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半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
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2017/02/15(水) 20:00:42 めげ猫「タマ」の日記
今月(2017年2月)に原子力規制委員会は放射線量を面的に測定した航空機モニタリング結果を発表しました(2)。2016年2月にも同様の結果を発表しているので(3)、比較したら概ね「半減期」で計算される放射線量分しか下がっていません。福島の放射線は「半減期」でしか下がりません。福島の放射線の主因はセシウム137であり、セシウム137の半減期は30年です(8)。半分になるには30年近くかかります。
以下に2016年11月時点の航空機モニタリング結果の数値データより作成した福島の放射線量分布を示します。
※(2)を集計
図−1 福島の放射線量分布(2016年11月18日時点)
国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(4)の場所が広く広がっています。今後が気になります。以下に2015年11月時点の航空機モニタリング結果と半減期から計算される放射線量を示します。
※1(5)の数値データより計算
※2 計算方法は(6)による。
図−2 半減期から計算される放射線量
図−1と図ー2を比べると除染が必要な毎時0.23マイクロシーベルトの範囲は殆ど同じです。福島の放射線は半減期でしか下がりません。
以下にセシウム137に対するセシウム134の割合を示します。
※(7)を集計
図−3 セシウム137に対するセシウム134の割合
福島原発事故直後の2011年4月時点ではほぼ同じでしたが、半減期が早いセシウム134は減っていくのですが、半減期が30年と長いセシウム137(8)は無くならずしつこく残った結果、セシウム137に対するセシウム134の割合は23%程度まで低下しました。いま、福島の放射線の主因はなかかか減らないセシウム137です。これからは福島の放射線は以前のようには下がりません。
1ミリ四方に1ベクレルのセシウム134があると放射線量は毎時5.4マイクロシーベルト、セシウム137では毎時2.1マイクロシーベルトです(9)(10)。1ミリ四方にセシウム134が0.17ベクレル、137が1ベクレルあるとする時の放射線量は1時間当たりで
セシウム134由来 0.9マイクロシーベルト(0.17×5.4)
セシウム137由来 2.1マイクロシーベルト(1×2.1)
合計 3.0マイクロシーベルト
2016年11月時点で放射線量の70%(2.1÷3×100)がセシウム137由来で半減期は30年なので(3)、半分になるのに30年かかります。残りの30%はセシウム134由来です。2年で半分になりますが量はセシウム137に比べ少なく量です。両者を合計すれば今後の放射線量が見込めます。
※半減期等から計算
図−4 今後の放射線量
なかなか減りません。いまの半分になるのは2030年頃です。
2020年7月24日は東京オリンピックが開幕します(13)。その時の放射線量を示します。1
※(2)から半減期(10)を考慮して作成
図−5 東京オリンピックの頃の福島
オリンピックが開かれる頃になっても除染が必要な地域が広く広がっています。福島ではオリンピックの野球・ソフトボールの試合開催が検討されています(12)。大丈夫ですかね?
※(13)を2月15日に閲覧
図―6 東京五輪の野球・ソフトの福島開催の調整が進んでると報じる福島県の地方紙・福島民友
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島では事故直後に比べ、放射線量が下がったことは喧伝されても(14)、これからは下がらなくなることはあまり報じられません。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県喜多方市産米の全数・全袋検査数が約89万件に達しました。郡山市の約131万件に次いで福島県第二位です(15)。郡山市が人口は約34万人に対し(16)、同市は人口は5万人に満たないので(17)、大変に米作りか盛んな市です。同市辺りのお米は「極上」だそうです(18)。同市の小学生の皆様は福島産米のテレビCMに出演されPRにも努めました。
※(19)を転載
図―7 福島産米のテレビCMに登場する福島県喜多方市の小学生の皆さん。
福島県喜多方市は同市産米は「安全」だと主張しています(20)。
※(21)を引用
図―8 福島県喜多方市産米は「安全」だとする福島県喜多方市
でも、福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(22)を引用
図―9 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
(2)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日〜11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(3)(1)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)報道発表資料 |厚生労働省
(8)半減期 - Wikipedia
(9)空間線量率の計算
(10)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(11)2020年夏季オリンピック - Wikipedia
(12)福島開催の五輪野球はあづま球場で最終調整へ - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)
(13)福島民友新聞社 みんゆうNet −福島県のニュース・スポーツ−
(14)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の「・第18版 平成28年12月5日発行」
(15)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を2月15日に閲覧
(16)郡山市の現住人口/郡山市
(17)喜多方市ホームページ
(18)沖縄県へ米のトップセールスを実施 - 喜多方市ホームページ
(19)めげ猫「タマ」の日記 今年活躍した福島の10人の女性(2016)
(20)平成28年産米の放射性物質検査結果 - 喜多方市ホームページ
(21)(20)中の「•平成28年産米の販売促進用チラシ [PDFファイル/74KB]」
(22)ヨークベニマル/お店ガイド
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