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2016年の葬式が10%増えた果物作り盛んな福島盆地(対2010年)、相馬は別
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2017/01/26(木) 19:43:37 めげ猫「タマ」の日記
福島はくだもの王国を自称していますが(1)、福島全域で採れる訳ではありません。概ね福島盆地と呼ばれる内陸北部の狭い地域に集中しています(2)。福島盆地は避難地域に隣接し避難地域を除けば、汚染が酷い場所です。福島産果物を食べて良いか迷ったので、福島盆地の葬式(死者)数を数えてみたら
2010年(事故1年前)3,929人
2016年(事故6年目)4,316人
でした。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.002%なので、偶然とは言えません。同じく避難地域に接している飯舘村を除く相馬地方では
2010年(事故1年前)1,407人
2016年(事故6年目)1,398人
で、少し減っていますが統計的な差はありません。
福島はくだもの王国を自称していますが(1)、福島県全域でくだものが採れるわけではなさそうでです(2)。福島県は福島を代表する11種の農産物を列挙していますが、その中でモモとナシが入っています。産地を見ると共に福島市、伊達市、伊達郡になっています。福島盆地は福島市、伊達市、伊達郡桑折町、伊達郡国見町からなるので(4)、福島盆地の範囲と一致しています。以下に福島のモモの生産量を示します。
※(5)を集計
図―1 福島県の桃の市町村別生産量
福島盆地を構成する福島市、伊達市、桑折町、国見町で大部分を生産しています。福島のモモ等の果物は福島盆地で作られています。
以下に福島盆地の範囲を示します。
※1(6)のデータを元に(7)に示す方法で1月1日に換算
※2 避難地域は(8)による。
※2 福島盆地の範囲は(4)、相馬地方の範囲は(9)による。
図―2 本記事に取り扱う地域
図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(10)地域が広がっています。福島のモモは事故後6年連続でセシウム入りです。
※1(11)を転載
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは厚生労働省発表日
図―3 福島産モモの検査結果
図に示す通り6年連続でセシウム入りです。
以下に福島盆地の農水産業の生産額を示します。
※(12)を集計
図―4 福島盆地の農水産業生産額
「風評被害」が叫ばれていますが(13)、それ程には減っていません。汚染された福島盆地ではセシウム入り農水産物の生産が確り行われています。福島盆地の皆様の健康が心配です。以下に福島盆地の葬式(死者)数を示します。
※1(14)を通年(1〜12月)で集計
※2 震災犠牲者は(15)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―5 福島盆地の各年(通年)の葬式(死者)数
図に示す福島盆地の葬式(死者)数を数えてみたら
2010年(事故1年前)3,929人
2016年(事故6年目)4,316人
で10%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.002%なので、偶然とは言えません。以下に偶然に起こる確率の計算結果をしめします。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
避難地域を挟んだ反対側に図―2に示すように福島県相馬地方があります。現在も全村避難が続く福島県飯舘村(8)を除く福島県相馬地方の農業生産額を示します。
※1(12)を集計
※2 全村避難の飯舘村(8)を除く
図―6 福島県相馬地方(飯舘村を除く)の農水業生産額
図に示す通り事故以降に大幅に農水産業の生産額を減らしています。ここの特産品にはモモはありません(17)。以下に相馬地方の葬式(死者)数を示します。
※1(14)を通年(1〜12月)で集計
※2 震災犠牲者は(15)により、行方不明者を含み関連死を含まず
※3 飯舘村を除く
図―7 飯舘村を除く相馬地方の葬式(死者)数
図に示す通り飯舘村を除く相馬地方では
2010年(事故1年前)1,407人
2016年(事故6年目)1,398人
で、少し減っていますが統計的な差はありません。
同じ福島でもくだもの作りが盛んで農水産業の生産額がそれ程には減っていない汚染された福島盆地では葬式(死者)数は増えていますが、くだもの作りが盛んでなく農水産業の生産を大幅に減らした相馬地方(飯舘村を除く)では葬式(死者数)は増えていません。
もう一つ気になるデータがあります。以下に福島産米の全数・全袋検査数を示します。
※(18)を集計
図―8 福島県産米全数・全袋検査数
図に示す通り福島県郡山市の全数全袋検査数は約131万件で福島県トップです。お隣の三春町と合わせると約137件に達します。この辺りは福島県最大のお米の産地です。一方で図―2に示す様に、除染がひつような地域が広がっています。
以下に福島県のひらた中央病院のHP(18)に掲載されている福島産を避けていますかとのアンケート調査結果の集計を示します。図−1に示すように、三春町と郡山市、相馬と南相馬市は隣接しているので3グループ(郡山市と三春町、いわき市、相馬と南相馬市)に分けで集計してみました。以下に結果を示します。
表―2 「福島産を避けていますか?」のアンケート結果
※1 @〜Cは(18)を転載
※2 DはD=@−A−B+Cで計算
※3 EはE=D÷E×100で計算(福島産野菜も米も許容している人の割合)
福島県郡山市やお隣の三春町は福島を代表するお米の産地であり、福島産を避けていないようです。以下に葬式(死者)数の2010年と16年(通年)の比較を示します。
表―3 各市や町の各年の死者数
※(14)を通年で集計
表―3に示す通り郡山市・三春町は福島産野菜と米を共に許容する割合が7割近くになっています。死者数を見ると
2010年(事故1年前)3,140人
2016年(事故6年目)3,499人
で約10%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.01%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果をしめします。
表―4 偶然に起こる確率の計算結果(郡山・三春)
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
一方で、相馬・南相馬市は福島産野菜と米を共に許容する割合が1割以下です。死者数を見ると
2010年(事故1年前)1,300人
2016年(事故6年目)1,273人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
福島産を許容している郡山市・三春町では葬式(死者数)が増えていますが、許容していない相馬・南相馬市では増えていません。これは明確な事実です。
