2016年3月5日(土) 原発推進の首相やめろ 官邸前行動http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-05/2016030515_02_1.jpg (写真)「原発再稼働反対、廃炉に」と声を上げる人たち=4日、首相官邸 再稼働したばかりの高浜原発が緊急停止し、原発の危険性が改めて浮き彫りになるなか、首都圏反原発連合(反原連)は4日夜、毎週金曜日の首相官邸前抗議行動を行いました。民意に逆らって再稼働に突き進む安倍晋三政権に、1000人(主催者発表)の参加者は「高浜原発いますぐ止めろ」「安倍はやめろ」と声をあげました。 京都市から月1回参加しているという女性(58)は「高浜ではトラブルが続いた。福島の事故で、原発と人類は共存できないことははっきりしました。“再稼働するな”が国民の声です。今すぐ原発をやめるべきです」と力を込めました。 川崎市から参加した男性(71)は「再稼働は絶対反対です。どんな“安全基準”をつくっても原発が危険なものだということは福島の事故を見ればわかる。野党の共闘が進んでいてとてもうれしい。その力で再稼働の流れを止めてほしい」といいます。 横浜市の女性(62)は「あきらめたくない気持ちで来ました。地震がこれだけ起こる国で再稼働はあり得ない。国民の声を聞かない安倍首相は退陣してもらいたい」と話しました。 日本共産党の斉藤和子衆院議員が参加しました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-05/2016030515_02_1.html 2016年3月5日(土) 主張 高浜4号緊急停止 安全軽視、電力会社の責任重大 2月26日に再稼働したばかりの関西電力高浜原発4号機(福井県)が、わずか3日後の29日に緊急停止、点検のため原子炉の温度を下げる「冷温停止」状態に入っています。トラブルの原因は不明で、改めて再稼働させるめどは立っていません。再稼働を強行した関西電力や安倍晋三政権はもちろん、再稼働を認めてきた原子力規制委員会の責任は重大です。原発の再稼働は中止すべきです。 スケジュール優先の暴走 高浜原発では3号機が1月に再稼働、営業運転に入っており、4号機も再稼働すれば九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)に続く、国内2カ所目の複数炉運転の原発になる予定でした。関西電力は高浜原発で運転開始から40年を経過した老朽原発の1、2号機についても再稼働を目指しており、原子力規制委員会も新しい規制基準に「適合」すると認める審査書案を公表しています。4号機が冷温停止に入り再開のめどが立っていないことは原発再稼働の危険性を改めて浮き彫りにしています。 4号機は再稼働直前にも放射性物質で汚染された1次冷却水が弁から漏れる事故が発生、関西電力は原因とみられるバルブを締めなおしただけで、再稼働を強行しました。再稼働のスケジュールを優先させたともいえる関西電力の姿勢に、住民だけでなく政府のなかからも懸念の声が上がっていました。再稼働直後のトラブルはその懸念を証明した形です。 事故は29日に4号機で発電と送電を開始した途端に起きました。送電側から想定を超える電流が流れ、発電機と変圧器が停止、続いて原子炉も緊急停止したというものです。原子炉はその後点検のため冷温停止に入り、核燃料が核分裂を起こさない再稼働以前の状態です。関西電力は原子力規制委員会に報告を求められており、再び稼働させるには規制委の了承が必要です。関西電力は事故原因を徹底究明すべきです。安全の軽視は関西電力の原発を運転する資格そのものに疑問を提起しています。 もともと4号機はもちろん3号機の再稼働も、電力が不足しているわけでもないのに、火力発電所の燃料費などを節約しもうけを増やしたい関西電力が、住民の反対や周辺自治体の不安を押し切って強行したものです。原発が集中立地する福井県の西の端にある高浜原発は、地震や津波による事故の危険だけでなく、集中立地による事故連鎖の危険もあります。事故を起こせば、福井県内だけでなく京都府や滋賀県にも被害が及びます。事故の際の避難の体制は確立していません。再稼働をしゃにむに急ぐのは無法横暴の極みであり、関西電力は再稼働の強行そのものを断念すべきです。 原発は未完成の技術 高浜原発3、4号機は運転開始から30年以上たっており、経年劣化などが懸念される原発です。長期にわたる運転停止の影響も考えられます。なにより原発は未完成な技術で想定できないトラブルや事故の危険もあります。 東京電力福島第1原発の重大事故は、原発が大事故を起こせば取り返しのつかない被害をもたらすことを浮き彫りにしました。高浜原発4号機の緊急停止のトラブルを軽視せず、必要性もない危険な原発の再稼働は直ちに中止すべきです。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-05/2016030501_05_1.html 2016年3月5日(土) 高浜再稼働 中止迫る 連続トラブル問題 倉林議員が要求 参院予算委 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-05/2016030501_07_1.jpg (写真)質問する倉林明子議員=4日、参院予算委 日本共産党の倉林明子議員は4日の参院予算委員会で、関西電力高浜原発4号機(福井県)の連続トラブル問題を取り上げ、政府と原子力規制委員会の安全性に対する姿勢を厳しく批判し、再稼働中止の決断を迫りました。 高浜4号機は、再稼働準備中の2月20日、原子炉補助建屋で放射性物質を含む水漏れが見つかり、整備の不十分さが浮き彫りになりました。26日に再稼働を強行しましたが、わずか3日後、発送電開始の作業中に原子炉が緊急停止しました。 倉林氏は「世界最高水準の規制基準」と安倍晋三首相が述べたにもかかわらず、トラブルが相次いでいるのは極めて重大だとして、「これで安全だといえるのか」とただしました。 林幹雄経産相は「絶対的な安全ということはない。万一トラブルが起こった場合でも適切に対応できることが重要だ」と開き直りました。原子力規制委員会の田中俊一委員長も「一般論としてある程度こういったものは起こる」などと答弁しました。 倉林氏は「関西電力と規制委員会への信頼は大きく失墜している。住民の不信と不安を考えれば、再稼働など到底認められない」と迫りました。 林経産相が「規制委によって安全性が確認された原発についてのみ、地元の理解を得ながら再稼働を進める」と従来の説明を繰り返したのに対し、倉林氏は高浜4号機の再稼働と3号機の運転を直ちに中止するよう強く求めました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-05/2016030501_07_1.html
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