http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/692.html
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愛知県の飲食運営会社が、基準の9倍近い大腸菌が含まれる汚水を海に流したという容疑で
家宅捜査を受けた。
「基準超える汚水を排出した疑い 飲食運営会社を家宅捜索」 (朝日新聞 2016/10/26)
http://www.asahi.com/articles/ASJBV5GC3JBVOIPE026.html
--------(引用ここから)------------
ジャンボエビフライなどで知られる「まるは食堂旅館」の運営会社「まるは」(愛知県南知多町)が排出基準を超える汚水を海に流した疑いがあるとして、名古屋海上保安部は26日、水質汚濁防止法違反容疑で同社を家宅捜索した。現時点で魚などへの影響は確認されていないという。
海保によると、定期的な見回りで旅館の排水口で排出水を採取し、大腸菌群数の含有量を測定したところ、最大で基準値の8・8倍を検出した。今後、汚水が排出された経緯などを調べる。
同社は1950年創業。刺し身や焼き魚を振る舞い、26日現在、旅館以外にも中部空港や名古屋市内などに飲食店など計6店舗を構える。同社は「状況を把握していない。捜査には協力していく」と答えた。
--------(引用ここまで)------------
大腸菌が含まれる汚水をちょっと流したぐらいで家宅捜査されるのに、
基準の何千、何万倍もの猛烈に危険な放射性汚染水を海に垂れ流している東電は
なぜ何の咎めもないのだろうか。
福島原発事故では死者まででているのに、関係者が逮捕されることはもちろん、家宅捜査さえされない。
全く腹立たしいかぎりだが、なぜ東電は「特別扱い」、「治外法権」なのだろうか?
それには原子力導入が決定された55年以上前に戻る必要がある。
意外かもしれないが、もともと電力会社は原子力には否定的で敬遠していた。
あんなぶっそうでお金のかかるものはやりたくない、というのが本音だった。
当時、東電副社長であった木川田一隆はこう言っている[1]。
「原子力はダメだ。絶対にいかん。原爆の悲惨な洗礼を受けている日本人が、
あんな悪魔のような代物を受け入れてはならない」
全くその通りである。
また、コスト試算をしても、とても火力や水力にかなわないということもわかっていたはずだ。
ところが政府の強力な原子力推進圧力に屈して、いやいや導入を決めたのである。
原子力は麻薬のようなものだ。
東電は、そんな物騒で危険なものはやりたくないと思っていた。
ところが、正力松太郎や中曽根康弘が、嫌がる東電を無理やり押さえつけ、
クスリをどんどん打ったのである。
そして気づいてみると、もうクスリなしでは生きていけないカラダになっていたというわけだ。
「こんなカラダに誰がした」
電力会社の政府に対する恨みは深い。
しかも政府は、東電にこっそり兵器用プルトニウム抽出をさせてきたのである[2][3]。
そういういきさつがあり、弱みを握られているから、東電を刑事責任を追及することは
絶対にできないのだ。
下手に首脳陣を逮捕しようものなら法廷で何を言い出すかわからない。
逮捕できるものならやってみろ、洗いざらいぶちまけるぞ、と東電は居直っているのだ。
腐れ縁とはまさにこのことだ。
だから、これから東電の刑事責任が本格的に追及されることはまずあり得ない。
国民の声に屈して刑事裁判が行なわれるとしても、形だけの茶番劇に終わるだろう。
これからも福島第一原発の後始末のために莫大な税金が使われる。
東電は倒産することもなく、のうのうと生き続ける。
われわれ国民は、汗水垂らして納めた血税が、どんどん福島第一というブラックホールに
飲み込まれていくのを黙って見ているほかにはないのである。
(関連情報)
[1] 「地質調査は全くせず、政治家の"ご都合"で原発建設地が決まる大地震国ニッポン」
(拙稿 2014/9/8)
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/246.html
[2] 「槌田敦氏 『4号機原子炉で天然ウランに中性子を照射し、軍用プルトニウム239の生成実験をしていた』」
(拙稿 2016/1/29)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/752.html
「3] 「反原発派も触れようとしない原子力最大のタブー 槌田敦氏が追及」 (拙稿 2013/7/1)
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/357.html
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