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・原子力発電に将来性がないのは、周知の事実だと思うが、説得力のある数字を用いたブログを紹介したい
・ウラン資源の確認埋蔵量、温排水の量を定量的に分析しており(簡単な計算ではあるものの)非常に説得力を持っている
・原子力には将来性が全くないことをこの文章は物語っており、その原子力を事業の柱とするような企業は早晩どこかの会社のように淘汰されるのは明らかである
原子力は温暖化に逆行し、資源としても石油に劣るとは言われているものの、定量的な評価がされているのを見たことがなかった。このあたりがきちっと書かれている文章を紹介していただいたので、こちらでも紹介したい。孫引きの形になる。
ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(フィクストインカムの専門家)から
原子力発電に未来はあるか
2016年10月29日 | ニュース・コメント
政治問題を扱わない方針のブログではありますが、今日はあえて原発問題を取り上げます。
原発問題ではありませんが、昨日の国連総会の1つの委員会で核兵器禁止条約締結を目指す決議案が123票の賛成多数で採択されました。日本はなんと反対に回っています。世界の核兵器廃絶のリーダーたるべき日本が、禁止条約に反対するとはとてもショックだし、それに対する日本政府の釈明は、私には意味不明でした。核武装論者を国防大臣に据え、安全保障に関する違憲立法を強行した安倍政権の本性が再び見えたように思えます。
一方で国内では、原発の再稼働問題が毎日のように報道されています。私が講演会を予定しているサイバーサロンでもそのことが議論されていています。その議論の一環で、一昨日熊本大学名誉教授の入口紀夫さんが、原子力発電に関する総括的な解説を投稿されました。
原発について私はなんとなく、「しばらくなしでもやっていけたのだから、この先も再稼働させない方が安心できそうだ」と思っています。それ以上深く考えたことはありません。しかしこの入口先生の解説は、しっかりとした数字の裏付けがあって、数字ヲタクの私にはとても説得力のある解説でしたので、みなさんにも見ていただこうと思い、許可を得て全文をそのまま掲載させていただきます。
以下、入口先生の文章となる。熊大の教授とのことだが、寡聞にして私はこの方のことは存じ上げなかった。
(前略)
フランスも脱原発に入っており、2002年から新たな原発建設はありません(1基はとん挫)。欧米で建設進行中の原発はフランスのアレバがフィンランドで建設している1基だけです。
それも当初1兆円の予算が、コアキャッチャー(万一メルトダウンしたときに核燃料を地下で受け止めて冷やす「皿」)をつけ、航空機の衝突防止用の「よろい」をつけました。複数の非常用電源をテロから防禦する手立てはなく、すでに3兆円を超えており、稼働は不透明です。
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ウラン資源の確認埋蔵量は50京キロカロリーです。原油の確認埋蔵量は150京キロカロリー、太陽光は「毎年」1,300京キロカロリーです。なので、ウランは枯渇しつつある「限定資源」です。
原発1基は100万kWを発電しますが、実は300万kWの出力があって、残り200万kWはタービンを海水で冷却して廃棄されます(1秒間に70トンの海水を7℃上げる)。日本の国土の約6割は森林ですね。日本が緑豊かであるのは、雨がたくさん降るからですが、約38万平方キロの国土に1年間に約6,500億トンの雨が降ります。うち約2,500億トンは地下水となり、約4,000億トンは河川を流れます。日本の54基の原子炉から出る7℃高い海水は約1,000億トンです。原発は二酸化炭素を排出しませんが、自然エネルギーに比較すると「地球温暖化」を推進して近海の生態系を変えます。
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正常な原発でも、それを廃炉にして更地にするには、廃炉先進国のイギリスの例では「90年以上」かかる見通しです。原発は通常1基あたり広島原爆約7,500発分の放射能をかかえて稼働させますが、燃料棒をすべて取り出しても原子炉自体が広島原爆数発分の放射能で汚染されていて、それをどう削り取るか、削り取った廃棄物をどう処分するかが将来100年間見通せないからです。
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日本には広島原爆100万発分の「放射能廃棄物」があります。海洋投棄は「ロンドン条約」に違反します。また、日本は国土の10倍以上の排他的経済水域(そこで採れた資源はとってよい)をもつ海洋大国ですが、海洋汚染防止義務に違反すると「国連海洋条約」でこれを失う恐れがあります。氷床投棄は「南極条約」に違反します。宇宙投棄は技術的に困難です。政府は、ガラス固体化させて地下1,000メートルに埋める方針ですが、引き受ける自治体がありません。
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私には、原子炉は廃炉もできず、技術的に劣った停止中の原子炉と共に暮らす暗い将来しか見えて来ません。このような暗い将来を目指すために我われ日本人は努力して頑張って来たのだと思いたくはありませんが、「原子力発電に未来はない」が私の結論です。
いかがだろうか。定量的に見ても既に詰んでいる状況である。フクシマで脱原発へと急激に舵を取ったとはいえ、今までの負の遺産は残ってしまう。どうしようも未来・・ 子孫から恨まれるのは間違いないところである。
1421.原発に将来がないことを定量的に説明する 院長の独り言
原発の温暖化寄与には、炉の冷却のための海水温度上昇の他に、膨大な量の放射性廃棄物が排出する崩壊熱もありますが、その熱量もバカにならないのではないのでしょうか。
その根拠
使用済み核燃料は未使用のものの約1億倍の放射能、MOXの使用済みは未使用の10倍、ガラス固化体はウラン鉱石の約2万倍
原発は温暖化を加速する
「地球温暖化を食い止めるためには、原発を無くしてはいけない」 地球と人間行動を比較できない洗脳映画の賞賛記事をみて
未だに地球温暖化人為説に対して危機感を煽る4人の科学者が、安全な原子力の開発こそ必要であると世界にだした公開書簡
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