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チェルノブイリ事故から30年 福島が学ぶべきことは何か(週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/687.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 18 日 16:46:55: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

チェルノブイリ事故から30年 福島が学ぶべきことは何か
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160518-00000025-pseven-int
週刊ポスト2016年5月27日号


 1986年にウクライナ(当時はソ連)で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故により、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどを放射性物質が汚染し、様々な被害をもたらした。なかでも、子どもの甲状腺がんが増加していることが知られている。

 長年にわたりベラルーシの放射能汚染地帯への医療支援を続けてきた「日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)」の代表でもある鎌田實医師が、先月、ベラルーシを訪れたことをきっかけに福島が学ぶべきことは何かについて論じる。

 * * *
 先月4月、ぼくはベラルーシを訪ねた。原発事故から30年のベラルーシから、福島が学ぶべきことは何か、知りたいと思ったのだ。まず、子どもの甲状腺がんのことが気になった。ウクライナとベラルーシでは、原発事故当時0〜18歳だった人たちの甲状腺がんが7000例を超えた。

 多くは子どものときにがんが見つかるが、30〜40歳代になってから見つかることもある。30年経った今も、そして今後も甲状腺検診が必要な「要注意者」だというのは、ベラルーシの甲状腺の専門医ユーリ・ジェミチェク医師だ。ミンスク甲状腺がんセンターの所長で、ミンスク第一病院の腫瘍外科部長である。若いとき、ぼくたち日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)の招待で、信州大学を中心に、甲状腺外科の最新医学の研修を受けた経験もある。

 ミンスク第一病院では毎年1000人の甲状腺がんの手術を行なっている。48歳以上の甲状腺がんも増えているが、原発事故と関係があるかどうかは証明されていないと話してくれた。

 実際、ベラルーシでは、放射能汚染が少ないところでも、子どもの甲状腺がんが見つかっているという。「わずかなI-131が刺激となって、長い時間をかけて甲状腺がんになる可能性はあり得る。福島の放射性ヨウ素の放出量がチェルノブイリの約10分の1だからといって、安心しないほうがいい」とジェミチェク医師は話した。

 そこで、彼にどうしても聞きたかったことを訊ねた。

 現在、福島県の子ども(事故当時18歳以下)を対象にした甲状腺検査は二巡目を終え、116人が甲状腺がん、50人ががんの疑いと診断されている。予想以上に多い。福島第一原発事故と関係ないと、言いきれないのではと聞いた。

「日本のスクリーニング(※注)は質が高いので、スクリーニング効果の可能性が高い。しかし、二巡目検査でがんが見つかっていることは少し気になる。この後も、さらにがんが増えるようなことがあれば、スクリーニング効果だけでは説明がつかない」

【※注:健康な人も含めた集団のなかから、特定の疾患を発見する検査。精度の高い検査を行なうことで発見の頻度が高くなる「スクリーニング効果」が懸念されている】

 そして、こう続けるジェミチェク医師。

「日本でも長期的な展望で検診を行なうことが大事だ。そうすれば、子どもたちの命は必ず守れる」

 彼はパソコンのデータをぼくに見せながら、「子どもの甲状腺がんはリンパ腺転移が多いのが特徴だが、きちんと手術をすればほぼ治る。スクリーニングで本来、見つけなくてもよいがんを見つけただけだから、放っておいてよいというわけではない。やはり、きちんと治療すべきだ。そうすれば、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで生きられるだろう」と、少し笑みを浮かべた。

●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。近著に、『「イスラム国」よ』『死を受けとめる練習』。

 

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コメント
 
1. 2016年5月27日 21:09:20 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[3395]
子ども脱被ばく裁判 第5回口頭弁論前の地裁アピールおよび口頭弁論後の記者会見 2016.5.26
記事公開日:2016.5.27地域:福島県 動画

 2016年5月26日(水)、福島地方裁判所で開かれる子ども脱被ばく裁判の第5回口頭弁論に先立ち、地裁前でアピール行動が行われた。口頭弁論後には、福島市内で原告らによる記者会見が開かれた。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/304014