いわき市も含め死者数(葬式)の増加率と福島産米を避ける割合から以下のグラフができました。
※表ー1,2の値より作成
図−9 福島産を許容する割合と死者数(葬式)の増加率
図に示す通り福島産を許容する割合が多いほど、葬式も増えています。
(=^・^=)の福島産に対する理解は
@くだもの作りが盛んで農水産業の生産額がそれ程には減っていない汚染された福島盆地では葬式(死者)数は増えていますが、くだもの作りが盛んでなく農水産業の生産を大幅に減らした相馬地方(飯舘村を除く)では葬式(死者数)は増えいない。
Aお米作りが盛んで汚染されているのに福島産を許容する郡山市・三春町では葬式が増えているが、お米作りが盛んでなく福島産を許容しない相馬市・南相馬市では葬式(死者数)は増えていないです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
これに対する福島県の主張は福島産は確り検査されており「安全」だと思います(19)。でも(=^・^=)は福島の検査結果に疑念を持っています。以下に福島産キノコの検査結果を示します。
※1(11)を転載
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは収穫日または購入日
※4 福島県内で販売を含む
※5 県外は「国立医薬品食品衛生研究所」が検査
図―10 キノコ(栽培を除く)の検査結果
図に示す様に大きく違います。平均を取ると1キログラム当たりで
県外(国立医薬品食品衛生研究所) 90ベクレル
福島県 7ベクレル
で10倍以上も違います。
以下にスズキの検査結果を示します。
※1(20)を転載
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―11 スズキの検査結果
図に示す様に宮城、茨城、千葉産スズキからセシウムが見つかっているのに、福島産は42件全数で検出限界未満(ND)です。汚染源がある福島産が低く出るなどおかしな話です。厚生労働省の発表(21)をみると福島産を検査しているのは福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(22)です。中立性に疑問があります。
だいたい福島県がちゃんと検査してるかも怪しいと思います。福島県須賀川市は福島のキュウリの大産地です。露地栽培が中心です。ところが厚生労働省の発表(21)見ると同市産のキュウリの検査は全て施設栽培もので行われ、露地栽培が1件もありません。事実上、無検査のまま出荷されています。
福島県知事が大相撲初場所の優勝力士に福島産イチゴなどの目録を送ったそうです(23)。福島はイチゴの季節です。福島県福島市では今、イチゴ狩りが楽しめます(24)。以下に今シーズンのイチゴの検査状況を示します。
※(25)にて作成
図―12 2016−17シーズンの福島県のイチゴの検査状況
福島市の検査結果がありません。ここは図―2に示す様に汚染が広がり、図―5に示す様に葬式が増えている福島盆地に属する市です。検査結果ないのに福島県は福島産イチゴは検査で「安全」が確認されたと喧伝しています(26)。
福島県は昨年の10から11月にかけて福島産米は全数・全袋検査実施されているので「安全」とのテレビCMを流していました(27)。この検査は福島原発事故後に導入された簡易検査であり、精度を担保するには従来の検査との比較が必要ですが、そのようなデータが発表された形跡がありません。それどこか極めて制度の低い検査でおよそ基準値超えを確実に見つけること等はできない検査であると考えられます(28)。
福島産は安全であるろうが無かろうが「安全」され出荷されるような気がします(29)。
福島の皆様がどう考えているか興味があります。福島県相馬市でもイチゴ狩りがはじまりした(30)。同市のイチゴは甘くて美味しいようです(31)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
※(32)を引用
図―13 福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ
(2)[PDF]くだものづくりがさかんな福島盆地
(3)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(4)福島盆地 - Wikipedia
(5)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年)―デタラメな検査で安全とされる福島産―
(12)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(13)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(14)福島県の推計人口(平成29年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(17)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(18)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(19)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(20)報道発表資料 |厚生労働省
(21)農林水産部 - 福島県ホームページ
(22)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)〜「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」〜 月報 野菜情報−産地紹介−2010年9月
(23)稀勢の里に赤べこトロフィー贈る 内堀知事、県産米や野菜なども | 県内ニュース | 福島民報
(24)福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(25)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「イチゴ、イチゴ(施設)」で1月26日に検索
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(27)TVCM ふくしまプライド。 安全安心「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(28)めげ猫「タマ」の日記 福島産米全数・全袋検査の測定誤差は75ベクレル以上
(29)めげ猫「タマ」の日記 福島・あんぽ柿って安全?
(30)TOP | 和田観光苺組合
(31)『ハウス栽培された”イチゴ30分間食べ放題(1,400円)”にトライしてみました!』by トテチータ : 和田観光苺組合 - 相馬/その他 [食べログ]
(32)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
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