
図―4 福島県玉川村の放射性物質降下量
図に示す通り福島空港付近では1平方メートル当たり1万ベクレル程度の放射性物質の降下があります。このような事はソウルではない筈です。福島は常に不都合な事は無視し、いい加減な測定で得た結果を元に(15)放射線量は低い・検査しているとして「風評被害」を叫んでいる気がします。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県はイチゴ栽培が盛んなだそうせす(16)。福島県会津若松市ではイチゴ狩りが楽しめます(17)。福島県会津若松市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴは身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(18)。福島県は福島産イチゴは安全だと主張すています(19)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
※(20)を引用
図−5 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 広範囲で放射線量が増加した事故6年目の福島
(2)うつくしま百名山
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
(4)(3)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日〜11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(6)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)除染の目標・計画などについて | 除染・放射線Q&A | 除染情報プラザ:環境省
(8)(3)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(9)半減期 - Wikipedia
(10)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(11)めげ猫「タマ」の日記 1平方メートル当たり10万ベクレルを超えた土壌が広がる福島
(12)日本百名山 - Wikipedia
(13)韓国・チェジュ航空 福島便就航計画を撤回= 放射能懸念で
(14)【2月28日付社説】韓国便が発着地変更/肝据えて事実誤認正さねば:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島空港チャーター便・ドタキャン、福島の抵抗
(16)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売
(17)フルーツランド北会津
(18)いちご | JA会津よつば
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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