2. 2016年6月03日 10:59:59 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[3549]
2016年6月3日(金)
欧州の老朽原発
「閉鎖を」隣国から
多発する事故隠し 不十分な安全審査

 2011年の東京電力の福島第1原発事故を受けて脱原発を進めるドイツなどの欧州諸国が、隣国の老朽化した原発に対して相次いで閉鎖を要求しています。多発する事故や不十分な安全審査、寿命を延ばすなどの措置に不安が高まっているためです。(伊藤寿庸)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-03/2016060306_01_1.jpg

 4月20日、ドイツ政府は、ベルギー中部のティアンジュ原発2号炉と北部のドール原発3号炉について、一時停止して詳細な安全審査を行うようベルギー政府に要求しました。

 ドイツの原子炉安全委員会が、両原子炉について故障や事故の際に安全性が不十分だとの報告書を発表したためです。

 両原子炉は、いずれも1982年から34年間稼働している老朽原発で、それぞれ2022年と23年まで稼働する予定。今回のような正式な停止要求は初めてで、「異例の手続き」(フラスバート独環境副大臣)です。

 二つの原子炉は、12年に圧力容器にひびが見つかり、翌年まで運転停止になりました。14年3月にも圧力容器の耐久性の検査で問題が発覚し、再び停止していました。昨年11月にベルギーの原子力規制庁(AFCN)が安全に支障はないと再稼働を認めていました。

 また両原発では、ベルギーの首都ブリュッセルでテロ事件が起きた今年3月22日、原発を狙ったテロの可能性もあるとして、全職員の非常退避命令が出ました。

 4月11日には、ルクセンブルクのベッテル首相が、同国を訪問したフランスのバルス首相との共同記者会見で、国境から仏領内に9キロ入ったカットノン原発の閉鎖を求め、事故があれば「ルクセンブルクは地図から消え去ってしまう」と述べました。同原発廃炉への資金提供の用意があるとも訴えました。

 同原発は1986年稼働開始の老朽原発。相次ぐ事故を受け、2年前にルクセンブルクは50万人の国民全員にヨウ素剤を無料で配布したことがあります。

 同原発から12キロしか離れていないドイツでは今年2月、同原発が老朽原発に対する欧州の最低限の安全基準も満たしていないとの報告書が出されました。

 ドイツ緑の党の国会議員団が委託したこの報告書では、「安全に関するかなりな分野で、同原発の基準は、最新の科学技術に沿ったものとなっていない」と指摘。同議員団の原子力政策担当ジルビア・コッティングウール議員は「あまりに劣悪で危険。ただちに閉鎖しなければならない」と語っています。

 3月には、ドイツ国境に近い仏最古のフェッセンハイム原発に対し、ドイツが廃炉をあらためて要求しました。

 同原発で2014年4月、水漏れが起き、電気制御システムが浸水しました。ところが最近になって、2基の原子炉のうちの1基が制御不能となって核分裂抑制のためのホウ素を注入する事態となっていたことが判明。フランスの公式の報告は、このことに触れておらず、かねて近隣諸国や市民団体から批判を受けてきた同原発の事故を軽く見せようとした可能性もあります。

 ドイツのヘンドリクス環境・原子力安全相は、「フェッセンハイム原発を廃炉にせよと私たちが仏政府に要求してきたのは、十分根拠があったということをこの事故は示している」と語りました。

 仏のローヌ川沿いにあるビュジェ原発に対しては、今年3月、スイスのジュネーブ州政府が「住民の生命を意図的に危険にさらし、水を汚染している」と批判しました。

 逆にスイス国内のライプシュタット原発は、緊急システムが2014年に11日間働いていなかった事実が15年になって発覚。2キロしか離れていないドイツ政府は同原発の「不十分な安全文化」を批判しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-03/2016060306_01_1.html


3. 2016年6月14日 10:24:27 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-9867]
{録画配信}6/14 19:00〜※6/2収録 福島第一原発事故と『チェルノブイリ法』〜岩上安身によるロシア研究者・尾松亮氏インタビュー
http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

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