ドイツの大手エネルギー会社　国の脱原発に対して損害賠償を求める［スプートニク日本語］
2016年03月16日 23:12(アップデート 2016年03月16日 23:15)

ドイツ連邦裁判所は１６日、ドイツの大手エネルギー会社数社による訴訟プロセスを開始した。

エネルギー会社は、国が決定した原発停止に対して約１９０億ユーロの損害賠償を求めている。

ドイツのメルケル首相は２０１１年、福島第１原子力発電所事故の後、内閣で脱原発問題を議論し、政府と連邦議会は脱原発に関する原子力法の改正案を可決、７基の原発が廃止、残りの９基も２０２２年までに段階的に稼働を停止するとされた。

結果、大手エネルギー会社のエーオン、RWE（エル・ヴェー・エー）、バッテンフォールは多額の損失を被った。

大手エネルギー会社は、福島第１原発事故後に原子力エネルギーの利用を直ちに拒否する理由は一切なかったと訴えている。

なおドイツ憲法裁判所が賠償金の支払いについて直接決定を承認することはない。裁判官は、原子力エネルギーに関する法律がドイツ憲法の規定に合致しているかを調べる。
なお大手エネルギー会社は、法改正の撤回が目的ではないと強調している。

エネルギー会社が裁判所の承認を得た場合、彼らは損害賠償に関するプロセスを先に進めることができる。

http://jp.sputniknews.com/europe/20160316/1794544.html

コメント
1. 2016年3月17日 09:20:55 : w9iKuDotme : S@BYVdB2dgc[1145] ▲△▽▼ どうやって決断したのかをおさらいしておきましょう。 http://issuu.com/ir3s/docs/sasutena38/25?e=6338414/33857803 ・原子力発電所の安全性は高くても、事故はありえる。 ・原子力の事故が起きた場合は、ほかのどんなエネルギー源より危険である。 ・次の世代に廃棄物処理など残すのは倫理的に問題がある。 ・原発より安全なエネルギー源はいろいろとある。 ・地球温暖化問題もあるので、化石燃料を原子力のかわりに使用することは長期的な解決政策ではない。 ・再生可能エネルギー普及とエネルギー効率性を推進政策の導入は経済的な大きなチャンスである。 つまり、未来の人の安全性・経済性を考えた結論だったのです。 今の会社の損失を考えても、未来の人（多くは子どもたち）の生命と財産を守ったのです。 立派な決断でしたよ。メルケル氏。
2. 2016年3月17日 09:51:32 : rxXgP99NIE : kfBqn_8pjVo[5] ▲△▽▼ １さん然り　企業の利益を得るために 国民の生命をないがしろにしている政権は 無用の長物。
3. 2016年3月17日 12:46:34 : rlbD58J1TL : 4Lp@r6blip8[1] ▲△▽▼ ドイツは国家国民全体が反原発なんだから、ドイツの場合メーカーなんぞの動きは悪あがきだよ。原発撲滅の方向は何も変わりゃしない。

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