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日本列島が地震と火山の活動期に入っているのは今や誰の目にも明らかだ。今継続中の熊本地震をもたらした活断層のほんの少し延長上に川内原発・伊方原発がある。地震被害が拡大する中でも、川内原発は恬として運転を止めず、伊方原発は7月にも再稼働するという方針のようだ。
国民に大きな犠牲をもたらす可能性があろうがなんだろうが、何としても原子力村やそれに関わる一部利得者の利益を追求しようという腹だろう。マルクスは資本論で「我が亡き後に洪水よ来たれ」というのが資本の自由競争の内在的法則だと書いた。
日本の権力者は首をそろえてカメラの前で謝るのは得意だが、大失敗の責任は決してとらない。あの大戦争で千万人を越える内外の犠牲者を出した時でさえ、自分たちでその責任を裁くことはしなかった。福島原発の大事故についても責任者たるべき人たちはただの一人も責任をとらなかった。
今度、再び原発大事故があっても、多分誰もその責任はとらないつもりだろう。その伏線だけは、責任の所在をぼやかす等して確実にうっている。
しかし次の原発大事故は日本の存在さえも危うくする可能性がある。日本発の放射能が世界中を汚染してまわり、世界的ディザスターをもたらすかもしれない。「我が亡き後に」なぞと呑気に構えられる問題では無い。責任者が数人死刑になるくらいでは済まないことだ。しかしその愚を強行しようとしている者たちは、最低でもそのくらいの覚悟はしておいて貰いたい。
福井孝典ホームページhttp://plaza.rakuten.co.jp/fukuitakanori/diary/?ctgy=1
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