http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/337.html
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元東電副社長、元参議院議員の加納時男氏が死去した[1]。
「元参院議員の加納時男さんが死去 国交副大臣など務める」 （朝日新聞 2017/1/19）
http://www.asahi.com/articles/ASK1M5HC8K1MUTFK00X.html
「
加納時男さん（かのう・ときお＝元自民党参院議員）が１７日、心不全で死去、８２歳。
葬儀は近親者で行う。喪主は妻彰子（あやこ）さん。
東京電力副社長などを歴任後、９８年の参院選（比例区）で初当選し、連続２期。
国土交通副大臣などを務めた。
」
1935年生まれ。1957年、東京大学法学部を卒業後、東京電力に入社。
原子力問題に関して必ず登場するので根っからの原発屋かと思っていたが、実はそうでなかった。
東電であまりぱっとしないポストにいたところ、1986年にチェルノブイリ原発事故が起き、
反原発運動が高まり、その対策のため原子力担当になったという[2]。
この人の発言・主張が非科学的で論理性に欠け支離滅裂なのは、文系で原発の仕組みを
全く理解していない上に、50歳過ぎてからの付け刃的な知識しかなかったからだろう。
1988年、「朝まで生テレビ」に出演して、故・高木仁三郎氏、広瀬隆氏などと2回に渡って論戦するも、
原子力推進派は完敗状態だった[3]。
3回目も予定されていたが、反原発側に全く歯が立たず推進側の意向で中止になったらしい。
15年以上も科学的に原発の危険性を徹底的に研究してきた専門家の高木氏や広瀬氏を前に
加納氏が勝てるわけもない。
ちなみに彼はこう言っている。
「反原発を訴える学者では、2000年に亡くなった高木仁三郎さん以外、尊敬できる人に会ったことがない」
（朝日新聞・耕論 2011/5/20）
もし高木氏が生きていたら、「原発推進を訴える学者で尊敬できる人に全く会ったことがありません」と
笑いながら言い返したことだろう。
さて、原子力担当になってからの彼の出世は加速し、あっという間に東電副社長まで登りつめる。
そして1998年、経団連の支持を得て自民党公認候補として参議院選挙比例区に出馬、当選する。
以後、2期にわたり国会議員として東電の命を受け、原子力推進と反原発潰しに暗躍、奔走する。
2011年2月、参議院議員任期満了、政界引退。
3月に福島原発事故が起きると、運営していたホームぺージを即閉鎖[4]。
「加納時男後援会」、「地球環境・エネルギー総合研究所」 を解散。
さすがに悪党だけあって証拠隠滅が素早い。
しかし自分の過去の発言や活動がすべて消せると思ったら大間違いだ。
5月に朝日新聞のインタビューでは、「原子力を選択したことは間違っていなかった」、
「東電をつぶせと言う意見があるが、株主の資産が減ってしまう」、「低線量放射線体にいい」など
非常識きわまる発言をして、国民の激しい怒りを買った[5]。
事故後、あきれたことに東電に顧問として復帰。2012年3月退任。
大勢の被災者が路頭に迷っているのに、月90万円もの顧問料をしゃあしゃあと受け取っていたことが
問題視された。
彼の死因は病気療養中の心不全ということだが、もし放射能の影響があったとしたらお笑いだ。
低線量放射線は体によいはずではなかったのか。
ちなみに上のチラシは、2004年参議院選挙のときのものである。
彼が安全だと繰り返していた原発が4基もポポポポ〜ンと連続大爆発、日本の復活は絶望的になった。
「かのう」の前に「ふ」が抜けていたと思われる。つけ加えておく。
加納氏が小バカにしていた広瀬隆氏の懸念通り原発が大爆発して、原子力に関する彼の主張は
大半がウソ、デタラメであることが判明した。
彼は福島原発事故・日本崩壊のA級戦犯、極悪人として永久に歴史に名を残すことになるだろう。
彼が死去して、ざまあみろ、天罰だという声もあるが、もう少し長生きして、日本が放射能汚染で
ボロボロに崩壊していく様子をしっかり見届けてほしかったと思う。
今頃地獄に落ちて、御用学者の長瀧重信教授らと並んで閻魔様に舌を抜かれていることだろう。
(関連情報)
[1] 「加納時男」 （ウィキペディア）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E7%B4%8D%E6%99%82%E7%94%B7
[2] 「私の不遇時代」 (夕刊フジ 1999/3/10)
[3] 「故高木仁三郎氏『民主主義的手段によって絶対原発を止めます』 (朝まで生テレビ 1988年) 」
（拙稿 2014/8/31）
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/149.html
[4] 「加納時男公式ホームページ」
http://www.asyuracom-22.com/top.htm
[5] 「『低線量放射線体にいい』加納時男東電顧問（朝日5/5）」 （阿修羅・有島実篤 2011/5/13）
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/426.html
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