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ちくりん舎が提唱する「リネン吸着法」による大気微粒子の測定方法(NPO資料から引用)
都内のセメント工場から放射性物質が放出?――福島原発由来なのか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160402-00089063-hbolz-soci
HARBOR BUSINESS Online 4月2日(土)9時21分配信
メルトダウンによって大量の放射性物質をまきちらした福島第一原発事故から5年がたつ。除染作業も行われているが、拡散した放射性物質を全て回収することは不可能だ。放射能汚染を監視する東京都のNPOは、放射性物質が混じった粉塵の吸入で内部被曝が生じる可能性を指摘する。
◆NPOが独自の測定方法を編み出す
東京・日の出町にあるNPOちくりん舎(市民放射能監視センター)は、大気中の微粒子に含まれる放射性物質を独自の方法で調査している。
一般的には送風機にフィルターを取り付け、フィルターを通った空気量とフィルターの放射線量を測定する装置「エアダストサンプラー」を使用する。一方、ちくりん舎では一定の大きさのリネン布を2週間程度外気にさらし、布に吸着した放射性物質を測定する方法を編み出した。エアダストサンプラーよりも安価かつ簡便に測定できるのが特徴だ。
ちくりん舎は2014年春以降、福島県内では南相馬市内や伊達市内など24か所で得られたリネン布の吸着サンプルを測定。放射性セシウム137で、布1u当たり0.24(福島市内)〜117.95(郡山市内)ミリベクレル時という結果が出た。これは極めて低い数値だが、ちくりん舎理事の青木一政さんは次のように指摘する。
「東京大学の児玉龍彦教授は原発事故が起きた2011年の7月、国会の参考人説明で『内部被ばくというのは何ミリシーベルトという形で言われていますが、そういうのは全く意味がありません』と証言しています。摂取した放射性物質が臓器に蓄積し、細胞の遺伝子を長期にわたり傷つける可能性があるためです。最近の研究では、肺に取り込まれたセシウムは排泄されにくいと指摘するものもあります。摂取しないにこしたことはありません」
◆日の出町のセシウム検出は福島原発事故由来!?
リネン布を用いた測定では、ちくりん舎がある日の出町内でも放射性セシウムが観測されている。町内には、東京多摩地域の自治体から出た可燃ゴミの焼却灰を原料に用いるエコセメント工場が稼働。日量400トンのエコセメントを生産している。
ちくりん舎では2014年3月末、エコセメント工場近くで測定を実施。同2.9ミリベクレル時を検出した。
「工場の排気に放射性セシウムが含まれているものと推定しています。ゴミ焼却灰の加熱時に出るガスはバグフィルターを通して排出されます。その際、ゴミ焼却灰に含まれていた放射性セシウムがガスに混じり、バグフィルターで捕集しきれないものが放出されているのではないでしょうか。稼働状況などは変わっていないので、現在でも状況は同じでしょう。
リネン吸着法では半減期の短いセシウム134も検出しており、その線量はセシウム137との相関関係が認められます。したがって、今回の検出は東電原発事故によるものと考えられる」と青木さんは話す。
一方、エコセメント工場を運営する「東京たま広域資源循環組合」によれば、工場の排気から放射性物質は検出されていないという。
「測定は排ガスの流路で行っており、2016年1月の測定結果ではND(不検出)です。検出下限値は排ガス1立方メートルあたり1ベクレルですが、これは都の指針である同2ベクレルより厳しいものです。ちくりん舎の測定に関してはコメントする立場にありません」(循環組合担当者)
◆日の出町では検出されたが、青梅市では検出されず
ちなみに、この検出結果との比較を目的に、ちくりん舎が隣の青梅市内で行った測定では、放射性セシウムは検出されなかった。「エコセメント工場での検出下限値が高すぎるので、それをすり抜けたものが検出されたのでは」と青木さんは見る。
東京電力は、福島第一原発から放出された放射性物質について「無主物」、つまり誰のものでもないとの立場を取っている。しかし放射性セシウム137の半減期は約30年。数値は低いとはいえ、事故がなければする必要のなかった被曝だ。事故によって余計な被曝を強いられる状況が、福島県の内外で今も続く。<取材・文/斉藤円華>
ハーバー・ビジネス・オンライン
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