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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月1週)―宮城県産ヤナギムシガレイからセシウム、福島産は88件全数ND―
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2017/02/07(火) 19:41:58 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月1週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先月に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数895件中7件の基準超え(全体の1%)
A平均は、1キログラム当たり2.2ベクレル、最大250ベクレル(栃木県産イノシシ)。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2017年2月1週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
今週の発表データを分析すると
@宮城県産ヤナギムシガレイからセシウム、福島産は88件全数ND
A福島県猪苗代町の雪下キャベツの収穫が始まる。検査結果はありません。
B突然に上昇した福島産サメのセシウム濃度
等の特徴が見えます。今週は福島産から基準超は見つかりませんでしたが、およそ安全と言い切れるものではありません。
1.宮城県産ヤナギムシガレイからセシウム、福島産は88件全数ND
宮城県産ヤナギムシガレイからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が気になります。以下にヤナギムシガレイの昨年(2016年)6月以降のマトウダイの検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―2 ヤナギムシガレイの検査結果
図に示す様に宮城産ではそこそこセシウムが見つかっていますが、図の元になったデータを数えると福島産ヤナギムシガレイは88件全数で検出限界未満(ND)です。ヤナギムシガレイのセシウムは新潟県の検査です(7)。過去には宮城県の検査でもセシウムは見つかっています(8)。検査機関が違っても同じ物を測れば同じ結果でるとの当たり前の結果出ています。
先週の記事で 厚生労働省は1月31日に1キログラム当たりで
千葉産スズキ 69ベクレル
茨城産スズキ 17ベクレル
のセシウムが見つかったと発表したとの旨を書きました(4)。福島産の検査結果が新たに発表されたので(10)、以下に記載します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―3 スズキの検査結果
今週の発表でも福島県による福島産スズキの検査では3件全てで検出限界未満(ND)で(10)、45件全てで検出限界未満となりました。図に示す様に宮城、茨城、千葉では見つかっているのですが・・
ヤナギムシガレイにしてもスズキにしても汚染源のある福島産が宮城、茨城、千葉産より低く出るなどおかしな話です。福島産農水産物の産地での検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(11)が実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他所より低い検査で「安全」され販売されます。
2.福島県猪苗代町の雪下キャベツの収穫が始まる。検査結果はありません。
福島のローカルTV局のFCTが伝える所によると、福島県猪苗代町で雪下キャベツの収穫が始まったそうです(12)。
※(12)をキャプチャー
図―4 福島県猪苗代町で雪下キャベツの収穫開始を報じる福島のローカルTV局FCT
以下に猪苗代町産牛肉のセシウム検査結果を示します。
※(1)集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
図―5 猪苗代町産牛肉のセシウム検査結果
図に示す様に今週の検査で突然にセシウムが見つかりました(13)。キャベツが心配です。以下に半期毎の同町産キャベツの検査件数を示します。
※1(1)を集計
※2 上は1〜6月、下は7〜12月
図―6 福島県猪苗代町産キャベツの検査結果
図に示す通り、今シーズン(2016年下、2017年上)検査結果がありません。それでも福島県は福島産キャベツは検査で安全が確認されたと主張しています(14)。
福島産は検査していなくても、検査で「安全」が確認されたとして出荷されます。
3.突然に上昇した福島産サメのセシウム濃度
厚生労働省は福島産サメから1グラム当たり9.1ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(15)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―7 福島産サメの検査結果
図に示す通りこれまでは殆どが検出限界未満(ND)でしたが、突然の上昇です。
福島産はセシウム濃度が上昇する事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査していなくても検査で安全が確認されたとされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
福島のローカルTV局のTUFは福島の皆様のおよそ7割が福島県が実施している放射性物質(セシウムのみ)の検査について、実施している事も検査結果も知っていると答えている旨を報じていました(16)。
※(16)を引用
図―8 福島の皆様のおよそ7割が福島県の検査について、実施している事も検査結果も知っていると報じるTUF
検査結果を知っている福島の皆様の判断が気になります。
福島を代表する冬野菜にニラがあります(17)。福島のニラは品質が良く棚持ちも良いそうです(18)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産「ニラ」はありません。
※(19)を引用
図―9 福島産ニラが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1019報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2017年1月)―千葉産スズキは69ベクレル、茨城産17ベクレル、福島産は45件全数ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省」
(7) 自治体の検査結果⇒PDF 検査結果(PDF:1,190KB) 中のNo2421」
(8)食品中の放射性物質の検査結果について(第1005報) |報道発表資料|厚生労働省中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:1,056KB) の中のNo4814」
(9)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:118KB) 」
(10)中の(9)No81,202,203
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)ニュース|福島中央テレビ
(13)中の(9)No313
(14)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB]」
(15)中の(9)No221
(16)Nスタふくしま20170206 TUFchannel
(17)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(18)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(19)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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