http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/362.html
Tweet |
1990年、ウクライナはチェルノブイリ原発から68キロ西方にあるポレスコエ小学校の
教師アラ・ティピアコヴァさんの話を引用します。
(「チェルノブイリの犯罪 上巻」 V・チェルトコフ著 緑風出版 p.26)
------(引用ここから)-------
私は35年間小学校の教師を務めてきました。面倒を見ている子供たち一人一人の生活を熟知しています。
担当するクラスには22人の生徒がいますが、クラスの半数はいつも欠席です。入院中の女の子が一人います。
ニ年の間に糖尿病があまりに悪化して、今では一日に二本のインシュリン注射を打たなければならなくなってしまったのです。
あらゆる治療を試みてきましたが、もう運命の宣告を受けたようなものでしょう。
別の男の子は、一年半前から激しい喘息の発作に見舞われるようになりました。息ができないほどの吐血を伴う発作です。
子供たちは100%、ひとり残らず血液像が悪化しています。彼らのカルテに目を通したのですが、80%、ほとんどの子供が
甲状腺に疾患があります。一期から二期の過形成(訳注1)です。
めまいにおそわれない子はいません。全員が吐き気を訴えます。失神もたいへん頻繁ですし、鼻血は日常茶飯事に
なってしまいました。
昨日は、みなさんに会う心づもりをさせるために、子供たちに話をさせてみました。
すると彼らは目を涙でいっぱいにして「道ばたでも、気を失ってしまうことがあるの」と話すのです。
どの子も、体のどこに心臓があるか知ってました。子供なのに心臓の位置がわかるなんて!
なぜなら心臓が苦しく、また痛むからです。小さな女の子がこんなことを話してくれました。
「頭がまるで玉のように膨らむの。それから今度は縮んで、何もかもがパチパチして、もう死んでしまうのかと思うわ」。
別の女の子は、極度の高血圧、または極度の低血圧のどちらかなので、横になるしかないと話してくれました。
(中略)
もう一言、二言だけ、話させてください。私の孫のことです。1歳9ヶ月になる男の子ですが、この年であらゆる診療所に行きました。
慢性扁桃炎、口蓋扁桃炎、慢性鼻炎、ありとあらゆる細菌性の感染症に罹るのです。年端もいかないうちから万病を患っています。
(以下略)
(訳注1)外来の刺激に対する正常細胞の反応として細胞増殖が起こることによって組織の体積が増加すること。
例えば腫瘍様甲状腺腫の本体は過形成(結節性過形成)。
------(引用ここまで)-------
ポレスコエ市の汚染レベルは、セシウム137の土壌汚染密度が15-40Ci/km2(55万5千-148万Bq/m2)、
ガンマ線レベルは3-5mR/h (26-44uSv/h)、除染したものの効果がなく、1990年、町全体が強制移住の対象となり、
ポレスコエ市は無人の廃墟となりました[1]。
鼻血、激しい咳、吐血、吐き気、めまい、失神、動悸、心臓の痛み、頭痛、極度の高血圧・低血圧、扁桃炎、
鼻炎、感染症、甲状腺疾患など同様の体調不良を訴える人が、日本とくに東日本で急増しています。
チェルノブイリ事故の強汚染地域の住民と同じ症状が、すでに多数の人に出ていることは極めて深刻です。
ちなみに、このティピアコヴァさんはこのインタビューの後、ほどなくしてがんで死亡、
子供たちの多くも亡くなっています。
汚染された食品を食べないよう、放射性微粒子を吸い込まないよう、被ばく防止に細心の注意を払わない人は、
遅かれ早かれ彼らの後を追うことになるでしょう。
(関連情報)
[1] 「除染もむなしく放棄されたウクライナ・ポレスコエ市が予言する福島の未来」 (拙稿 2014/8/12)
http://www.asyura2.com/14/genpatu39/msg/700.html
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素46掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。